輸氣を使う整体ブログ

野口晴哉先生の輸(愉)氣という療法を主体とし、二宮進先生が考案した整体を書いていきます。

体の癖の種類は幾つある?

2024-09-10 17:15:32 | 日記
今日は体の癖について書いていこうと思います

野口先生たちは様々な実験を繰り返し
人の癖いわゆる体癖というものがあることに気がつきました

そうした人の観察を経て、身体の特徴や体質、癖などを12種類に分類することで、
病気の予防や身体の変化を整体で改善されるのに役立てられました

骨占いでは、ありませんよ(笑


性格分類でもなく、【行動習性分類】を指します


自身が無意識に行動していること、
日常的にそれが表面化したり、
内面に隠れているものが体の波の周期に合わせて
切り替わり動くものです


それを知ることが大切で
[人はどう動くのか]を先読みすることも一つの知恵だと言えるでしょう

人間関係に悩みが多い場合、そういう絡みがあるのだと知っていることで幾分関係性も良くなるでしょう

もちろん経験的な勘も必要ですが、
初対面の方でも、その方の行動習性が分かれば
適切な対応が出来るようになるでしょう


背骨や背骨のすぐ傍の筋肉が緊張することで、
背骨はしょっちゅう動いています

その背骨の動き方を分類したのが
体癖(体質)と呼ばれるもので……


・大脳型・上下型 =一種、二種は、
 (上半身の)背骨の椎骨(一個一個の骨)の向きが
 下から上に行くのと、
 上から下に来るのが、上下型とし
 上に行くのが、1種
 下に行くのが、2種(上がり足りない)とみます

余談ですが、
気が立っている人の背中を上からゆっくりと撫でると心が落ち着いてくる…これは、動物も同じで興奮を抑える作用があります


・消化器型・左右型 =三種、四種は、
 背骨が左右に動く人が、左右型となり、

・呼吸器型・前後型 =五種、六種は、
 背骨が飛び出したり、引っ込んだりしていて
 前と後ろに出るものが、前後型です

・泌尿器型・捻じれ型=七種、八種は、
 背骨自体が捻れる傾向にあるのが、捻れ型です

 この傾向がある人に
 「捻れていたので真っ直ぐにしておきました」など
 と余計な事をすると、体調不良になるととがあり
 ます

・生殖器型 開閉型 =九種、十種は、
 外側か内側に力が偏るタイプの人は、開閉型

(体量配分計の体の偏りを測定してできた言葉派生している)

 開閉型も下がるが、下がる度合いが
 上下型2種よりも下がる幅が大きい

・敏鈍型 遅速型 =十一種、十二種は、
 心理的要素が含まれます

 十一種は、皮膚だけが過敏に反応するタイプで、 
 アレルギーの体、呼吸器だけに反応が行くもの
 や、消化器に反応するものなど様々

五感の感覚にその過敏が行くものと分類されている

 十二種は、硬直して背骨の可動性(動き)がない
 が、神経衰弱をやった後で可動性がなくなる人も
 あれば、栄養過剰で可動性がなくなる人もいる
 し、十二種の体の素質的なもので可動性の鈍って
 いる人もいるので、見極めが必要です


