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【巨石・伝承】男女が集って歌を掛け合い饗宴が行われた地と伝える~夫女乃石(ぶじょがいし)@筑波ふれあいの里(茨城県つくば市臼井)

2024-09-16 18:12:13 | 磐座・巨石・社寺
 茨城県つくば市へはJAXAの公開イベントなどで、幾度か訪れてはいますが筑波山をはじめ周辺の神社や巨石探訪へは幾度も訪れていながら意外と記事にしていなかったので、今回から数回に分けて筑波山周辺の巨石遺構を紹介して行こうと思います。
まずは、2006年4月に開催されたイワクラ学会の研修旅行で訪れた巨石遺構を紹介して参ります。
【夫女乃石】
筑波ふれあいの里にある二つに分かれた巨石です。
左右に夫婦の様に寄り添っている事から夫女乃石(ぶじょがいし)と呼ばれています。夫婦岩、陰陽石とも呼ばれています。

どちらが男女の区別は、特に聞きませんでしたが向かって右側の巨石には裂け目がありましたのでたぶんこちらが女岩(陰石)だと思われます。

高さは2mほど横幅は4~5mほどはありそうです。
右端にも割れた箇所がありました。

こちらは夫岩です。特に特徴のあるような巨石ではなさそうですが上の部分が不自然に水平なのが気になりました。わざと水平になるように加工したのでしょうか?

周辺を見回すと庭石のような巨石がゴロゴロとしています。

『常陸国風土記』筑波郡の項および万葉集に、古代筑波山の裾野で春と秋の年2回 関東中から男女が集って歌を掛け合い饗宴する「嬥歌(かがい・歌垣)」 が行われていたとの記述がありここ夫女ヶ原辺りが、その地であったと言う説があります。
歌垣とは? 特定の日時に若い男女が集まり相互に求愛の歌謡を掛け合う呪的信仰に立つ習俗。
万葉歌碑 高橋虫麻呂の歌(第9巻・1759)と、その反歌(同・1760)で、「他妻(ひとづまに 我も交はらむ 我が妻に 人も言問へ」と、言う有名な一節ですが夫婦相互不倫をお互いに黙認するようなトンデモない歌です。(^^;

歌碑解説(写真クリックで拡大)
(撮影:2006-4)
お断り:2006年当時の情報となります。当時とは異なる事が想定されますので訪れる際には、事前に調べて頂き記事は参考程度とお考え下さい。
【マップ】


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