北野武 著『超思考』の中に、こんな文章があった。
気が進まないくらいの方が、いろんなことが良く見える。
どんな仕事にだって、誰も気づかない盲点というものがあるのだが、そういうものに気づくのは
好きでたまらない人間よりも、むしろちょっと引いたところから眺めている部外者だ。
仕事を探すなら、自分のやりたいことは何かなんて考えてはいけない。
仕事にやりがいがないなんて悩む必要はない。
もし今の自分の仕事にやりがいを感じないとしたら、それは不幸なことではなくて、むしろチャンスなのだ。
自分はこの仕事を冷静に見る目を持っていると思えばいい。
冷静に考えれば、どんな仕事であろうとも、今よりは面白くできる。
本文とは関係ありません
なかなか素敵な思考である。
ただ、冷静さと俯瞰力を有するゆえに、かなり難しい局面の輪郭を
明瞭にとらえてしまうことも、人生には多々あるものだ。
しかし「やりがいを感じないのもある意味、長所」と思えれば、少しは気楽だ。
私も「好きなことは仕事にしない」タイプだが、
最近は「好きな事だけやりなさい」系の自己啓発本があふれかえっている。
いや、ちょっと待った。
働く人には4つのタイプがある。
A 好きなことで成功する人(例:ジョブズ、尾田栄一郎)
B 好きじゃないことで成功する人(例:林修、黒澤明)
C 好きなことで成功しない人(数多いる)
D 好きじゃないことで成功しない人(そりゃもう星の数ほどいる)
多分、Aタイプの人は「みんな、Aで行こう!自分はできたから!」というノリなのだろうが
それは万人に通用するものではない。
好きなことで糧を得るのは、畢竟、欲求(したいこと)が義務(しなければならないこと)に変容するということだ。
私はそれに耐えられそうもない。
一番好きなことは、義務から遠く離れたところに置きたい。
おそらくAの人が一番満たされ、Dが最も欠乏感を抱えていると推測する。
自己啓発系で取り上げられるのは、成功法則だからAかBということになる。
ただ、BとCのどちらが充足感をおぼえるかは、何ともいえない。
何を自分の中で優先とするかは、自分で決めるしかない。
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気が進まないくらいの方が、いろんなことが良く見える。
どんな仕事にだって、誰も気づかない盲点というものがあるのだが、そういうものに気づくのは
好きでたまらない人間よりも、むしろちょっと引いたところから眺めている部外者だ。
仕事を探すなら、自分のやりたいことは何かなんて考えてはいけない。
仕事にやりがいがないなんて悩む必要はない。
もし今の自分の仕事にやりがいを感じないとしたら、それは不幸なことではなくて、むしろチャンスなのだ。
自分はこの仕事を冷静に見る目を持っていると思えばいい。
冷静に考えれば、どんな仕事であろうとも、今よりは面白くできる。
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なかなか素敵な思考である。
ただ、冷静さと俯瞰力を有するゆえに、かなり難しい局面の輪郭を
明瞭にとらえてしまうことも、人生には多々あるものだ。
しかし「やりがいを感じないのもある意味、長所」と思えれば、少しは気楽だ。
私も「好きなことは仕事にしない」タイプだが、
最近は「好きな事だけやりなさい」系の自己啓発本があふれかえっている。
いや、ちょっと待った。
働く人には4つのタイプがある。
A 好きなことで成功する人(例:ジョブズ、尾田栄一郎)
B 好きじゃないことで成功する人(例:林修、黒澤明)
C 好きなことで成功しない人(数多いる)
D 好きじゃないことで成功しない人(そりゃもう星の数ほどいる)
多分、Aタイプの人は「みんな、Aで行こう!自分はできたから!」というノリなのだろうが
それは万人に通用するものではない。
好きなことで糧を得るのは、畢竟、欲求(したいこと)が義務(しなければならないこと)に変容するということだ。
私はそれに耐えられそうもない。
一番好きなことは、義務から遠く離れたところに置きたい。
おそらくAの人が一番満たされ、Dが最も欠乏感を抱えていると推測する。
自己啓発系で取り上げられるのは、成功法則だからAかBということになる。
ただ、BとCのどちらが充足感をおぼえるかは、何ともいえない。
何を自分の中で優先とするかは、自分で決めるしかない。
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