なぜ高校の数学・物理の完成度向上にこだわるか・・・

2007-10-24 | 自然科学
物理数学も物理演習も、行間を自ら導くことが当然であった。
例えばある参考書にある数式と数式の間には何も記されていないが、これは
えらい人だけ、天才だけが埋める空間なので、あいているわけではない。
飛躍なくステップバイステップで学べば、各自導けるものなのだ。
当然そのためには知識も必要ではあるが、しっかりと計算や論理を展開する技術が大切である。

その基礎的なものは、高校の範囲の数学を材料に身に付けることができる。
たとえ、天才でなくても。必要とあれば、人間の脳が学習することのできるものである。

問題は、数100年かけて認識を気づいてきた物理のイメージやマインズアイのような、
物理の概念を展開して現象を把握するセンスが、一朝一夕では身につかず、一度把握したつもりでも、それに触れずにいると、感覚が鈍ってしまうし、ついには消失するものもあるということだ。

数式ばかりで、議論すると、この大事な伝承的知識を喪失する可能性がある。

今回の全統記述模擬試験は、そこに気づかせてくれたので、大変感謝している。

すばらしいオリジナル問題の出題をありがとう!

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