現代版徒然草素描

勝手気ままに感じたままを綴ってみましょう。

ホット&クールテクノロジーについて

2009-01-29 10:46:33 | 創意工夫ということ

(一石三鳥の経済学)

 最先端や盛んに話題に取り上げられている技術のことを便宜的にホットテクノロジーと呼ぶことにすれば、すでに多くの人たちの知っていることや、すでにこの国では省みられなくなった技術でも海外や生活の領域ではあれば便利だと思われるものがかなりある。そういう技術をクールテクノロジーと呼ぶことにした。

具体的には、私が中学の頃まで盛んに使われていた蚊帳である。蚊の多い地域では、特にマラリアを媒介する蚊の多い地域では感染症の予防にはなる。その上に高度な技術ではないので現地生産が可能である。材料と編み機さえあれば生産できるだけではない。何よりも現地の人々の雇用を確保できる。こういう種類の技術援助が喜ばれるのだろう。一石三鳥の経済学と言える。感染症が起これば多くの費用がかかってしまうじゃありませんか。

研究会の仲間が、生活工夫のアイデアを発表した。冬の間、家の断熱効果を挙げる方法である。「床下に通気口があるが、部屋の中で暖房しても床下に熱が逃げてしまうので、冬季間だけ発泡スチロールで通気口ふさぐ、湿気の多い時期ははずさなければ、家そのものがかびてしまうので注意してください。同じようなことはユニットバスでも出来る。床下にもぐりこんで接着剤で張ってみた。石油やガス代が節約になる。」

「最近のユニットバスは空気層を設けて熱が逃げないようになっているが、少し古い形はそのようになっていない。熱が下から逃げてしまうのだ。」「それに追い炊きしていなければ器具の配管から熱が逃げるので、浴槽の口をふさぐ工夫をしています。次回の例会には何らかの報告が出来る。」と言い出した。

なるほどたいした技術ではない。湯冷めしなかったり、燃料が節約になったりするではないか。早速、家の通気口をふさいで見ることにした。お風呂の方は今のところ手が回らない。

ごく簡単なことではあるがこういう種類の技術も無視するわけにはいかない。