けれど可動性が鈍かったり、ぽっくり倒れたり、
感情が遅かった(遅れて来る/間が開いてから来る)り
という点では 皆 共通していると言えます

体癖は、この12種類の分類となります

野口先生の分類は更に細かく、48分類になるようです

分類は、多岐に渡り、難しいようです。未だそれがどのような分類だったのか分からないようです


二宮 進先生は、心理的要素が含まれる敏鈍型 遅速型 を外して、10種類に分類し[体質]と表現しています

『動物や人は、生まれ育った環境や刷り込まれた価値観の違いはあれど、様々な個性や体つき、性格、
行動パターンを持ち合わせています』

それを10種類の型に当てはめることで、身体的特性を知ることができます

けれどほんどの人は
”複合的な要素を持ち合わせている”のです

~☆★~☆★~☆★~

《類型の分類》

上下・左右・前後・左右捻れ・前後捻れ・開閉・
変動が多く一定しない(過敏反応)・
いつも一定していて変動が少ない(反応鈍り)
の十二種類に分けた野口先生

《行動の積極的なものと消極的なものの分類》

例えば、
右捻れが、「勝とうとして行動する」のに対して、
前後捻れは、「いつも負けまい」として行動する

それ故、その動作も「受け身」になる

[陽性]のものには奇数番号をつけ、
一・三・五・七・九が、「積極組」

…または身体が緊張した時に、
その型の性質が強く出る体癖を指している

[陰性]のものには偶然番号をつけ、
ニ・四・六・八・十が、「消極組」

…身体が弛緩した時に、
その性質が強く出る傾向があるとした

一般的には奇数種の方に、強く出る

十一種は、過敏
十二種は、鈍り

観察することにより、
その人それぞれの日常生活に反映して来る

~☆★~☆★~☆★~

表や裏に出る特性=野口先生の考え方

基本、個人においての癖は3つある
      ⇊
【表の体癖】とは、短期(週)の変動で、

・表に強く出て来る特性

・特徴が優位(際立って目立つ)に立っていること

・パッと見た感じや少し話しをした感じで分かる

第一印象が一番 表面上に出やすい
 (強く濃く感じる)…体癖をいう

【裏の体癖】とは、中期(月)の変動で、

・裏の特性

・心の距離が遠い相手にはあまり出てこないもの
 で、仲良くなった(心を許した)時に親近感が沸い
 た時に出てくる体癖をいう

・また、ふとした瞬間にその人の素の部分が出てく
 る体癖をいう


ですがその特徴が、鳴りを潜める場合があります


【潜在体癖】とは、長期(年)の変動で、

・潜在意識の中に存在して(潜んで)いる反応

・ここぞと言うときに、力を発揮する潜在体力

・その潜在体力を呼び起こす条件は様々で、
 相手の(複合)体癖をどのように使い、
 どのように働きかけるかで誘導方法が異なります

・体が整っている時に、
 チドリ(千鳥)の脈/波(変動・変化の波)が現れる
 と、潜在体癖が色濃く出てきます。

(火事場の馬鹿力とは、ニュアンスが異なりますが、
その人が潜在的に秘めている力ではないかと思われます)


チドリ(千鳥)の脈というのは、
まだ体調が完全に回復していない状態を示しています
休養の状態からまだ一つ調子が戻っていないとか、
身体が新しい調子に戻ろうとするが、まだ戻っていない状態を言います

また、
心臓と指先へと行ったり来たりするような脈で、丹田の力がすっぽりと抜けて「虚」になってしまっている状態になっているときがあります。

本来 丹田というは「実(じつ)」であることが望ましい
(跳ね返るほどの弾力が有り、充実した気が満ちている状態が生命の源)

波が変化するときに、潜在体癖が出てきたり、
大きな高潮や低潮の波が体癖の配列を変化させることもあります

重要なことは、
一人の人に複数の体癖がある場合には、
それが二つ、三つというものではないのです

例えば、
絵の具の青と赤を混ぜると、
ここまでが「赤」で、
ここまでが「青」というのではなく
二つの色を混ぜ合わせることで
「紫」になったり「赤紫」や「青紫」になるなど
色に変化が生まれるように、
どちらの体癖がより色濃く出ているかを見極めることが大切です

体癖も正反対の体癖が混ざったり、
奇数とか偶数とかの反芻があったとしても
混ざりあった二つは
その体癖の集合体ではないということです

その人の体癖そのものが総合的に
紫であり、茶であり、グレーであると見極めるべきです。


ですが、
完全にそれに当てはめて、考えなくてもよいのです
囚われ過ぎないことが大切です



そういう観方もあり、体調を観たり整えたり、
その体癖に通ずる言語を使うことで
ストレスを減らし
より一層スムーズに円滑に
生きていくためのツールとして覚えておくと
便利なのかもしれません



