輸氣を使う整体ブログ

野口晴哉先生の輸(愉)氣という療法を主体とし、二宮進先生が考案した整体を書いていきます。

体質(癖)別でみる風邪の引き方

2024-09-21 09:10:19 | 日記
風邪には幾つか種類があります

①喉の風邪=泌尿器系/呼吸器系 
  (T3・T4→L3・L4を良くしていこう…行動力、 
 やる気を戻していこうという働きがある)温める

②胃腸の風邪=消化器系

③鼻の風邪=生殖器系

④筋肉痛などの痛み=運動系

⑤症状のない風邪=頭の疲れ

⑥咳が出る風邪=目や頭の使いすぎ

⑦歯が痛い・頭痛・腎不全などの症状も身体が冷えることで、風邪になる

⑧捻れ風邪=短期間で、二回高熱を出す風邪

⑨冬場に流行る嘔吐・下痢を伴う風邪、
症状から消化器系の異常を想像しがちですが、
胸鎖乳突筋の強張りから自律神経のバランスが
崩れることで、引き起こされることもある

胸鎖乳突筋には、迷走神経という副交感神経の一つが通っていて、その緊張が抜けずに自立神経のバランスがくずれてしまう

これに目が草臥(くたび)れて重なると、インフルエンザに罹りやすい体になっていく

耳下腺から鎖骨の窪み(鎖骨窩)に繋がる胸鎖乳突筋の強張りに注意が必要です


そして整体には、
“体癖(質)別の風邪の引きかた”というのがあります。

◇前屈体癖の人の風邪

身体が前屈しやすい人は、
身体が疲れると、前屈みになってきます

[前屈み]というのは、
見たところあまり景気が良くない

商いをされている方で
前屈しているのをみていると卑屈な感じがする

だから前屈している人を見ると
借金でもしているのか、
そうでなければ 何か心配事でもあるのかと思う

けれど
このあまり景気が良くない姿勢を無意識にしている人がいる

疲れて前屈してしまうのは、仕方ないにしても
疲れもしないのに
それが癖になっているがために
身体が前屈してしまい、首を上げる時、顎を出して上げる

“お早う”と挨拶しているのに、
顎を上げる癖があるために
自分ではお辞儀をしているつもりだが、
お辞儀になっていない

普段 陰気な格好をしているため、
お辞儀をすると横柄な格好(態度)になる

そのためそれは、
その人の意思ではなく
そういう体癖があるからである

前置きが長くなったが、
前屈する癖がある人が風邪を引いたときは、
胸椎5番(汗が出る骨)に愉気をすると
汗が出てくる

これは冷や汗ではなく、
“体の中の体温調整の役割がある汗”です

前屈体癖の人の背骨を押えてゆくと
その椎骨だけが飛び出しています

その上下の椎骨を押えて観ると、
5番だけが動きが悪い

だから、
普段のその人の体の使い方を知らなくとも
5番の椎骨を前後に動かし その動きが悪ければ、
その骨だけが飛び出してくるので
こういう人は 前屈する癖を持っている人です

そういう方が風邪を引くと、
まず喉と鼻の中間から風邪になり、
その一つは 鼻へ行き、
もう一つは 喉へ行くのです

体が前屈してしまうのは
腰椎1番という骨に制限が出るからです

この腰椎1番は、
腰を反らせたりする時に一番大きく動く骨だからです

ですから、
この腰椎1番の動きが悪くなるため
弱い体の構造となり 体が前に傾くのです

そのため
前屈傾向の癖がある人は、
胸椎5番がいつも鈍くなり、鼻から風邪になります

そして
胸椎5番が飛び出している人は、
腰椎1番を押えるとやはり硬くて動きが悪い

この2つの条件が揃っていれば、
その人は前屈体癖があるとみてよい

ですので、
胸椎5番に愉気をしていれば良くなり、
それが治る(経過する)頃には、腰椎1番にも弾力が出てくる

胸椎5番に愉気しているうちに、
弾力が出てきたらそれでもう風邪は抜ける

それでも回復しなければ、後日 また愉気をしてみる

その後
腰椎1番にきちんと弾力が出始めれば、
風邪が抜けるタイミングとなる


◆捻じれ体癖の人の風邪

人間の体の特徴は、
片足すつ立って独立できることてす

これは足裏にある

三点支持(拇指球・小指球・踵)といって、
この三点に力がかかる場所があるため片足でも直立できるのです

足裏の三点に力を入れることで腰が伸びてきて直立ができますが、お猿さんの足裏は、外と後ろに二点しか支持がなく人間のように腰椎に湾曲がないため
立っていても体が伸びてこない

けれど人間の中にも、片足は三点支持があるのに
もう片方は、二点支持しかない人もいます

そういう人は、体が捻じれいる人です

顔が右を向いているのに、体は左を向いている人は、腰椎3番が捻じれている人です

本人は、真っ直ぐ歩いているつもりなのに、
右か左に寄って斜めに歩いている人とか字を書いても曲がるとか
真っ直ぐ正面を向いて作業をすることができず
体を斜めにズラすことで安定する人もです


そういう捻じれ体癖の人は、
腰椎3番が捻じれていれば正常なのです

ですから、
そういう観察もしないで
ただ単に骨が捻れているからと、
「真っ直ぐにしておきました」といって
腰椎3番の骨の捻じれを強制的に正してしまうと
その人の体は不調の連続になってしまうのです


どこの調子が悪くても腰椎3番を捻るようにすると
そういう人はそれだけで治ってしまう

ところが腰椎3番が捻じれなくて
他が捻じれていると、経過がスムーズにいかない

捻じれ癖のある人が風邪を引いても、やはり胸椎5番の動きは悪くなります

そこに胸椎10番の骨も捻じれていれば、
体を動かした時にいつでも胸椎10番から動くようになる

風邪を引いた時は、喉から始まり腎臓や膀胱に行く

経過は誰でも同じようで、
腰椎3番を調整してそれが捻じれてくれば治りだす

捻じれる人は、
腰椎3番を左右に揺すって、左右の硬さが同じになれば治りだす

けれど胸椎10番が捻じれていると、
喉から来た風邪が膀胱や腎臓に異常を引き起こす

腎臓炎などを起こすことが癖になっている人は、
大人が気をきかせすぎて、
予防策を先に講じ、食事制限をすることで
拗れることが多い(余病を引き起こす)

けれど、
腰椎3番が捻じれるように足を組んで寝かせればそれだけで、余病を起こさないで治ってしまう

捻じれ型の人で、筋肉が痛む人はリウマチがある人


◇左右に偏る体癖の人の風邪

体が左右に偏る癖がある人が、風邪を引くと下痢をする

下痢をするまでは風邪が治らない

そういう人は、いつも腰椎2番に変動が来る

また頭に行く人もあれば、
体の筋肉があっちこっちが痛むような風邪になる人もいます


その他にも、
上下型や開閉型にも、それぞれ特徴がある風邪の引き方をします!