スーパーブロッコリーと元気超高齢者12月4日

スーパーブロッコリーなるものをご存知だろうか?通常のブロッコリーの100倍も、ガン抑制に効果のある物質サルフォラフェンを含んでいるというからすごい。ブロッコリーにガン抑制作用があることは周知の事実であり、長年にわたり研究が進められていた。今回の成功は、人為的操作による遺伝子注入ではなく、昔ながらの交配によるもので、DNA鑑定技術を使って短期間での品種改良に成功したというものだ。来年からは、人間を対象にした試験を行い、問題ないとなれば、市場に「スーパーブロッコリー」が登場することになる。楽しみだ。

私が日頃接する高齢者の方々は、何かしらの病気を抱え、薬を飲む毎日を送っている人が大半だが、そういう方々との会話を通して、興味深い発見が幾つもある。その中で、私が最も心を動かされるのは、80歳90歳になってもなお、薬も飲まず息災に暮らす方々の存在だ。職場での話題なので全国的な傾向と断言するわけにはいかないが、飲む薬の量を減らしていったら、徐々に元気を取り戻し、すっかり健康に暮らしているという超高齢者の方々が幾人もいらっしゃる。

そもそも高血圧・高脂血症・糖尿病、またそれらから来る心臓病などの合併症は生活習慣病と呼ばれるものだ。つまり、バッチリと生活習慣を改善し規則正しい生活を送ることができれば、薬を飲む必要はなくなり、薬の副作用による悪影響からも開放され長生きできるということになるのだ。薬は両刃の剣であるという認識をしっかりと持ち、ブロッコリーなどの野菜をはじめ、体に良いとされる食物を摂取する食生活に切り替えよう。

関節リウマチの治療薬メトトレキセート製剤を、入院患者に医師が誤って処方し、患者が呼吸困難に陥り意識不明の重体となっている。そもそもこの抗リウマチ薬は、週に1回(1日あるいは2日連続)の服用でなければならないにもかかわらず、研修医が5日間連続服用の指示を出してしまい、この薬の免疫抑制作用が強力にあらわれ急変したものと思われる。殆どの病院の病棟業務では、医師の指示のもと看護師が患者への投薬を行なっているが、しばしば薬の取り違えによりアクシデントやインシデントが発生し重要な課題となっていた矢先の、今回の出来事だ。このケースでも、薬剤師が介在していれば、薬の投与方法の間違いに、直ちに気付いたはずだ。

医療事故を最大限防御するためには、病棟でもコメディカルとしての薬剤師の意義は大きいはずだ。病院経営の株式会社参入や混合診療などよりも、医療の規制緩和の最たるものは、実は、医師の権力の分散でなければならないのかもしれない。そのためにもコメディカルの一員である薬剤師は、患者さんからも信頼に足り得る人間力を、しっかりと身に付けていかなければならない。私も研鑚努力する。

ところで、CD還流防止措置に関して、税関での運用などの文化庁の通知(ガイドライン)が、12月6日(月)に公表される。外国盤のCDは、日本国内で、先か同時に発売されている場合は、対象になる可能性があるが、海外で先に発売されるものは対象にならない。ガイドラインの公表は、非常に遅くなった。法律の施行までわずかの時間しかない。文化庁の責任は重大だ。エンタメ議連では、還流防止措置の運用・施行にも十分監視をし、同時に音楽ファンのために音楽CD等の再販制度を廃止する議員立法を準備中だ。みなさまと一緒に、アーティスト・クリエーターと消費者のための知的財産制度を作っていきたい。
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臨時国会閉幕12月3日

臨時国会閉幕。成果の少ない国会だった。年金改革・社会保険庁廃止・政治とカネについての真相解明・政治資金規正法改正・イラクへの自衛隊派遣の是非・中越地震をはじめとする災害対策等々。そして何よりも、1000兆円に達するこの国と地方の借金をいったいどうするのか。政治でしか解決できない最大の問題について、真剣な議論をはじめるべきだった。今臨時国会のために、いったいどのくらいの国民の税金が投入されたのだろうか?

お金がないから処方薬の数を減らさざるを得ない患者さんの気持ちを思うと、いったい国会は何をやっているんだろうと、溜息が出る。その上、無防備な混合診療解禁を断行しようとする政府・・・。あまりに庶民の生活を知らない政府に、がっかりする。選挙をたたかって当選した人たちなのに、有権者の実情をあまりに知らなすぎる。

有権者は、自らの生活の実態を、議員の前では正直には明かさないのだろうか。社会保障や増税問題、議員の不祥事などについて、「駄目だ駄目だ」と仲間内では不平を口にはしても、国会議員にはストレートに伝わっていないということなのだろうか???テレビや新聞を中心とするマスメディアも、国民の生活と政治とをつなぐ役割を果たしていないということだ。

国民と国会議員とをつなぐメディアとして、インターネットは重要だ。例えばブログを通じて地域や生活の情報が伝達され、ブログ上でのコミュニケーションから、問題点の解決策を見出すことができれば理想的だ。

今年の春の通常国会での著作権法改正では、国民と政治とをつなぐ懸け橋として、ブログが大きな役割を果たしていた。新しいメディアの芽生えだった。今臨時国会も、国民の思いとの大きなギャップを感じるものとなったわけだが、ブログのような新しい情報ネットワークを構築して、真に価値ある代表制民主主義を築いていかなければならない。

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