あるがままに高齢を生きる! シャンソン、菜園とともに・・

予測不可能な未来のドラマに期待を寄せつつ、明日を見つめてまだまだ濃い時間を紡げたらとブログを書き続けます。

シャンソンの表現の面白さ!

2019-03-01 22:05:21 | 日記
3月最初のレッスンを終えました。

クラシックから転向して、昨年からシャンソンの勉強をし始めた彼女は、シャンソンに興味を持ったきっかけになった曲「私の孤独」を、ものの見事に仕上げました。

それは言葉重視の歌なので、最初にビブラートをはずして言葉を機能させることから始めましたが、何の抵抗もなくそれをやり遂げました。しっかりと語りの歌になったのです。

言葉と言葉の音のない行間のなんと美しいことか!

楽譜至上主義のクラシック出身の人が、こんな仕上げ方が出来るのは大変珍しいと思います。

しかも彼女は私の言うことを実践し、早くに楽譜をはずして歌詞カードを見ながらの表現を早々に行っています。


シャンソンはフランス語を日本語に訳したものを歌うので、楽譜通りに歌うと日本語のイントネーションをしばしば無視しなければなりません。小節の中の言葉は直訳ではないので、日本語を機能させることは出来難いのです。

最初にメロディーを体に覚えこませて、曲全体のなかに絵を描くのです。そこに個性が生まれます。


人前で歌う場合に、その歌を聴き手と共有して初めてその曲は成就します。