輸氣を使う整体ブログ

野口晴哉先生の輸(愉)氣という療法を主体とし、二宮進先生が考案した整体を書いていきます。

東洋医学的からだの見方と、整体的からだの観方

2024-09-26 21:26:16 | 日記
『東洋医学』と聞いて、思い浮かぶのは…
「鍼(はり)・灸(きゅう)・ツボ療法(経穴)
漢方薬に、按摩(あんま)・指圧・気功・
薬膳(食養生)……辺りでしょうか…


★西洋医学=現代医学
→検査の値が、正常範囲以内であれば
「健康」とされている。

いわゆるカラダは、
様々なパーツの集合体で構成されていて、
その中のパーツのどこに、
病気が隠れているのかを見つけるのが西洋医学


☆東洋医学
→カラダの免疫力や抵抗力の源とされる

『正気(せいき)』が、充実していれば「健康」であると、考えられている

局所パーツだけでなく、全身を見てカラダのどこに
問題があるかを、全体を通して見るのが東洋医学



<正気(せいき)が充実している条件>
*気・血(けつ)・津液(しんえき)の補充や
代謝が十分あること
  →人体を構成したり、生命を保つための
   基礎的なものとされています


▽「気」と「血(けつ)」とは、
五臓六腑(ごぞうろっぷ)繋ぐ通り道で、
経絡と呼ばれています


▼西洋医学の血管や神経と異なり、経絡は目に見えない通り道です

▽また、「津液(しんえき)」は、皮膚や筋肉などに分布する

濃度の薄い体液(汗・涙など)と、骨髄や内臓などに分布する

粘度の高い体液(血をつくる成分など)構成されています


*五臓六腑(ごぞうろっぷ)の働きが順調であること


▽五臓は、
「肺・心(しん)・脾(ひ)・肝・腎」を指し、
その働きは、
「気・血(けつ)・津液(しんえき)をつくり貯蔵
 すること

▽六腑は、
「胃・小腸・大腸・膀胱・三焦(さんしょう)からな 
 り、その働きは、
「飲食物から必要な栄養素を取り出し吸収したの
ち、いらないものを排泄する」役割を持っています
*陰陽のバランスが取れていること

▼陰陽論では、自然界のあらゆるものを
「陰」と「陽」に分けている

>夜は「陰」、昼は「陽」

>月は「陰」、太陽は「陽」

>水は「陰」、火は「陽」

>人体の背中側は「陽」、
お腹側は「陰」だが、

お腹の上の方が「陽」で、
お腹の下の方が「陰」

>五臓が「陰」で、六腑が「陽」

>気が「陽」で、
(けつ)と津液(しんえき)が「陰」

…となるなど、ちょっとややこしい

▼この陰と陽の間に幾つかの法則があり、
このバランスが乱れ 法則が崩れると、
 病気になると 考えられている


◎東洋医学でカラダを診るときは、
『陰陽五行説』を用います
  →これは「陰陽論」と「五行説」の2つが
   一緒になったもので、どちらも自然や人体の
   観察から生まれた哲学的な思想です

