”同様に確からしい” ことの真実性・・・・

2006-12-13 | 自然科学
名古屋市大 医の確率 P(3)は・・・、図のように、まずひとつ端を任意に選ぶ時、5個のうち、4個選べば、輪になる可能性がある・・・と考えてゆくと良い。

続いて、その4個のうちひとつと繋ぐ時に、残りの3個のうち、2個ならば、輪になると分かる。よって、確率の積の法則から、P(3)=8/15。

私はこうやるのを躊躇したので、すべての組み合わせA(n)を定式化し、輪になる組み合わせW(n)をW(2)やW(3)から、拡張して求め、計算したのだった。

因みに、A(n)=(2nC2*2n-2Cc*・・・・・*4C2)/n!

W(n)=2*(n-1)*W(n-1)

である。

なんで、一番最初の方法でもとめていいのだろう?

はじめに任意に選ぶ端は6通りあるから、6倍する必要ある。でも、それぞれを択ぶ確率は1/6だから、結局同じである。

じゃあ、6人で同じ3本を用意して、同時に実験したら、6*8/15>1なので、だれかが必ず、輪になるのでは・・・と考えると大変・・・・たとえば、端から1番・・・・6番と番号を振って、1人目が1番を持ち、・・・・6人目が6番を持って、そこからそれぞれが8/15の確率で輪になるだけだ。この制約をつけなくて、何番をもってはじめても同じことが理解できるだろう。1人で、6回やっても、6人でやっても、誰かが輪になる確率は常に毎回8/15だ。これなどは、エルゴート的だ。同様に確からしいと看做せるからだ。

正確には、この6人のうち少なくとも誰か1人が輪になる確率Pは、

P=1-(7/15)^6 である。

因みに、P(4)=P(3)*6/7

パチンコも、一台1/300の確率なら、300人でやってだれか1人以上すぐ当たる確率は、1-(299/300)^300である。みんな、特にそこのおばさん!!注意しようね!

でも、同様に確からしいというのは、あくまでも人間の精神世界の話、

大脳はイメージできるけど、人工知能はイメージできないのです!エルゴート仮説は一般には依然として数学的に証明されきっていない理由は、この辺のこと、つまり、人間の脳の働きの特徴と大きな関連があるのではないでしょうか???

茂木健一郎さん、ご自身の「脳の研究」とリンクして、エルゴート定理を証明しませんか?!面白いテーマではないでしょうか?今日気づいたんですけど・・・

”同様に確からしいって、いったい何???”私はやっぱり、場合の数を数えてしまいがちです・・・頭悪いのに、最近無理してプログラムの作りすぎかな?

羽生喜治さんが、次の手を考える時、対称性のある手の内、全ての手を考えると重複して無駄が多いので、最も考えて有効なものを直観で選択して評価しているのではないだろうか?一方、コンピューターが次の手を評価するときは、高速に全ての手を評価する必要がある。人間が、あらかじめ考えた対称性のある手の法則性をアルゴリズムに取り組まない限り、それは、大脳でないとできないのでは?というか、逆に、大脳はそういったアルゴリズムを学習に取り組んでいるのだから、コンピュータもそういった学習機能をもたせることができるなら、大脳にその点でかなり近づくのだろうけど・・・・

脳はそもそも、"同様に確からしい”世界をどうやって脳内に構築するのだろうか?

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