玉陽庵 算命学ブログ

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天中殺と年運の関係

2014年12月21日 | 算命学 あれこれ
天中殺については何度かお話していますね。

天中殺の2年間は、とにかく落ち着くこと、すべてに対して受け身でいること、
決して能動的に動かないことなど、マイナスの現象を避けるための基本的な
過ごし方、というものがあります。

会社から出張や転勤を命じられて、断るのも「能動的」な動きとされるので
要注意。
天中殺の間はとにかく自分の利害は無視して、「受け身」でいましょう。

さて、この過ごし方さえ間違えなければ問題の無い「天中殺」ですが。
少し算命学を勉強されて、「年運」がなんとなく分かる方の場合、
「天中殺」の2年間に、「対冲」などの破壊現象が出ていると
どうにも恐ろしいと思われるのではないでしょうか?

私も、勉強を始めたばかりの頃は、ただでさえ怖い天中殺に、
怖い「年運」が重なるとどうなってしまうのだろうと
おののいていましたが。

実はこれ、意外なことに、天中殺の時に限り、とても良いのです。

例えば仕事運が壊れているとしたら、どんなに動こうとしても
そこが壊れていると動けません。

天中殺の時期特有のソワソワした気分に煽られて転職などしようと思っても、
色々と現実的な邪魔が入り、転職に至らないのです。

結果的に「能動的に動く」ことが出来なくなるため、
天中殺現象は起きずに済む、という訳です。

ご自分の過去の天中殺を振り返ってみて、意外と天中殺現象らしきものは
無かった・・・という場合、もしかすると「年運」が壊れていて
結果的に守られていたのかもしれませんね。


これとは逆に、「半会」などの融合条件が通常の年運に出ていると、
物事がまとまりやすいと言われているのですが。

これが天中殺で出ていると、下手に動けてしまう分、「凶」となります。
壊れていれば動こうにも動けないのですが、まとまってしまう運気が
ある場合、うっかり動いてしまうとどんどん話が進んでしまいます。

こうして「能動的」に動いて日常に変化が出てしまった場合、
天中殺現象が出てしまい、最終的になんの実りも残らない、
最悪の結果となってしまうのです。

ご自分の天中殺に当たる年の年運に「大半会」や「半会」などがあれば
ぜひ、意志を強く持って受け身に徹するようにし、より一層日常を守るように
心がけてくださいね。

年運は分からないけれど、近い将来、天中殺年がやってくる・・・という方は、
念のために年運がどうなっているか、鑑定してもらうのも良いかもしれません。
ここでの過ごし方の失敗は、後々尾を引くことがありますから
ぜひ慎重に歩むようにしてください。

運を破壊して成功する人

2014年12月20日 | 算命学 あれこれ
本日は、少し、怖いお話を。

大分前ですが、この世の成功者が必ずしも神様の恩寵を受けて成功した訳ではない、という
お話をしたことがあります。

それでは、彼らはどのようにして成功したのか?

一部の方は、強烈な「格」という型に入っていて、自らの運気のみで成功を掴んでいます。
もちろん、「格」に入っているからといって必ずしも成功するわけではありませんから、
ご本人の並ならぬ努力やご家族・仕事仲間などの支えなどがあっての成功でしょう。
ただ、ご自分の運を生かし切っての成功ですから、とても幸運な形での成功と言って良いと思います。

実は、自分の力のみで成功を掴む方とは別の形で成功する方もいらっしゃいます。
それが、周囲の方の運を破壊して成功するタイプ。

何とも恐ろしい響きですが、実はそれほど珍しいタイプではありません。

また、このように人の運を「喰う」タイプの方は、何かあれば人に運を「喰われる」方でもあります。
このような運の喰い合いから逃れたいと思う場合、方法は一つ。
精神主体の世界に身を置くこと。

例えば、音楽、美術などの芸術世界、学問の世界、宗教の世界等で精神の向上を図り、
成功した場合は、このように周囲の人の運を破壊したり、されたり・・・という現象は起きません。

ただ、現実力量が十分にあり、身強と呼ばれる強い方の場合は、現実世界で成功する道を
選ぶでしょう。
そして、実際、成功者にはこのような方が多いのが事実です。

もちろん、ご本人はこのような事をご存知ない場合が殆どでしょうし、別に悪意があって
人の運を破壊している訳ではありません。

ただ、どんなに努力した方でも、成功した場合、決して自分一人の力だけでそこに辿り着いた
訳ではないのだということを、忘れないで頂きたいのです。

直接支えてくれた家族や仕事仲間に感謝するのはもちろん、その成功は誰かの犠牲の上に
成り立っている可能性があることを、どうか知っておいてください。

そして、成功した暁には、必ず社会に何らかの形で「お返し」をして下さい。
お金がある人は、寄付や、基金の設立などの形でも良いでしょう。
体力のある方なら、ボランティアなどに参加するのも良いでしょう。

