今回は、1999年8月に訪れた天河大辨財天社の紹介です。
里宮は、奈良県吉野の山深くにありますので関東圏から行くとなると、それなりの時間はかかりますが、まぁ車があればなんとかたどり着けます。
ですが、奥宮は里宮より18キロほどなのですが、途中すれ違いもままならぬ箇所がある狭い渓谷沿いを走る酷道とも呼ばれている国道309号線の「行者環トンネル」の手前から登山道が続く弥山の山頂に鎮座しています。
当日は、朝から小雨が降り続き台風も接近しているニュースを聞きながらもここまで来たからには、もう決行するしかないと決断し宿を後にしました。
登山口(Googleストリートビュー)
山道途中でみつけた鹿の頭蓋骨
石休ノ宿跡 昔行場だった場所です。
聖宝理源大師像 (修験道の再興の祖 )
この辺りもかつて「聖宝ノ宿」と言う行場だった場所で、行者宿があったそうです。
周辺は結構落雷が頻繁にあるそうで、この近くの木には雷が落ちた痕跡が残っていました。
我々は、小雨が降る中登山を決行したのですが登るにつれどんどん雨足が強くなりついには、土砂降りとなり小川の様になった登山道を踏ん張りながら2時間半ほどで何とかたどり着く事が出来ました。
これも神様よりの試練だったのでしょう。我々は、呼ばれていたのだと思います。
鳥居が見えて参りました。
天河大辨財天社 奥宮(弥山神社)へと到着です。さすがに、けっこう遠くて雨との激しい戦いでかなり大変でした。(おかげでジーパンは泥だらけ、パンツ迄びっしょり(^^;)
祭祀:天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神、伊邪那岐神、伊邪那美、天照大御神、月読命、建速須佐之男命
奥宮の手前の広場に、護摩を焚いた跡がありました。
三角点を探しましたがみつからず。この辺りが弥山の山頂となります。(1895m)もちろん眺望など望めるはずも無く。
境内社(社名不明)
途中に休憩小屋があったので、そこで昼食を摂るつもりでしたが、あいにく鍵がかかっていて入室出来ませんでした。
致し方ないので、やむ負えずなるべく雨がかからない杉の木の下で傘を差しながらの昼食となりました。
今朝、宿で握ってくれた「塩にぎり」が雨でぐっしょりとなって、たくあんをつまみながら何とも記憶に残る食事となりました。
さて、雨も小康状態となりせっかくここまで来たので近畿最高峰でもある「八経ヶ岳(八剣山)1915m 」へチャレンジする事にしました。
尾根伝いに降りて更に登り40分程で到着しました。それにしても風が強い。霧で視界も0ですが、我々は、近畿最高峰に足跡を残して来た事になります。
長居は無用、山頂で記念撮影し速攻で下山する事に。
しかし、今思えばかなり無謀なチャレンジだった事に反省しています。
若かったから出来た事ですが、今思えばやはり呼ばれていたのだと実感しました。
訪問日は前後しますがこの前日に里宮へ参拝していました。
目に鮮やかな朱色の一の鳥居
石製の二の鳥居
石段を登りきると拝殿があります。
天河大辨財天社 拝殿
本殿
祭祀:市杵島姫命(辨財天)、熊野坐大神、吉野坐大神、南朝四代天皇の御霊、神代天之御中主神より百柱の神
由緒:
天河大辨財天社の草創は、この日記のような飛鳥時代の昔に さかのぼります。龍、水分(みくまり)の信仰で代表され古代民族信仰の発祥地とされる霊山大峯の開山が役行者によってなされたことは 周知のことです。その折大峯蔵王権現に先立って勧請され、最高峰弥山の鎮守として祀られたのが天河大辨財天の創まりです。 (抜粋)引用:公式ページ参照
特徴的な五十鈴(いすず)の鐘
2つの五十鈴が組み合わされています。
正式には「神代鈴」と言うそうです。
五十鈴(いすず)は、天河大辨財天社に古来より伝わる独自の神宝で、天照大御神が天岩屋戸にこもられたとき、天宇受売命(あめのうずめのみこと)が、ちまきの矛(神代鈴をつけた矛)をもって、岩屋戸の前にて舞を舞われ、神の御神力と御稜威をこい願われたことによって、岩屋戸が開かれ、天地とともに明るく照りかがやいたという伝承に登場する、天宇受売命が使用した神代鈴と同様のものであると伝えられています。
この五十鈴の特徴的な三つの球形の鈴は、それぞれ、●「いくむすび」
●「たるむすび」
●「たまずめむすび」
という魂の進化にとって重要な三つの魂の状態(みむすびの精神)をあらわしています。 (天河大弁財天社公式ページより転載)
授けて頂いた御守りには、五十鈴が描かれています。五十鈴のネックレスは、サクラさんのお気に入り。
ここは、有名どころの芸能人が訪れている事で有名です。特に、スピ系の細野さんやユーミンは有名です。
役行者像 霊山大峯の開山が役行者である事は周知の事実です。
境内社
「天石」のひとつ 天から四つの石が降って来たその一つなんだとか。
境内の霊石(名称不明)
神社通の方なら、ここはやはり一度は参拝してみたい一社ではないでしょうか。それも奥宮へは、中々気合を入れないと参拝できない1800m級の山の頂上に鎮座しています。
我々が訪れた時は、あいにくの天気ではありましたが一生記憶に残る参拝登山となりました。
(撮影:1999年8月)
お断り:1999年当時の情報となります。当時とは異なる事が想定されますので訪れる際には、事前に調べて頂き記事は参考程度とお考え下さい。
お断り:1999年当時の情報となります。当時とは異なる事が想定されますので訪れる際には、事前に調べて頂き記事は参考程度とお考え下さい。
【マップ】
奥宮(弥山神社)
里宮
「日々是」さんは不思議な場所をよくご存知ですね。参考になりました。
次回も楽しみにしてます。
かなり前の訪問でしたが、今でも写真を見ると当時の事を鮮明に覚えています。
それだけ記憶に残っていたのだと思います。
基本ムー的な事が好きなので、気になる事は何でも手を出す困った性格です(^^;