今日は雨もよく降り、風もあって、冷えましたね。
今日のような日は痛みのある患者様にとっては大変お辛い日だったのではないでしょうか?
黄帝内経に「風寒湿の三気がまじり合して痺となり、風気が強いときには行痺、寒気が強いときには痛痺、湿気が強いときには着痺となる」 「いわゆる痺とは風寒湿を重感したものである」
という記述があるのですが、痺証というのは筋肉や関節のしびれ、だるさ、痛みなどを特徴とした病気のことをさしますが、行痺というのは遊走性のタイプの痛み、痛痺というのは痛みでも冷えると痛み暖めると緩むタイプの痛み、着痺は固定的な痛みで重だるさを感じるような痛みを意味します。
簡単に言い換えれば、人間の身体は風寒湿などの自然現象で神経痛などの
病気を発症してしまうというような内容になりますね。つまり、今日のようなお天気は
神経痛や関節痛などの症状を悪化させてしまったり、発症させてしまったりしやすい
ということなのですね。でも、だからといってあきらめる必要はありません。
冷えて痛むような人は暖めたり、風の影響を受けやすい人は
風に当たらないようにされたり、湿の影響を受けやすい人は入浴などで一時的にでも
湿の影響から離れたりすることでずいぶん症状を和らげたり避けたりすることができます。
このような日を鬱々として過ごすよりも賢く対処して、気持ちよく過ごしてくださいね。
鍼灸治療ではこういった症状を和らげるような治療をしていくのと同時に
患者様の持つ抵抗力を上げて、こういった外邪(風寒湿)に影響されない身体づくり
をしていきます。「治療を受けるようになってから風邪を引かなくなったわ」なんていう患者様
が大変多いのですが、風邪(ふうじゃ)の影響を受けにくくなった結果なのですよ。
人間も自然界の一部です。自然とうまくお付き合いできると良いですね。
人間には智恵がありますね。智恵を生かして健康に暮らして生きたいものです。