輸氣を使う整体ブログ

野口晴哉先生の輸(愉)氣という療法を主体とし、二宮進先生が考案した整体を書いていきます。

整体の手をつくり方

2024-09-06 20:23:02 | 日記
まず初めに
「輸気」というのは、
人が誰にでも持っている”氣の力(自然な力です)

これを昔の人は「手当て」と、言っていました
お腹が痛いときや頭が痛いとき、
無意識に手を痛い所に手を当てると、
痛みが和らいだという方も
いらっしゃるのではないでしょうか?


その力を少し強めたものを
「輸(愉)気(ゆき)」と呼びます

*<輸気を高める方法/整体の手のつくり方>


合掌行気法(がっしょうぎょうきほう)
という方法で行います


1、正座(または、椅子に座る)をして軽く目を
  閉じ、手を合わせたまま頭上からゆっくりと
  下ろしていきます

顔の真ん前で、手の平を3~5cmほど離して
その中央を見つめていると手が吸い付くような感じがしたら、手をゆっくり合わせます
吸い付く感じが分からない場合は、そっと息を吹き掛けてみましょう

ろうそくの火をそっと吹き消す感じで!


何か感じませんか?
その後 手を合わせます


上半身の力が抜ける位置に持っていき、
ゆったり手の平を合わせます。
(半紙を1枚間に挟んでいるイメージです)


「上半身の力が抜けないよ」という方は、
手をバンザイして更に天井にグッと突き出してから、脱力というのを1~2回するのも手^^♪

・肩や上半身の力を抜き鳩尾(みぞおち)に
  やや意識を持っていく
 (意識だけ…)身体に力を入れないでください

・膝は揃えず、拳(こぶし)3つ分位あけ
 (体勢が楽な)、お尻をクッと持ち上げるように
 すると、丹田(=おへそから指幅3本分下)が立ち
 自然と腰が真っ直ぐになり姿勢を保つことが
 大切です

また恥骨を前に出して、腰を落とすと良いでしょう

その方が体が安定し、長時間正座が出来るようになります

2、また「合掌行気」に入る前に、
 「漏気法(ろうきほう)」という 呼吸法を行います

これは「最初と最後」に行います
*大きく鼻から息を吸いこみ、その息を下腹(丹田) 
 に落として、 鼻の骨を震わせて
 「ウーム」 (心の中で「大丈夫」と 唱える)
 声に出し3秒止め、ゆっくり
 「手のひらと指先から吐き出すイメージ」しながら
 息をします

*『ウーム』と唱えるとき
下腹に息が入った状態を保つための重要な身体技法となります

* 「ウ~」と言うとき
鼻の奥の骨に響かせてから、最後の「ン」を丹田で止めます

♪3秒止めます♪

最初だけここで止めた息をゆっくり(鼻から)吐き出したあと、自分のペースで呼吸をしましょう


「ウーム」は、サンスクリット語で「絶対」の意味
丹田に気力を満たして、
「大丈夫」とお腹の中で燃焼すると、
『安心と希望と財福と健康』が訪れます
♪口角をやや上げるように、意識しましょう♪

(幸運は、笑顔や感謝の心をいつも持っている人が
大好き・大好物です)


*鼻から息を吸い込んでも、口から吐き出すと、
“腰の力が抜けてしまう”ので、
 鼻で呼吸をしましょう*

(最後は、口から吐き出すと、一気に弛む)

“体勢は、
お尻をクッと上に持ち上げると、腰が伸びるので、
その姿勢をキープし続けます”

3、その後、「手のひらや指先から呼吸」を吐き出す
  つもりで、 『丹田→腕→手のひら・指先』の
  順に意識だけ持っていき、息を吐き出します


息を吸い込む時は、逆になります。

『手のひら・指先→腕→丹田』に、息を通すように意識しながら、「手のひらや指先から呼吸」を
吸い込むつもりで行います

・自分のペースでゆったりとした腹式呼吸をしていくと良いですよ

・唇の上に羽根があると、イメージしてその羽根が
 吹き飛ばないないくらいのゆったりとした
 呼吸です
(鼻息は荒くなくて良いのです)


指先から息を吐き出すとき、上に上に“気”が上がるように意識しましょう♪

~★☆~★☆~

 ☆腹式呼吸とは☆

息を吐きだしながら、「お腹を凹(へこ)ませ」
息をゆっくり吸いながら、 「お腹を膨らませて」
する呼吸法です

~★☆~★☆~

合掌行気法では、鼻呼吸で行います
(雑念、煩悩は、捨てましょう‼)(’-’*)♪

モンキートレインに乗らないというのは、
余計なことは考えない…今日のご飯は何にしよう?とか😁


*野口先生談
【無心というのは、何も考えないことでない
頭が働いている以上、考えるのは当然だ
考え(雑念)が浮かんだら、浮かんだで良い
浮かんだ考えに囚われず、
考えがまた 次の考えを産む方向に至らなければ
それでよい
心が澄んでくると 雑念が浮かび上がるもので、
その雑念を抑えようとすると心が乱れるのである


野口先生がいう天心というのは
空のカラッと晴れたような心を言うのだが、
雲があっても一向に差し支えない

雲の上の空の如きをいうので、
人間は元来天心である

本来の天心を会得すれば、
雲は雲、
降っても曇っても 空は晴れている如く、
心は澄んでいるのである


澄んだ気を保つことこそ、
触手療法の心得であり、健康の自然法、
人間本来の在り方といえるのではなかろうか】*


4、しばらくすると、「手の平がじんわり、
  汗ばんで来るような感じ」になるまで気持ちを
  集中させます



頭の中で手の平を合わせているイメージができると、尚 いい!