成功する、という事は、社会から何らかの恩恵を受け取ること。
その恩徳を受け取るだけで終わると、「徳切れ」を起こしてしまい、
自分が最も大切にしたい子孫の代が大きな影響を被ります。
ましてや、犠牲の上で成り立った成功ならば、なおさらです。

成功の陰には、必ず誰かの支えや犠牲があること。
そして、「情けは人の為ならず」という言葉は、成功した方にこそ当てはまる言葉
なのだという事を、覚えていていただきたいと思います。


十大主星の基本~応用まで

2014年12月19日 | 算命学 あれこれ
十大主星のお話は、度々出てきていますね。
人は誰しも五つの十大主星を持ち、これがその人の魂。

算命学を学ぶ時も、初めに生年月日を干支で表す方法を学んだ後、
まずはこの十大主星の勉強をするほど、基本中の基本と言えます。

ただ、一通り基本的な意味を学んだからと言って、それが全てではないのが
算命学の奥深さ。

算命学教室では、次の年に、十大主星の組み合わせでどのような変化が
起きるかを学びます。
同じ星の組み合わせはその星の性質をより強めますし、真逆の性質を持つ
星同士の場合は、互いを弱めたり、強烈な部分を少し穏やかにしたり。

この部分を学んでこそ、ようやく性格判断に役立つと言えるでしょう。

教室が3年目に入ると、それぞれの魂は、器に入っていることを学びます。
その器は、それぞれ10通りもあり、入っている器によって、星の性質が
大きく変わります。

例えば、「禄存星」という星は、基本的にスケール感のある愛情奉仕の星ですが、
入っている器によっては家族愛的な愛情を持つ人情家で、まったくスケール感がなく、
一見「司禄星」に見えるような場合もあるのです。

その後も色々な形でこの十大主星は出てきますが、後に、この「器」にも
「強弱」があることを学びます。

自分の星を生かし、輝かせることは、実り豊かな人生を歩むためには
とても大切。
しかし、弱い器に入った星を、いきなり稼働させようとするのは危険なのです。
なぜなら、器の弱い星を真っ先に輝かせようと無理をすると
器が壊れてしまうから。

十大主星を輝かせるのにも順番というものがあり、必ず器の強いものから
稼働させる必要があります。

例えば、強い器に入った「玉堂星」を持ち、弱い器にはいった「石門星」
をお持ちの方がいた場合。

いきなり社交の星である「石門星」を稼働しようとするのではなく、
まずは「学び」の星である「玉堂星」を生かして良く学び、知恵者として
周囲に認められてから、社交性を発揮し、仲間づくりをし、
集団の中で力を発揮するべき・・・という結果になります。


このように、一気に並べると難しそうに見えるかもしれませんね。

ただ、算命学は、一気に詰め込むべき学問ではありません。
最初の年に習ったことを、ご自分やご家族、友人の星で確かめ、
基本的な意味が身に着いた頃に、ようやく次の段階のお勉強をする・・・
といったように、無理なくそれぞれの意味が体に染み込むような形で
進んでいくようになっています。

同じ主題の勉強が、少しレベルアップして何度もでてくる様は、
一気に直線の階段を駆け上がるのではなく、らせん階段をゆっくり上がって
行くイメージでしょうか?

教室で学んだことをマメに復習するに越したことはありませんが、
忙しくてなかなか覚えきれない時も、焦ることはありません。
同じ主題が、少しレベルアップして、また出てくるので
いつか自然に覚えてしまうようになりますから、大丈夫(^^)

ゆっくりペースとはいえ、最初の1年で、大運や年運を含む
基本的な星出しはできるようになります。
自分の手で星を出せたときは、私も嬉しくてワクワクしました(*^^*)

算命学をいつか学んでみたいという方も、学んでみたいけど迷っている、
という方も、ぜひ、気軽に挑戦してみてくださいね。

十二大従星と結婚運

2014年12月18日 | 算命学 あれこれ
十大主星と十二大従星は、何度か取り上げてきましたが。
五行の陰陽という性質を持つ十大主星に対し、十二大従星には「年齢」があります。
赤ちゃんである「天印星」から、死の直前の病人の時代である「天胡星」までの
“現世”の時代ばかりでなく、死んだばかりの「天極星」から、
あの世に旅立つ「天馳星」、そして、また肉体に戻ろうとしている
胎児の「天報星」まで、“来世・前世”に属するものもあります。

