風に吹かれて ころんの日記

自然を愛しそよ風のような日記 

日本美と稲穂

2006-08-26 | 日記フォト
   実るほど首をたれる稲穂かな

稲刈りが盛んになってきました。ご飯党に欠かせないお米 白米を想像します。
お米料理のレパ-トリは広い。どちらの国でも最後はお米は主役。

昨日文藝春秋を買ってきた ”芥川賞発表受賞作全文掲載”
日本の美のかたち 稲穂に関する面白い歴史か現代か、
わからないけど興味深い記事が。



 
5円玉の眼を凝らしたことがあるだろうか。稲穂。穴のまわりの歯車、
水を表す水平線。つまり。農業 工業。水産業。
戦後の復興への祈りを込めた造形昭和24年に採用された。
このデザインは34年、書体がゴシックに改められたものの、
現在も製造されて私たちの手にある。
明治末期5銭白銅貨以来、稲穂は小額貨幣のモチ-フとして
たびたび採用されているが、江戸時代まではどうだったのか?



林原美術館の能衣装
能は武家のたしなみだから。お金をデザインすることはためらわれたのだろう。
このデザインをした人は秋田の田で、
たわわに実った稲穂のハザマにある鳴子の音を
しっかり能裏に刻んでいたんだろう。

そしてそんな光景のエッセンスを表現したかったんだろう。
落ちして。田園を見つめた守景もそうだったんだろうし。

空襲の廃墟に立ち尽くした終戦直後の造幣局のお役人も
同じような思いをもったんじゃないか。
手の五円玉をもう一度見つめてほしい。  文藝春秋より

改めて5円玉を磨いてみてみた。 
たれる稲穂をUPする予定でした
良い勉強になりました。