表に出る体癖というのは、
すぐに応えることができる能力であるが、
中に隠された裏の体癖(潜在能力の発揮)の力を
喚び起こすのは中々 至難の業である


それぞれの体癖の力の誘導方法が違うため
その方向性を見誤ると、本来の力が発揮されないのです

~☆★~☆★~

【12種に区分した体癖素質の波の特性】

[大高潮]と[中高潮]と[小高潮]が重なったときなどは、
体癖的動作や体型が非常に濃くなる

[低潮期]は、淡く動作特色も明瞭でなくなり、後ろ向きな考えが出てくることがありますが、休息期と捉えれば良いかと思います


体内の水も、海水の水と同じく、
その[高低の潮は月の影響を受ける]
特に女性は、生理の期間がそれに当てはまります


[大高低の波]は、3年半または7年
[中高低の波]は、80週
[小高低の波]は、4週または、8週で動く


・子供の場合は、七五三が成長の波と関係する

・更に小さな波は、1日の間にもあり、
 [一週の波]もある

・それにも、濃淡、長短、人によっては様々


・[高潮時]に、
原色が快感に思うことがあったり、
 大きな音が快かったりする人もいる
 前向きで元気に何事も頑張れる周期

 逆に、
・[低潮時]に、淡い色に快感があったり、
 大きな音を煩く感じたりする人もある


・体勢(体の勢い)によって、変化する波を知ることができます

・定期的に波が乱れる→周期の中で数えると分かりやすい

◇◇◇

【高潮の脈】というのは、
手首から指先に向かって流れているように感じるものを言います

・ドッキン、ドッキン…と“ド”が強く「打つ脈」

また頭を打撲した時、
打つ脈のときはあまり心配要らない

【低潮の脈】というのは、
血液が心臓方向に向かって、流れているように感じるものをいう

・低潮期の脈は、ドキーンの“キーン”が強いのは、引く脈

急所を打撲したり、
生命に関わるような異常があるときは「引く脈」


整体は、
医学のように脈拍や心拍というものよりも
脈の質を観て体の状態を把握します


その乱れ期間に、
長短があることを知っておくといいでしょう
   ⇊⇊
分かりにくい場合は、
その日の体調をノートに記すのもいい ですね

そうやって、
ご自身の体の波の変化を知ることもできます


その他に類別される【体の波】

・体周期律特性
 =人間の気分や体の調子の変化を丁寧に観察する
  と、誰にでも一定の周期があり、
その運動状況に緊張傾向が濃く現れる時と、
弛緩傾向が濃く現れる時がある
それが[体の波]です


・[週(水)の波]体に現れ、週で動く
 …その人の体の調子が良いか悪いかのリズム

=(腰の)緊張傾向が強い(濃い)時を
高潮期(臍脈:左から聞こえる)

=(腰の)弛緩傾向の強い(濃い)時を
低潮期(臍脈:右から聞こえる)


・[1日の波][週の波]は、〔食〕に関連がある

・[月]または[年の波]は、〔性〕に関連がある

・[氣の波]=気分で動く〔十日の波〕


一般的に、
頭の動きが勝り、勘が鈍くなり、
野性味に欠ける男性の体は、
10日毎の波に支配されているようです

◇◇◇

高潮期に濃くなるのは、
腰の緊張傾向と一緒に濃くなる体癖で奇数種

低潮期の腰の弛緩と一緒に濃くなるのは、偶数種


そこで体癖が混ざり合う場合は、
両方とも奇数種、
両方とも偶数種…ということはないそうです


~☆★~☆★~

また、
体癖は体の恰好から検討(判断)をつけますが、
人間の姿勢というのは、
外面的な体の形(恰好)ではなく
意識しない運動がその姿勢を保つように働いて
できています


