無難な結論。
判旨はまだ、見当たらないものの、
その輪郭は、
「乳腺外科医「わいせつ」事件に逆転有罪、「せん妄による幻覚」認めず…女性の証言「強い証明力」【追記あり】」
が分かりやすい。
迫真性が高い上、知人に送ったLINEメッセージとも符合する。 男性医師がベッドの左側にいたことなどは、他の証人の証言と整合しており、犯行の直接証拠として強い証明力を有する
「LINEメッセージとも符合」は、証言の一貫性を裏付ける。
アミラーゼ鑑定とDNA定量検査については、「科学的な厳密さの点で議論の余地があるとしても、女性の証言と整合するもの」として、信用性を補強する証明力が十分ある
詳しくは、
平成21年5月に科捜研に配属され、平成24年6月にはDNA型鑑定についての資格を取得し、年間100ないし200件のアミラーゼ鑑定、約800件のDNA型鑑定に従事しているとのH研究員の専門性、技量、実務経験に加え、上記のとおりのH研究員の証言や本件鑑定書の概要を踏まえると、本件アミラーゼ鑑定及び本件DNA型鑑定は、通常のプロトコルに従い、適切な器具等を用いて進められたと認められるほか、本件DNA型検出検査により検出されたDNA型は、被告人のDNA型と16座位において合致していて、これは保存されている本件エレクトロフェログラムにも裏付けられていることなどからすれば、後述のとおり、H研究員には検査者としての誠実性に疑念があることを踏まえても、本件アミラーゼ鑑定及び本件DNA型鑑定については、少なくとも本件鑑定書の証拠能力を失わせない程度には、科学的証拠としての許容性はあると認められる。
自然科学万能論者・形式万能主義者にとっては、受け入れがたいのでしょうけど……無難な判断(試料が消えれば罪も消えるは、不合理でしょ)。
追記。
江川紹子が高裁判決に噛みついた模様。
幾らで買収されたのやら……
「(高裁は)証言を見ても聞いてもいない、同室の患者の証言もあるのに、一切無視して、(看護師は)病院関係者だから偽証する動機があるなどとして退けた」
医者が一人欠ければ、病院の経営にとって打撃が大きい。
医者とナースは対等ではない、ことは公知の事実。
医者を庇うことで病院の経営を守るため、ナースに虚言を吐かせたとしても、不思議ではない。
特に、日共系の病院ならば猶更。
そもそも、ナースの証言内容を真偽不明として扱っても、
付着した唾液の量、という物証一つで、片が付く事件だ。
ていうか、患者が院内で犯罪の被害者となれば、
医療従事者がこぞって、
患者を「せん妄」による幻覚を見ていた、
と患者を非難。
我々、患者側としては
手術や入院には、
相応のリスクがあることを念頭に置くべきだろう。
医療従事者に向けられるべきは、拍手ではなく、監視。
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