「進取の気性』をもてと 先輩から 十分叩き込まれた.
人間 いたるところ 清山あり.
『男なら 男なら 未練残すな 浮世の風に
どうせ 一度は 死ぬ身よく歌ったものだ.志士気取りでさ.
一度は 焼酎どれくらいまでのめるか 試しておけば 自分の
限度がわかるからな. なるほどそうだなと思うとすぐ
実際 やってみる.これがわたしのいい点である
寮からスタートして生のままコップ酒だ. 七箇所目までは記憶にある.
空にはきれいな宝石のような お星様がきらきら光っていた.
わたしは ふっくらとした 絨毯ノ上に寝ていた.
もう少し 経験をつんでいたら さしづめ美女が添い寝しているはずだが
それはなかった.
どれくらい立ったろうか 寒さで身震いした.
あたりは暗闇であった.
良く目を凝らして確かめるとなんと県庁の用水池のそばでぶっ倒れたらしい.
深く反省した.それ以後は 焼酎5杯以上は生を引き締めるようにした.
こうして親切に手配していた他せく先輩をもてたことを 生涯忘れはしない.