稔りつつある日本の命がけ技術

2006-12-19 | 自然科学
大見忠弘 東北大学 教授が進めた研究成果が結実しつつある。

本書に紹介された技術によると、

クリプトン、キセノンといった、それぞれ値段がアルゴンの1千倍と1万倍高い希ガスが、99.99%の回収率でプラズマプロセスで利用可能になったという。(地殻中の存在率は値段の逆の割合で極僅かしかない元素だ)

従来経験と勘で調整され高歩留まりを維持してきたプラズマプロセスも、電源電圧を下げなくてはならないミッションには耐えられなくなってきた時、彼が推進した研究成果である、「学問に基づく本物の技術」により、アンテナ比100万のチップも高歩留まりで製造可能になったと、紹介されています。

これにより、新規シリコン基板の条件出しが基本的に不要な、超多品種少量生産に対応する製造装置が立ち上がるのです。

日本の技術の結実しつつある例に、大変感銘を受けた。日本人はまだまだすごいです。

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