▽「五行説」は、自然界の様々な要素を
  「木(もく)」・「火(か)」・「土(ど)」・
  「金(きん)」・「水(すい)」の5つに分かれていま


・「木」は、真っ直ぐ上に伸びる性質

・「火」は、燃え上がる性質

・「土」は、生み育てる性質

・「金」は、変化・収縮させる性質

・「水」は、下に流れて潤いを与える性質とされ、

それぞれをお互いが助け合い、牽制し合いながら、
全体のバランスを保っています

その他に、
色や味・感情の在りかた・気候の変化により、
生まれる病気の原因を探りつつ、カラダに当てはめていくことで、法則を見いだしているようです


◎また、
カラダを診る時に用いる手法として挙げられるのが、「五診(ごしん)」というもの

1.望診(ぼうしん)
=カラダの状態を見る
  姿勢、顔色、肌の色、歩き方など

・骨盤が前後にズレると、顔に歪みが出るので、
ご本人様にどのように歪みが生じているか、
鏡で確認して貰っています。

2.聞診(ぶんしん)
 =声の調子、呼吸音、体臭、口臭などを聴く

3.問診
=主訴(しゅそ)、自覚症状、家族歴、
 現病歴、生活状態、薬の服用の有無などを

質問もしくは記入


4.切診(せっしん)
 =脈診(脈を測ること)、触診

5.動診(可動域)
 =カラダの各部位を動かし、
  動き辛さ、心地良さなどを利(き)

例えば立位での動作確認、首(左右・回旋(捻る)・
前後)と膝を左右に倒し、動き辛いほうを確認


*施術前と施術後で、
どのように変化があったか検証として用いてい
 ます

*ご本人様にも、
どのようにカラダに変化があったかを
 実感して貰うのに、役立ちます(*^。^*)

*この検証で大事なことは、
「最初の動診および確認時に比べて、
 動き辛さが、どれだけ縮まっているか」という
 こと


*一般的な整体師が、お客様にただ単に
「カラダに歪みがありますね!」と、
言葉だけで伝えて施術を始めるより、ずっと効果的です

☆☆☆


◇野口整体(二宮整体)は、東洋医学の分野に近いけれど、[未科学]分野と言われています

野口先生の独自理論では、「基本三層三構造」という
みかたがあります

カラダを大きく分けて
「骨盤‐肩甲骨‐後頭部+腹部」の調整を行うことで
カラダが整っていくのです


★カラダの裏側(背中側)
 …野口先生は、背中側が表と観ていた
カラダの中心線(正中線)左右差がどのように違うかをみます

*正中線が真っ直ぐか?
首を傾けて寝ていると、
「耳鳴り、 鼻づまり、頭痛、甲状腺異常」になる傾向があります

*首の左右の長さ、左右の肩幅や肩の弾力


*肩甲骨の上端
(肩側の一番上側の出っぱた骨)の左右の高さ


*左右の肩甲骨と背骨の間の間隔
 猫背の人は、狭くなっている

 健康な方は、指が大体 3本位入ります


*頸椎(首の骨)に隆起(盛り上がり)がないか
 
特に、6番目と7番目の骨が盛り上がっている
中高年の方は、「心疾患」の可能性があります


*その他に、脊椎(背中の骨)の観察

※脊椎は、
頸椎(首の骨)=7椎(個)、胸椎(背骨)=12椎、
腰椎(腰の骨)=5椎 で構成されていて、
この下に骨盤(仙椎・寛骨・尾骨などのお尻の骨)
があります。


★カラダの表側

*腸骨と呼ばれる腰骨の左右の高さ

*骨盤の左右の弾力

*真っ直ぐ立った時の腕の開き具合い

*脚の開き具合い…… O脚やX脚の方


*膝の高さ
(膝に水が溜まっていると、膝が浮く)

*膝の半月板(お皿/膝頭)の向き

*くるぶしの高さ

*足先の方向や弾力

(左や右に傾きがあると、腰痛や坐骨神経痛の症状が出てい 
 たり、骨盤が開き過ぎているか、逆に閉まり過ぎている)

などを目視したり、触れたりして、確認しています

カラダの土台である骨盤に歪みが生じていると、
カラダに痛みがストレスとして脳に伝えられ警告が出ます

知覚(痛みや痺れなど)神経が正常に働いていれば、
体が違和感を感じることが出来ますが、
この神経が鈍くなっていたり麻痺(痛み止め薬を飲む)と痛みなどに反応しなくなります

ここで大事なのは、
痛みを取るだけなのか、真剣にカラダを治したいか……です

整体でカラダを整えて、
自然治癒力を高めていきませんか(’-’*)♪

体に不調を感じたら、
整体をしてみるのも手ですよ!