私があと1ヵ月で都知事選告示と書いてからあっという間のひと月が過ぎた。明日はいよいよ告示日である。1ヶ月前には浅野さんの予感を書いただけだったが、いま現実の候補者としてマスコミにも連日登場している。私の予感は当たるのである。
さて、私はというと、3月に入ってから休みがない。このブログが2週間も更新できなかったということが、私の状況を物語っている。
補助金を受けての飯田市での自然エネルギー事業は、この3月に3年間事業の3年目の年度末をむかえる。事業達成はほぼ確実なのだが、事業を成し遂げるために、最後の最後まで気を抜くことができないでいる。
重ねて新たな事業、メガワットソーラー事業がはじまっている。すでに今年度が1年目で、これも3月までの目標達成が必須である。
1年目は45箇所に約380kWの太陽光発電設備を設置する事業。年度末までに、申請案件に1件の脱落も起こしてはならず、現場でのトラブルが起きないようかけまわっている。
思えばこの3年間で、自然エネルギーをめぐる事業のありようは変わってきた。3年前までは、太陽光発電では事業と言っても10kWから20kW程度で、とても人が給料をもらって生活するというレベルの話は考えられなかった。
風力発電はともかくとして、その他の自然エネルギー事業はまず形になっていなかった。それがいま、環境省がメガワットソーラー事業、農水省ではバイオマス日本などと、自然エネルギーを産業に・・という流れがはじまっている。
現実には採算性は苦しく、とても社会的評価に値する事業に育てるには、まだ時間がかかる。薄利多売プラス長期間というキーワードが必要である。ある程度長期間、10年とか20年とか、安定して自然エネルギーを支える(つまりは利用する)仕組みが必要なのである。
利用するとは買い取ることだ。多少割高でも、多少利便性が悪くても一定期間使い続けるという顧客がいれば、事業は成立する。自然エネルギーが生み出す電気や熱は、クリーンでCO2を出さず、企業価値を高める効果を持っている。
環境付加価値を価値だけ切離して販売するグリーン電力というシステムもはじまっている。毎年1000万kWhの電気を使っている会社が100万kWhのグリーン電力を購入すると、1割の電気を自然エネルギーでまかなったことになる。これは1000kWの太陽光発電設備をつけたのと同等の効果で、まともに換算すると10億円の投資と同等ということになる。
10年回収としても年に1億円、kWhあたり100円になる。これがkWhあたり10円で手に入るとしたら・・。それが、グリーン電力の仕組みなのである。
個人であれば、1年間に使用する電気と同じ量のグリーン電力を購入すれば、いっさい石油も原子力も使わない電気生活を送っているのと同じ効果になる。一般家庭の1年間の電力消費量は2000kWh程度とされているので、20000円でそんな生活が送れることになる。
購入したお金は、そのまま自然エネルギーのサポート資金となり、自然エネルギーのさらなる普及を助ける。購入したい人があれば、ご連絡ください。
さて都知事選に話を戻すが、実は日本の自治体の中で、もっとも先駆的に自然エネルギーのサポートをしているのは石原都政なのである。安倍総理も地球温暖化問題に抵抗していたブッシュ政権がその姿勢を変えると、あっという間に温暖化対策論者になり、2100年までに70%削減という壮大なシナリオを自分の看板にしはじめている。
どうも「右系」の人は、あの前原さんといい、「地球温暖化問題」には敏感なようである。こればかりは「反共主義」では勝てないからだろうか?
浅野さんは、これを声高に掲げたりはしないが、私たち自然エネルギー派の陣営と宮城県知事時代から意見交換をし、政策に反映させてきている。マインドとしては、すでに石原さんより上であろう。
ただし、強引に目標設定をして、鞭でたたきながら目標に向かわせるという強硬パフォーマンスはない。石原氏の強硬パフォーマンスは、往々にして入り口だけでのマスコミ注目で終わり、最後は尻切れ未達成という結末が多い。浅野氏は、より現実的目標と着実な達成シナリオを描くであろう。
マスコミの下馬評では石原、浅野両氏が拮抗し、若干石原有利なのだそうである。吉田氏、黒川氏もそれなりに頑張っている。30%近くの都民はまだ、誰に入れるかを決めていないとも。
選挙戦がはじまれば、まだまだ事態は動くだろう。不思議なことだが、選挙のとき、世論は世論を見ながら動く。今後、数字が浅野有利に転換したとき、流れは浅野に一気に傾くだろう。
これも予感だ。私の予感は当たるのである。
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