22日・23日。無事常滑やきもの祭り終了いたしました。
今年もいつもの常連様のお顔が見られてうれしかったし、常滑のブースは狭いため
どうしてもアイテムをいっぱい並べようと上に棚を積み上げて自分の顔が出なくなり
無人販売かと思われないように横からそっと顔を出しては「それ・・・新作でっせ。」
とつぶやく。
新聞をたたみながら作業していて顔が見えなくても
「ここここ!かわいいよねえ!」などと聞こえてくるとよっしゃ!!とガッツポーズ。
京都の陶器市は京都という独特のロケーションでの出会いが面白くてやめられないが
地元常滑での陶器市は格別。
普段からお世話になっている方、久々に会う方。毎年毎年来ていただく方々がそれぞれ
結婚されたり、お母さんになっていたり、お孫さんを連れていらしてくれたり。
なんだかとっても楽しいのだ。
今年素焼きのやり方の革新で、窯を焚くペースが速くなり、祭り前にもうひと窯焚いて
一日目が終了して帰宅後窯出しをし、二日目に補充ができた。
二日間ともに来てくださる方も多いので目新しいものがある!と思っていただけたら
うれしい。
今回は京都の陶器市で正面が信楽の古谷製陶所さん。
人気店なので、ちょこちょこと交流しては「どれがよく売れるのかね、う~ん??」
といやらしく聞いたりしていたのであるが、そこで見つけた"さんま皿。"
細長いプレートなのである。意外とこれって用途が限られちゃうし、細長い分
ゆがんだりもしやすいので、敬遠しがち。しかしこれを常滑に投入。
すると。本当によくでた。
つくづく"イメージの湧くうつわ"を作らなきゃな。と思い知った。
そして。終わってふと気が付くと頂いた千円札になにやらふせんが貼ってある。
それには・・・・" 食費から借り入れ分" とあった。
ちょっぴり涙が出た。
家計のやりくりをして、ちょっと食費から借り入れまでして私の器を買ってくださったのだ。
本当にありがたい。
そういえば京都でも、毎年この日のために五百円玉貯金をしてるんです~と言っていた
方もいた。こういう方が少しでも喜んでくれて、毎日の家事がただめんどくさいもの
でなくなる作用が器にはあるのだから、いいもの作りたいな。
ダイレクトにお声が聞けるお祭り。これを糧にして、今度はクラトコ。
全力投球します。
どうぞお楽しみに!!
お祭りに足を運んでくださった皆様。ほんとうにありがとうございました。
残暑厳しい折、お身体をご自愛くださいませ。