jurgen's Heurige Blog (ゆるげんのブログ)

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心の音楽のふるさと Every Breath You Take / The Police

2020年11月27日 | 音楽

The Police - Every Breath You Take (Official Video)

偶然だと思うけど、最近テレビやラジオでこの曲がオンエアされる機会に何度か出くわす。
この曲のシングルがリリースされたのは、1983年5月。
英国では4週州連続1位。米国ビルボードシングルチャートでは8週連続1位のマンモス級大ヒット。
バンドにとっても最大のヒット曲となった。
当時スティングは大衆の目から逃れるためと、不仲なバンドのメンバーと距離を置くためにジャマイカへ逃避行。現地のイアン・フレミング(007シリーズの作者)のおうちで彼が使った机でこの曲を書いているときから、大ヒットを予感していたそうな。

それから37年も経つのに、今でも頻繁にかかるのは、とても好きな曲だし、リアルタイムで出会った曲なので素直に嬉しい。
もし、個人的80年代洋楽ベスト10を作るとしたら、この曲は絶対にいれたい。
モノクロでとてもシンプルな作りで視聴者の想像力を掻き立てるこのミュージックビデオも、
曲の雰囲気とあいまってとてもよい。
街を歩いているとき、たまたまアンディ・サマーズが奏でるこの曲の印象的なアルペジオが聴こえたりすると、思わず立ち止まってしまう。

実は世界でもっとも歌詞の内容が勘違いされた曲らしい。
恋人のことをずうっと見守っていたい的なラブソングと解釈されがち。
スティングが最初の奥さんと別れた直後に作られた曲というエピソードを知っていたので、
わしは深刻度高めで真面目なラブソングだとずうっと思っていた。

しかし、冷静に歌詞を眺めてみると、お前の一挙手一投足を常に監視してやるぞ的な、
執拗なストーカー目線の悪意に満ちた内容であることがわかってくる。
英語が母国語でない人が内容を勘違いするのは、まあ、ありがちだけど、
多くの英語ネイティブの方々も勘違いしていたという事実は非常に興味深い。
いろんな意味に解釈できる歌詞は奥が深い。
風化せずに今でも多くの人に愛されている理由のひとつかもしれない。

この曲が収録されている『シンクロニシティ』は、このバンドのアルバムの中では一番好きかも。
とにかく、"EVERY BRAETH YOU TAKE(放題:見つめていたい)"は歴史に残る名曲だと思います。