電源回路設計にPSIMやSCAT

2008-09-18 | 自然科学
①おなじBoostStepUpDC/DCでも、電圧モードより電流モードの方が負荷変動に強いこと。連続動作モードと非連続動作モードの二つの平衡状態が条件によって存在すること。

②StepUp,StepDown,StepUPInvertの場合などが、SPICEシミュレーターより100倍早く動作確認できる(PWM周波数、L,C,R、エラーアンプのゲインなどを調整して)。

③BoostDC/DCで教科書に載っている誤差関数(基準電圧との差分から電源電流のゲイン倍を引いたもの)ではとても安定化するが、応答は遅い。スイッチング電流のゲイン倍を引き算すると、電流モードで動作させるとものすごい負荷応答のいい奴が構成できること。但し、この場合安定化設計はDSPやそれなりのディジタルスイッチング変換を使ったりすることが必須となる。PI制御ブロックをC言語によるDLLでリンクできるらしいけど、そこまではやっていないです・・・ディジタルフィルタをMATLABかScilabで係数を出して、SWに付けるくらいはすぐできそう・・・

といったことが、この3日で一気にシミュレーションで確認できた・・・

PSIMは便利だ。

SCATも教科書で紹介されているけど、こちらも気になる。。。

MATLAB/Simlink や Scilab/Scicosで電源回路単体を設計するよりは、
何れも回路設計にはベストだろう。

SCATのデモ版があった。早速ダウンロードしたが、ファイルを保存も印刷もできないらしい・・・・ただし、フルファンクションするとのこと。
回路図頭に入れるトレーニングにいいかもしれないね・・・・(笑)

しかし・・・使ってみたら、エディターが不便だった。
PSIMの回路エディットは20倍早い感じがする・・・・・・・・


各アナログブロックはSPICEでIPを作っておき、ファンクションをPSIMで仕上げてしまう。そして、大きなシステムはMATLABにそのファンクションブロックをリンクして設計・・・・

近年皆そんな風に設計し始めているのだろうことも想像される。

今夜は寝つきが悪く、夜中に起き上がってしまった・・・

PSIMは熱損失モデルも使える。

これはかなりいけてるのでは!?

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
高性能製品探してます (DC/DC)
2009-05-30 01:11:28
で、このツールで設計した製品はあるのですか?
是非評価したいので製品名を教えて下さい。
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勉強のためだけですね (ハルボー)
2009-05-30 12:22:09
このころDCDCコンバーターについて勉強しなくてはならない流れになり、BSIMモデルでSPICEを走らせると、肝心なファンクションをシミュレーションしそれを理解するために大変時間がかかることを知りました。
そこで、より生産性の高い業務が重なっても時間をとられないように、計算時間の非常に短くなる学習方法が必要と考え、評価版のツールをダウンロードし使いました。
同時に、どのくらい設計に利用できるかも自分なりに考察しましたが、実際の設計には使用するにいたっていません。

しかし、時短には貢献したと思います。
この記事はあくまでも学生やDCDCの非専門家の為のツールの紹介のつもりです。
これらを使って考えることに興味を持った高校生や高専生、大学生、フレッシュマンとの情報交換などがあるとよいのですが、まだまだ、拙い内容でなかなか誰も興味を持たないようです。

製品にご興味がおありのようですが、
製品開発のカテゴリーをこのブログはもっていません。
カテゴリーは自然科学にしてあるというのも、
これらのツールによる計算実験が、より普遍的テーマであると個人的にと考えているからです。
あくまでも個人の趣味を中心に書いているものですので、残念ながらここで、ご紹介することは出来ません。

また、私のお勤めしている会社ではこのツールを設計に利用するようにはなっておりません。
製品開発に実際にこれらのツールを直接使うようになった場合には、その内容については詳細が記載できなくなるので、これらのツールについてのブログ記載が劇減したときには、逆に社内ではこれらを利用し始めたことになるかもしれません。

ご閲覧いただきありがとうございました。
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