地道な情報収集の成果としての闇名簿。或いは、疑心暗鬼を招く原因としての闇名簿。

　元警視庁刑事で、防犯コンサルタントの吉川祐二氏はこう語る。

「いわゆる『闇名簿』は一般的に、売られている名簿をもとに、詐欺師がブラッシュアップしていくことで作られているケースが多いですね。個人情報保護法の制定以来、学校で名簿の類（たぐい）が作られなくなっているせいで、総体として名簿自体は減ってきています。ただ、高額所得者や高額納税者、通信販売での高額購入者、高級車の購入者などのリストは今も公然と取引されています」

　詐欺師や窃盗犯、強盗犯らの間でそうしたリストは更新され、より磨き上げられていくという。

「狛江90歳女性殺害」捜査関係者が明かす「狙われた理由」「闇名簿」に名前が載る基準は？gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/nation/dailyshincho-956469

しかし、

過去の名簿は流通し続けます。

(当方の父上(上場企業を定年退職)に、架空請求の電話が掛かってきたこともありました。)

また、同窓会によっては、

同窓会名簿の類は、今も作られ続けています。

学士会(旧帝大の同窓組織)の場合

 学士会では、『会員氏名録』にかわるデジタル版名簿、「Web名簿閲覧システム」を導入することになりました。

https://www.gakushikai.or.jp/info/info_202101_01.html

このシステムには、

当方の氏名・出身大学・出身高校などの個人情報も、

載っています。

なぜか、京大法卒業生の名簿を使った不動産業者から、投資用不動産物件の勧誘が何度も、掛かってきます(詐……もとい、「悪徳」不動産業の逼迫具合を探るには使えますけど)。

たった一人の会員が、名簿・DBを漁れば、悪事の種がアッサリと流出します。