微分方程式による回路の過渡解析

2009-01-29 | CMOS
その結果、ある素子パラメータの組合せを上手く選べば、
新しいパーツ回路との結合による効果が期待できそうであると確認できました。

最後までノイズとの格闘になるかと思いますが、絶望的な難関というわけでなく、
最終的にICにする回路のパフォーマンスが事前にブレッドボードでプレゼンできることと期待中です。

Scicosでは、数値解析値とロジック部品の結合時に、
type1⇔type5 の間の変換が必要になります。
そこさえクリアすれば、いろいろシミュレーションでき、便利ですね。

ただ、データをファイルに落として、グラフにデコレーションして見やすくするにはもっと知るべきことがのこっている。
データの表現力をつけるのがやや難しいようです。

社長はBSIMモデルで実際の回路を組んだシミュレーションでないと信じないようで、このような数値解析は必要なさそうで
だいぶ毛嫌いされているきらいもあります。
ですが、
Scicosの信頼性を別として、
厳密に求まる数値解の価値自体には普遍性があると思うので、
できればこのようなツールでの検証もしていただけるようになるとありがたい。BSIMでは時短のためにもしかしたら抜けてしまうかもしれないような検証項目を、
いち早く、プロセスや手法によらない原理的に決定される振る舞いを観ることで、
すべて洗い出すことが可能な点・・・
これ自体ははそれを享受することにやぶさかでないのではないでしょうか・・・

彼が、ご自身の案で回路設計し、BSIMで検証するのであれば、
私は、別の角度から、より普遍的な面を突き詰めたい。
そうでないと、とくに私が取り組む理由は無いと考えています。

シミュレーションの実行自体は
速いPCと、スクリプトプログラムと、バイトの学生がいれば
完了できるのである・・・
あるいは、インド、東南アジア、中国に発注することも良い。

してみると、私は何をすれば商売になるのか?

Scicosでなく、C言語で、オイラー法等のアルゴリズムによるモデル解析も実施しておこうかな・・・実績の無いソフトの手法や結果は鵜呑みにしがたい部分は確かにある。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。