そして丹田も温かくなれば、そこで終了となります
(時間はあくまでも目安です)

3分~30分(3分ずつ10回小分けしてもいい)程
毎日行うと、だんだん手が敏感になってきます

*手の平が、 膨らまないように気をつけましょう*

身体が途中で動いたりするのは、緊張が取れて、
良い姿勢を取ろうとする表れなので、
気にせずに体勢を変えても
構いません

*どうしても手が膨らんでしまう場合は、
 合掌をする前に、キリスト教のお祈りをする
 ように、手をギュッと組み合わせてからするか、
 手の甲側に意識を持っていき手を屈伸すると、
膨らまなくなるようです*

5、最後に、鼻の骨を震わして、
「ウーム」と言い、 
 左目を開けてから、右目を開け、
合掌を解き膝の上に置きます

それから
ゆっくり息を口から吐き出し、瞑想の余韻を
  楽しみましょう

~★☆~☆★~★☆~

腹式呼吸の感覚が、よく分からないよという方
仰向けに寝転んで、お腹に手を当てゆっくりめに、
呼吸をする

寝転ぶと自動的に、腹式呼吸になります

この感覚を掴むといいですよ(’-’*)♪

~★☆~★☆~★☆~

<瞑想の仕方>

☆『目をつむって行う「瞑想」

または

★目をつむると、眠気が出てしまう方
「目を開けたまま、鼻の頭を見ながら行う瞑想」
をするのも良いでしょう

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆


*”輸気”の確認

1、合掌を解き、左手の平を右手方向に向け、
  右手の人差し指と中指をピストルの形にして、
  指先を左の手のひらに向ける

*距離は、20~30cmほど離す左の手のひらで、
気を感じる

  人によって感じ方異なります


「冷たく細い空気砲のような流れ」

「温かいもの」

「電気のようなピリピリした感覚」…などなど

どういう感覚かは、人それぞれです


*気の種類ですが、
 強い気とか、弱い気ではなく、
『澄んだ濁りのない“気”』が理想です

これがこの整体で扱う 輸(愉)気(ゆき)となります


気を感応するには、
“手の平や指先を敏感にするのこと”が目的となります

丹田(たんでん)がしっかり充実すると、
丹田で動けるようになります

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

*人の体は「気」が通ると、敏感な身体になります

*逆に 薬(外の力を借りる)などを多用して
身体に負担をかけると、どんどん鈍感(弱い)な
身体になってしまいます


・「敏感な身体」というのは、
  痛みやシビレを感じる

知覚神経(体の防衛反応)に対して、
敏感(きちんと感じることができる)である

例えば、
身体に合わない食べ物を食べた時、

・嘔吐する

・湿疹が出る

・アレルギー反応が出る

・下痢をする…などの症状が出ることを言います
医学ではこの症状が出るとほとんどの場合、
胃腸薬などを処方されてしまいますが……
・「鈍感な身体」というのは、
 痛みや痺(しび)れという知覚反応に対して
 何も感じなくなるということです
例えば、
同じ場所で食事(調理人は同一)をして、
同じものを食べた(賞味期限切れや腐ったものなど)時、一人が嘔吐しているのに、
顔色一つ変えず平気な人がいたとします

原因は、何か?です

もちろん人それぞれその時の体調の良し悪しがあるので、一概には言い切れませんが……

身体が敏感であればあるほど、
良くないものが、体内に入ればそれを
排除(拒否反応)しようと、働きかけるのが普通です

それが嘔吐・下痢・熱などの症状にあたります
鈍感な身体は、それすら出ないことが問題なのです

だからそれが蓄積して、病気になり慌てるのです

・痛みあるから、
「どこか悪いのでは?」と何かしらの行動に移せます

・鈍感で鈍い身体は、
危険信号に気づかないまま、
病気が進行してしまう恐れがあります

これが 、一番怖いのです

「敏感な身体」だと、傷や病気の回復力は、
早く強く働きます

ですから出来るだけ「敏感な身体」にしておくと、
症状が良い方向に経過しやすいのです


“腹式呼吸をすると体温を上昇させる効果がある”


赤ちゃんは体温が高いですよね♪
(腹式呼吸をしているからなんです)


不自然なことをすれば、
必ず不自然なことが体に帰ってくる

輸(愉)は、
体にとってプラスに働きそれが
1年後、5年後、10年後と、年を追うごとに
燃費の良い体になっていく

今まで薬浸けだったのは何のためだったか?
考えさせられます

そろそろ医療と病気を切り離して
みる時期ではないでしょうか?