伸びない人間の状態

2008-09-29 | 自然科学
近年、模擬試験の結果の上下変動が、勉強不足の浪人時代のように激しい。
どうも、動機が問題のようだ。それ自体楽しんでやりきっていないようだ。
よくよく考えれば、楽器の演奏も同じだろう。

昨日、ある英文問題で、テーマとして人間の創造性と動機について取り上げていたものに取り組んだ。

そこには、動機がお金や報酬の場合、逆効果がある例も取り上げられていた。

ある大人に嫌がらせを楽しみでやっていた子供が、
その大人が、次回もやったら、お金を上げるといって、再度やらせた。
そのまた次回も、さらにお金を上げるけど、金額は下がりますと・・・
とりあえず子供はやった。
ところが最後には1セントしか上げないと言って又やりなさいと命じたが、
それ以降、子供は嫌がらせをしなくなってしまったという・・・皮肉な結果。

そもそも楽しくてやっていたものを、たまたま得られた高い報酬を目当てにしだすと、
報酬が低下するにつれて、やる気もなくなってしまい、本来の楽しみを享受するという目的すらすっかり忘れてしまうということ。

模試を何度受けても、日曜日一日中一人孤独に大勢の子供と一緒に教室に詰め込まれているだけで、たとえA判定とっても、ランク入りしても誰かが誉めてくれるわけでもない。
仕事で疲れた週末くらいぼっとしたいのに、そんなことを強いるのは、体もこころも無意識に反発する。次第に、成果報酬でもなんか用意しないとだめになる。普段楽しんで勉強していないので、どんどん基礎事項すら忘れる。そういうわけで、悪循環のスパイラルに陥る可能性が潜む。

本来の楽しみを忘れないように我を忘れないように。

動機の自己分析がそろそろ大切だと思う。
無意識に出来ている人は全くそのままでOKだろう。
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