この十二大従星はかなり奥が深く、勉強を進めていくと
自分が生まれたバックグラウンドである“家系”の姿が
分かったりするのですが。

本日取り上げるのは、これら十二大従星と「結婚運」の関係。

占いをする際、一番その人の性格などを把握しやすいのが
五つある十大主星です。
十二大従星は、幼少期、中年期、晩年期の運勢などを見る場合に使ったり
エネルギーを放出するのに十分な強さを持っているかどうかを見たりするのですが。

もちろん、その方の性格・性質を見るのにも使います。

例えば、「天堂星」という老人の星を持っていれば、人の「相談役」になりやすく
同世代よりもずっと年上、あるいは年下の人と気が合う・・・など、
その星の「年齢」が色濃く反映された性質が出てきます。

また、「天印星」という赤ちゃん星を持っている人は、宿命にある子供の人数の
半分の人数しか育てない方が良い、とされています。
それ以上産む場合は、周囲の助けが必要なのです。
理由は、本人が“赤ちゃん”だから。
他の2つの十二大従星に、どんなに老成した星が出ていても、これは変わりません。
老成した部分もあるはずですが、どうしても子供っぽい部分も同時に
持ち合わせていて、それを消すことはできないのです。

これは「母親」としてですが、結婚して「妻」になることも同じ。
自立した大人として夫を支え、家庭の中心となって切り盛りをするには
どうしても「大人」である必要があります。

このため、「子供」の星ばかりを持っている人は、なかなか結婚に至らないのです。

もしも一つでも「大人」の星を持っているなら、その星を輝かせる必要があるでしょう。
また、せっかく「大人」の星を持っていても、それが邪魔をされる
大運は結婚運が悪く、そこで結婚すると、問題の多い結婚となると言われています。


それでは、子供でも大人でもない、「来世・前世」に属する星の場合はどうかと言いますと。

「現世」に属さない星は、肉体を持たない星。
肉体が無いので、どこに飛んで行くか分からないという性質があり、
いきなり電撃的な結婚をしたりと、突飛な行動を取りやすいのだとか(^^)

周囲の人々が驚くようなスピード婚をした方がいたら、もしかすると
その方にはこの「来世・前世」の星があるのかもしれませんね。



「守護霊」について

2014年12月17日 | 算命学 あれこれ
西洋キリスト教世界では、基本的に、神は慈愛に満ちたものと考えられています。
日本に宣教師が渡ってきたときも、この神の「愛」というものを伝えようとするものの
当時の日本には西洋世界でいう「愛」と同じニュアンスを持つ言葉が無く
非常に苦労したという逸話を、皆様もどこかでお聞きになった事があるかもしれません。

東洋世界の「宗教観」は多様なので、これで文化的に一括りにすることは難しいですが
共通しているのは、先祖を祀る「風習」でしょうか?
亡くなったご先祖様が守護霊となって子孫を守ってくれる、という発想は、
少なくとも西洋世界では見られないものです。

算命学も東洋思想をベースにしているので、所々にこのような思想を反映した
部分がでてきます。

例えば、「天庫星」という星(十二大従星)があります。
この星は別名「墓守」の星とも呼ばれ、本来パワーが低いはずの星ですが
先祖の応援でパワーが底上げされています。
この星を持っている人は「墓守」の役割を負うとされていて
お墓参りなど、先祖を大切にする行為は吉と言われています。


以前も何度かお話したことがあるかと思いますが、算命学でいう「神」とは「森羅万象」であり
「宇宙・自然の法則」そのもの。
「法則」は「理」であり、そこに「情」はありません。
ある意味非常に冷たく、厳しい世界。

大きな事故や災害などで、「なぜこんな善い人が亡くならなければならないのか」と
嘆く声を良く耳にしますね。
しかし、「神」は「自然の法則」。
この世の秩序を保つためには、「善人」と「悪人」のバランスも保たねばならず、
善い人だけをこの世に残す訳にはいかないのです。

この「理」の世界に対し、「情」を持って守ってくれるのが「ご先祖様」。
「天が味方しない時」にも「情」のあるご先祖様だけは守ってくれるというのが
算命学の考え方です。

実は、算命学では、現在、どのご先祖様が「守護霊」として守ってくれているかを
導き出す方法があります。

守護霊は10年の大運ごとに代わるものとされていて、実際に試してみると
3代前あたりの方が出てくることが多いです。


実はこの占術、人生最大のピンチの時に、どう逃れるべきかを知るための占術の
第一段階。

「天が味方せず、人生の出処進退が窮まった時」こそ、ご先祖様が守ってくれるという
思想を色濃く反映した占術とも言えるでしょう。

面白いことに、全てのご先祖様が万遍なく守護霊となる訳ではなく、
全く守護霊として出てこないご先祖様もいたりします。

守護霊になるにしても、もしかすると生前に徳を積むなど、何らかの資格が
必要なのかもしれませんね。