姿勢の「姿」は恰好ですが、
「勢」は勢いであり、気の働きを表しています


ですから、
気の働きが[形]として現れているのです

「勢」ですので、
姿勢を正そうと無理に努力するものではない、
ということ


そして、
一番表面に現れて読み取りやすいものは、
「顔」の表情です


その顔の表情を観察すれば、
表面的な心の動き(裡<うち>の変化)は殆ど分かります


笑った顔は、
ただ愉しそうに笑っているのか、
冷ややかに笑っているのか、
顔は笑っているのに目が怒っているとかなど、
人は様々です

絶えず変化している顔の表情を観察するのも
有りかと思います


体癖とは、
野口晴哉先生たちが研究されていた
用語の一つであり、
不測の事態が起こったときに身体が無意識に、
どう行動するかという行動習性のことを指します

~☆★~☆★~☆★~

しかし、二宮先生の体質の考え方の中には、
表と裏の考え方は特になく、
大きいタイプに小さいタイプであり
体質同士が混ざることはなく、
その逆もしかりと、仰っていました

体質の混ざりで、
大きいタイプは、大きいモノ同士

小さいタイプは、小さいモノ同士のようです

体質とは、その人となりの
特性、特徴が強い個性となって現れます


”複合”とは、
二つないし三つほどの体質が混ざったものだと考えて下さい

身体の使い方によって、
体の疲れがどこに溜まるかは体質によって異なります


人の波のリズム(高潮期・低潮期)や
その人が今 頑張りすぎていたり、
悩んでいるとき、
本来の体質とは違う体質が表面化することがあります


人間の原形(基本)と言われる
[9種]と[10種]を代表として、

*右骨盤が縮んで下がるタイプ
(右肩が下がるタイプ)を1・4・6・8・9種
 と分け、

*左骨盤が開きやすいタイプ
(左肩が下がるタイプ)を2・3・5・7・10種に、
 分けています


そのように分類し、
肩幅(下がり方)・胸囲・首の太さや歩き方などを観察ポイントとして見分けています


また5つある腰の骨を観て、
大きく飛び出している骨は、その骨を重点的に使っており、その左右にある筋肉が緊張していることを観察します

かと言って、
体癖(体質)に囚われすぎないことが重要です!


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


例えば分かりやすい例として、
泌尿器・捻じれ型の七種の人の特徴を
大雑把に説明すると、

・肩幅、胸囲とも広い
・肌の色は、浅黒い
・男性は、長方形の顔立ちをしている
・胴長短足

◆行動の原点は、強引で力で押す野生派
◆考えるより先に、体が動く
◆負けず嫌いで、人に勝とうする
◆声が大きい
◆批判するとムキになる
◆自分より弱いと感じる者には威張るが、
 自分より強い者に対しては服従する

思い浮かぶ漫画のキャラクターは、
ドラえもんに出て来る
そう 『ジャイアン』そっくりだなぁ!っと
思いました(((((゜゜;)



[停滞]とは、
未練は停滞に繋がります
未練が続いている限りは、
「捻れ」という天の邪鬼体癖が出ているため、
泌尿器異常に伴う特色が一緒に起こっています

「捻れ」には、反抗(負けず嫌い傾向:反発)がある


自分が断る前に人が断り、自分では いいと、
思っているのに、周りから悪いと言われる

けれど、
それを押しきるつもりもない

確かに、相手の条件は悪いが、
他人から自分の事を悪く言われるのは
殊のほか心外(癪に触る)など…

◆◇◆◇

そんな風に見ていくと、
案外 体質(体癖)というものは、
面白い見方なのかもしれないですよ。


どれが、
いいとか悪いとか言うものではなく、
健康を手に入れるための
一つの手段として捉えてもらえれば、
良いと思います


血液型占いよりずっと的確で、
その人が元々持っている性格やクセ、
体の疲れやすい所が分かるのです♪

コミュニケーションの取り方にも使えるかもしれないてすねf^_^;


実際に、名古屋の学習塾の先生は似たような
心理的コミュニケーションを使い
塾生のやる気を引き出しているとも聞きますから…

あながちそのようなコミュニケーションを取るのは最適化と思われます


今日は、体質(体癖)の大まかな捉え方の説明です


後日、型別にもう少し詳しく、書いていきたいと思ってます