平成最後の日を迎えることができました。
平成最後のブログには「食は命なり」というタイトルでお話をさせていただこうと思います。
本日のNHKスペシャルでは「平成最後の晩さん」というタイトルで、食に関する番組が報道されるようですね。平成は食の環境がめざましい変化を遂げた時代だった気がします。
私が、猫の額のようなベランダで家庭菜園をしているのには理由があります。写真は、タネから育ててサラダでも食べられる春菊です!
それは最近のスーパーで売られている野菜が、畑ではなく水耕栽培といって室内で(野菜工場という言葉も出てきました)太陽の光を浴びずに、土の栄養を含まずに生産されているものが増えてきているからです。こういう栽培方法で育った野菜は虫もつかずに、土で汚れていないので衛生的という観点からもよく売れていると聞きます。ただ、少し考えていただきたいのです。「いただきます」という挨拶に象徴されるように、私たちが口にするものは総ていのちをいただいているのですね。工場で完全管理された製品になっている野菜にはいのちがあるのでしょうか?言い方を変えるとエネルギーがあるのでしょうか?
私が常々患者さまにお話ししていることで、香りのあるもの(エネルギーのあるもの)を召しあがってください。というのがあります。天の恵みと大地の恵みが私たちを育んでくれています。これがなければ生きていくことはできないのですね。
少しでも太陽の香りや土の匂いのする野菜を口にしたいという思いからなのです。古代中国では最高の位に「食医」がいました。口にするものから私たちの身体はできています。最高の医療より最高の健康法よりも大切なのは「普段の食事」です。「未病治」を目指す東洋医学の真髄は「食べるもの」にかかっているといっても過言ではありません。
ファーストフードに対してスローフード。
もう一度立ち止まって、普段の食事について考えてくださると幸いです。
令和を迎える今、根本から健康になっていただくために、「香りのあるもの」を少し意識していただけたら嬉しいです!