こんにちは😊スタッフの上野です。
最近は、雨が降ったり止んだり、落ち着かないお天気ですね☀️☔折りたたみ傘が手放せませんね。
さて。今週は日曜日、水曜日と勉強会でした。日曜日の名古屋漢方鍼医会では、五行における木、つまり肝と胆の働きを学びました。
その中で印象的だったのは、
肝臓の作用と肝経は実は拮抗した働きをしている、というお話でした。
肝臓は、肝という臓にある陽気(栄気)の働きで、全身へ気(気血)を流す働きを持っています。
この作用で、全身に肝血が行き渡ります。
逆に、肝という経絡は、肝臓へと血を運ぶため、全身の気を集める作用があります。
つまり、
肝臓→気を流す、発散させる
肝経→気を集める、集約する という、
相反する作用があるということです。
同じ「肝」でも、肝臓と、経絡治療での肝経は、結構違いますね😮
よく、治療院に来てくださる患者様から、「東洋医学の肝って肝臓のことですか?私、肝臓悪いんですか?」とご質問いただくことがあります。
ケース・バイ・ケースだとは思いますが、西洋医学でいう肝臓と、肝は、イコールではない、と捉えております。
東洋医学でいう肝は、
肝=肝臓+肝という経絡が身体で行っている働き
という感じでしょうか。肝臓も含めた、もう少し幅広い用語として、使っている印象です。
考えてみると、
肝経という身体の中の道路と、
肝臓という目的地を、
ひとつの言葉で表す(=肝)、というのは、不思議なことですね。
西洋医学とは違う、はっきりしないイメージ・概念で捉えておくことで、初めて見えてくる世界があるのかな、と感じました👍😊