Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

フォルクスオパー「マックスとモーリッツ」22.12.2007

2007年12月23日 05時35分36秒 | Weblog
今日はレッスン行って、その後バレエを見てきました。フォルクスオパー、今一番人気の「マックスとモーリッツ」です。これ、ドイツ好きの人は絶対知ってる子ども向きの絵本やお話が題材です。私もはじめてドイツに行った時、なぜか絵本を買ってかえりました。それくらい絵がドイツ的。
この二人の男の子、とにかくいたずら好き。鶏の首を絞めてしまったり、その鳥肉のグリルを盗んで食べては犬のせいにしたり、寝ているお父さんのベットにゴキブリいれたり、パンやに忍び込んで粉にまざってそのまま焼かれてパンになるんだけど中から飛び出てきたり。とにかくマザーグース同様残酷なところも多いけど、とにかく面白かった。

客席はクリスマス前ということもあって、7割が子ども。それも一ちょ前の格好したのから、普段着までいろいろ。開演するなり、みなさんそれぞれしゃべりだすから(解説のお母さん含めて)会場はざわざわ。それでもマックスとモーリッツの動きに目がはなせません。

途中、子どもが好きそうないたずらだけでなく、「花火」「爆発」「煙」「生クリーム」「宙吊り」などなど山と出てくる。そのたびにあっちこっちから声が聞こえる。退屈している声ではなくって、感激のあまり「お顔にクリームがついたよ~」みたいな。(小さい子ってお母さんに報告しないと気がすまないでしょ?)それに子どものゴキブリや、アヒルもかわいかったです。また、クリームで汚れた舞台をお掃除舞台のバレエが一瞬におもしろい動きの中でお掃除してしまいました。これも「やられた」って感じです。最後はもう手拍子まで会場一体となってそろってました。私はおもしろいのに、あまりの感激で涙でてました。

なによりもよろこんでいたのは、子どもを連れてきた親ではないかと思います。だって自分たちも「マックスとモーリッツ」で育ってきたのですから。

バレエもオペラも「バレエだけど子ども向きの題材だから、ちょっと面白くない所もあるけど観ておきましょう。」「オペラだけど動物とか出てくるしかわいいから静かに見てね。」が大抵。でもこのバレエは「おもろい話がバレエになってなんであかんねん?」からスタートした感じがありありです。こんなんほかにもやって欲しい。「浦島太郎」とか「ウサギと亀」とか教育的内容のものではなくって。

もう、絶対お勧めです!もう一回観にいきます。チケット手に入れないと!う~ん、おもしろかったよ~!

コレオグラフィー(振り付け)Ferenc Barbay
コレオグラフィーMichael Kropf
演出家Edmund Gleede
舞台と照明 Manfred Waba
衣裳Friederike Singer
音楽Béla Fischer

指揮Andreas Schüller
マックスDaniil Simkin
モーリッツDenys Cherevychko
コメント (4)
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