ブライアン・セッツアーのコンサートを見に行ったとき、
時間つぶしのため厚生年金会館そばにあった古本屋で見つけ衝動買い。
航空ものに弱い自分。
一篇の映画を見ているかのような臨場感たっぷりの作品だった。
人を愛するのは素晴らしいことなんだ……陳腐極まりないけど読後にそう思った。
シカゴのオヘア空港が小説の舞台。
飛行機の乗り換えに何度かこの空港を利用したことがあるけど、
そのトラフィックの量は凄まじいっす。
羽田や成田がかわいく思えるほどひっきりなしの離着陸をオヘアの管制官は裁かなくてはならない。
現実を知っていたので小説にもすんなりと入ることができた。
ただし、残念なのは翻訳のまずさ。
おそらく訳者の方は、実際の航空管制を一度も聞いたことがなかったのでは?
聞くのは難しくても、管制の場面が出ている専門書や小説を当たることができたはず。
とにかく、なんのことかわからないまま訳されていると思われる箇所がいっぱいでてくるのだ。
文中に何度も出てくる「ウインド・シャー」って何?
読み進めているうちに、
ああ、なんだ「ウインドシェア(wind shear)」のことかってわかった……(汗)。
(航空・鉄道事故調査委員会の航空事故調査報告書では「ウインドシャー」が使われてました。大変失礼しました。でも、ネイティブのパイロットさんや管制官の発音は「ウインドシェア」か「ウインドシア」に聞こえるんですよね……。)
訳す前にせめて、「機長からアナウンス」で有名な全日空の元パイロット内田幹樹さんの作品を読んで欲しかったっす。
なぜなら、さすがパイロットさんだけに、
パイロットと管制の通信場面を非常にわかりやすく書いているのだ。
もし、一度でも読んでいれば、
これらの場面をもっとわかりやすくスマートに訳せたはず。
わしは、これら管制用語が出てくる場面をいったん英語に訳しながら読みましたから!
そのほうが頭にはいるから。
ぜひ、原書でこの作品を読みたいと思った次第である。
航空管制室
ポール・マックエルロイ(著)
熊谷千寿(翻訳)
早川書房 (2002/02)
ASIN: 4150410038、4150410046
時間つぶしのため厚生年金会館そばにあった古本屋で見つけ衝動買い。
航空ものに弱い自分。
一篇の映画を見ているかのような臨場感たっぷりの作品だった。
人を愛するのは素晴らしいことなんだ……陳腐極まりないけど読後にそう思った。
シカゴのオヘア空港が小説の舞台。
飛行機の乗り換えに何度かこの空港を利用したことがあるけど、
そのトラフィックの量は凄まじいっす。
羽田や成田がかわいく思えるほどひっきりなしの離着陸をオヘアの管制官は裁かなくてはならない。
現実を知っていたので小説にもすんなりと入ることができた。
ただし、残念なのは翻訳のまずさ。
おそらく訳者の方は、実際の航空管制を一度も聞いたことがなかったのでは?
聞くのは難しくても、管制の場面が出ている専門書や小説を当たることができたはず。
とにかく、なんのことかわからないまま訳されていると思われる箇所がいっぱいでてくるのだ。
文中に何度も出てくる「ウインド・シャー」って何?
読み進めているうちに、
ああ、なんだ「ウインドシェア(wind shear)」のことかってわかった……(汗)。
(航空・鉄道事故調査委員会の航空事故調査報告書では「ウインドシャー」が使われてました。大変失礼しました。でも、ネイティブのパイロットさんや管制官の発音は「ウインドシェア」か「ウインドシア」に聞こえるんですよね……。)
訳す前にせめて、「機長からアナウンス」で有名な全日空の元パイロット内田幹樹さんの作品を読んで欲しかったっす。
なぜなら、さすがパイロットさんだけに、
パイロットと管制の通信場面を非常にわかりやすく書いているのだ。
もし、一度でも読んでいれば、
これらの場面をもっとわかりやすくスマートに訳せたはず。
わしは、これら管制用語が出てくる場面をいったん英語に訳しながら読みましたから!
そのほうが頭にはいるから。
ぜひ、原書でこの作品を読みたいと思った次第である。
航空管制室
ポール・マックエルロイ(著)
熊谷千寿(翻訳)
早川書房 (2002/02)
ASIN: 4150410038、4150410046