あるがままに高齢を生きる! シャンソン、菜園とともに・・

予測不可能な未来のドラマに期待を寄せつつ、明日を見つめてまだまだ濃い時間を紡げたらとブログを書き続けます。

夫婦の形

2015-08-08 06:49:16 | 日記
「おはよう!」「グッド モーニング!」「グーテン モルゲン!」「ボンジュール!」
「朝だ朝だよ 朝日が昇る」と私が歌えば、「朝日が勢いよく昇ってるから、今日は暑いぞ!」と彼が応えます。

認知症の相手との会話とはとても思えない、我が家の朝の風景です。

完食した朝食の後で、彼は手を合わせながら「今日もおいしかったよ。有難う。春子さんは天才!」と毎食後の決まり文句を唱えます。その時は心から言っているように聞こえます。

でもね、そのすぐ後に意味もなく機嫌が悪くなると、「お前はアホか!バカか!」と大声を出して怒鳴ります。しかしそれも瞬時に忘れ、テレビの話や、別の楽しい話に切り替わります。最近は感情の起伏がどんどん激しくなっていくので、ついていけません。

そこで私は考えました。この状態を楽しもう。すべてが未知の経験なのだから試行錯誤は当たり前!ならば、こちらから先に問題提起をしながら新しい時間を組み立てて行こう、と。

そう決めたら、結構楽しいものなんですね。

周りの老老介護の家庭は、雰囲気の暗いところが殆どですが、我が家では、大きな笑い声が響きますし、この暑さで、20坪ほどの庭のガーデニングのあとは雑草園となり、更にジャングル化したのを眺めながら夫は、「グリーンはいいねぇ。鳥が来て、蝶々が飛び回って、いろんな虫が棲んでいるのを見てると楽しいねぇ」とちゃんとしたことを呟いています。

苦労は続きますが、幸せと言うべきでしょうね。
知り合って65年、夫婦になって57年の昨今です。