室町時代後期から桃山時代の黄瀬戸茶碗です。
器全体に釉薬が施されている総釉(そうぐすり)の器です。
ほんのりと黄味を帯びた色彩に、使い続けられた時が深みを与え、味わいある、心引き付けられるような表情となっています。
伝世の茶碗が持つ、しっとりとした潤いのある肌も魅力的です。
側面の張りのあるシルエットと、口辺が描きだす曲線は美しく、眺めていても目を楽しませてくれます。
見込みも深く、繕いも丁寧に施され、茶人の心を喜ばせてくれる趣きのある茶碗です。お茶を頂けば、先人達の、この茶碗に注がれてきた温かい眼差しを感じることができるでしょう。
心にそっと響くような茶碗です。
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