今日は、母の命日。
あれから28年が経った。
一緒に過ごした年月より、離れた年月の方が長くなり、私は母が亡くなった年齢より年をとった。
器用な生き方ではなかったけれど、納得できないと訴えたこともあったけれど、自分の気持ちに真っ直ぐに生きていた母が好きだった。
お母さん、街を歩くと、紫陽花がたくさん咲いていますよ。
見てますか?
そして、今日は、親友の誕生日。
春に娘さんの進学で上京した際に再会。
少しの時間、昔のこと、現在のこと、あれこれおしゃべりした。
気になっていた、親友のお母さんのことも聞いた。盲腸のガンだったそう。
私の母が入院中に、何度か友達のうちに泊めてもらった。
本当によくしてもらったし、心配もしてもらった。
高校の卒業式では、私の母が来られないことを気に掛けてくれた。
「がんばらんとね」と抱きしめてもらった。
友達は、お母さんの看病をしながら、私の事を思い出したといっていた。
高校生で、こんな思いをしていたのかと。
高校生だったから、足りないことがたくさんあった。
色んな人に支えてもらっていた。
時々ふたりで、涙ぐみながら話した。
「母は、はなちゃんのこと、ずっと気に掛けていたよ」
そう聞いて、おばちゃんの顔を思い浮かべた。
がんばらんといかんな。