よりみち散歩。

日々の暮らしのなかで心に浮かぶよしなしごとを、こじんまりとつぶやいています。お役立ち情報はありません。

香山リカのココロの万華鏡

2018年05月29日 | コラム
やや記憶が曖昧だが、先週の新聞記事を思い出した。

香山さんが学生に意見を聞くと
「自分は共感も賛成しないが、そういう考え方もあるんだなと思う」
と答える。最近の若い人は優しすぎる、と感じた。

という趣旨のことが書かれていたと思う。


それを読んで軽く違和感をおぼえた。

優しいからではなく、自分の境界を侵されたくないからだ。
少なくとも、私はそうである。

ヴォルテールの有名な台詞
私は君の意見に賛成しない。
しかし、君がそれを言う権利は命を賭けても守ろう。


自分の感性も相手の感性も尊重し、否定しないということだ。

ただ、自分の意見を糊塗しているわけではない。


衝突を避けるという意味で憂えているならともかく、
価値観の押し付けは、あまり気分のいいものではない。



ただ思いをぶつければいいというものではない