ただの碁好きな麺や親父の雑記

麺や食堂爺のひねもすのたりのたりかな

池波正太郎の京都

2018-04-02 10:18:21 | 歴史
池波正太郎の小説の中にどっぷり浸かってます。
池波正太郎の小説をまた全巻読み直して、
素晴らしさを満喫している所です。
食卓の情景という本の中で書いてますが
「私が書いている時代小説というものは、
言うまでもなく何百年前の昔に生きていた人びとを描くわけだから、平安、鎌倉の時代はもとより、戦国の頃から江戸時代に及ぶ日本の文化風俗を、及ばずながらもさぐり採るために、京都という町は欠くべからざるものなのだ。
江戸はもういけない。滅びたのは、形のあるもののみではない。東京では古い「人の心」も、
滅びてしまったのである。」
池波正太郎の小説を読んでいると、
本当にその物語の中に入り込んでまう錯覚を起こす。特に剣客商売は大好き❤なので、
何回読んでも新鮮で感銘を受けるのです。
とりわけ秋山親子のやりとりが、私が20才の時に読んで、40才の時に読んで、60才の時読んだ感じが違う。読み人の年齢によって小説を読んだ時の感じ方が違っていることを感じることが素晴らしいですね。