お受験的発想の矛盾を乗越えるには?

2009-07-24 | 受験・学習ノウハウ
その弟の場合は、そもそも、あるステップに必要な基本問題が
一通り解けるところまで一回では行きませんでした。

前者の生徒さんの場合も、一人になったときという条件付だけど、
同じ状況かもしれません。

いずれも、問題点はおくが深いところにあり、
一般の塾や家庭教師といったインフルエンサー達の仕事の範疇を超えた
特別な対処が必要な可能性が大きいです。

逆に、NPOやベンチャー企業が、
その問題の部分で解を提供し、
彼らをサポートする職の可能性すらあるかもしれません!

まずは、私と弟の場合に、
その状況を振り返ってみましょう。

その責任は今考えれば、私にあったのです!!

彼を指導していたのは私でした、
忍耐強く教えることを、そのときの私自身が出来なくて、
二人とも一緒に根をあげてしまいました。

やる気はあったので、二人ともとても悲しくなりました。

私は派遣の仕事で忙しいのですが、仕事を見つけさせるため、
地元から引き取った彼を、狭いアパートの半分に寝泊りさせて、
食事代と寝場所を提供していた時期のことでした。

私が考えていたことは、
彼が選択するアルバイト・仕事の幅を広げてあげたくて、
電球の直並列とそれを光らせるための電池の直並列で、
「○○の接続のときは、明るさが相対的に△△になる。」
ということからスタートし、
私が大好きで小学5年生のときから使えていた
オームの法則の理解にまで進むことでした。

ところが、電池と電球の半ばで、
その夜は彼が泣いてしまいました。

私も、彼も感情的になり、
最近数冊で勉強した脳科学的に言えば、
前頭葉が扁桃体に支配されてしまい、
彼は、おそらく私も、
本能的逃避行動に走ってしまったのです。

私達にはそれほど、時間とお金の余裕がなく、
彼は一向に仕事に就けない・・・・
仕事の多い電気関係が、彼には向いてないかもしれないと、
私も一旦断念せざるを得ない、状況でした。

私は学生生活のための費用を貯金したく、そのためには
彼には一刻も早く、
ニーズの多かった都会で仕事を見つけさせなくてはならなかった。

結局、
私と同じように、まずは住み込みの新聞配達を
始めるように進めることになりました。

一方、前者のような、本番や一人になったら、
挑戦心をなくしてしまう生徒の場合もあったという。

実はいずれも同じ現象なのではないでしょうか!?

闘争本能と逃避本能は、いずれも表裏一体で、
扁桃体という脳の部分に、前頭葉が支配され、
GoかNoGoかの判断だけになり、一方につき進んでしまう現象です。

これは、お恥ずかしながらも、
先日7/18、19の東大入試プレ本番時に起こった、
私の脳内現象でもあります。
7/5の私の記事で、私が思ったことを、全く実践できていませんでした。
問題文を理解していない・・・
『波の長さは・・・』の部分で、「波長」を聞いていると誤解してしまいましたし、vとVを求めよとあるのに、Vだけ答えにした・・・
数学では、数分前にPを定義し、それは、1,2,3・・・・ではないのに、
P=1を代入してしまう・・・・・これらの
出来る野郎に言わせると”アホな”現象!!

時間に対して、自信がないと、こうなる。

所謂『準備不足』が起こす弊害の一つも、まさにこの現象なのだと思います。
今、是非改善したいと、強く思います。

このことは、『インフルエンサーたちの-伝えて動かす技術』(PHP)
だったか、あの本に書かれていますし、
『ブレイン・ルール』ジョン・メディナ著にも書かれている。

おそらく、このタイプの生徒は何かから
逃避しているのです!

そしておそらくは、
恐怖 = 努力したのに失敗して、大事に思っている人から、逆に馬鹿にされる
自己不信増幅の恐怖
ではないでしょうか?!

お母さん、思い当たる節ありませんか?
弟を教えていて、テンパったときの、私のような状況になったり、

彼らの成績を、
ご主人の子供の頃や、ご兄弟姉妹の成績と比較して、

”何よこれ! そんなんじゃ駄目よ!”

みたいなこと、

言ってないですか?! 

逆効果・最悪の状況を作っているかもしれないですよ!!!
恐怖のNoGo悪循環!!

さて、これは、私のミクロな問題(思っていても、テスト本番では、
実践できていない問題)も含め、
どうにかしたいものです。

しばらくこれをテーマに、自分の問題として考察したいと思います。

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