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訪れたものは、みなその不思議な空間に驚嘆する~最上三十三観音二番札所「千手院」と、裏山寺と呼ばれる「峯の浦・垂水遺跡」@山形県山形市山寺 千手院

2024-05-13 15:04:00 | 磐座・巨石・社寺
今回は、山形県を代表する寺院と言えば「山寺」が有名ですがそのすぐ隣の山中にひっそりと佇む裏山寺とも言われている最上三十三観音二番札所「千手院」と訪れれば誰もがその神秘な景観に驚く「峯の浦・垂水遺跡」を紹介します。
場所は、JR仙山線 山寺駅から立谷川に架かる赤い橋を渡り山寺とは逆方向に歩くこと徒歩20分ほど


観世音と書かれた白い鳥居が目印です。この鳥居に抱きついて「ついてる」を10回唱えると右は恋愛、左は金運が成就するのだそうです。(欲張って両方やらない様に。せっかくの運が消えてしまいます。)
鳥居の脇には、マタギ(狩猟民 )の祖として伝わる「磐二磐三郎(万事万三郎)」の墓があります。彼は、慈覚大師に立石寺(山寺)の土地を譲ったと伝えられています。
※ 鳥居の横に駐車スペースがあります。

線路を跨ぎ千住院へ(撮影に夢中になって電車に注意のこと)

最上三十三観音二番札所「千手院」

ここから「峯の浦・垂水遺跡」へ行く事が出来ます。(写真クリックで拡大)
垂水参道を15分ほど上がって行くと…。
異様な岩壁を持つ空間が見えて参りました。
垂水遺跡 小峯(こぶはら)神社、稲荷神社を祀っています。この異様な景観は、神秘感を増長し訪れたものを圧倒します。
組成は新第三期凝灰岩で水の浸食でこのようなハチの巣状になったと言われています。
更に登って行くと…。
垂水不動尊があります。円仁(慈覚大師)宿跡 彼は山寺開基の構想をここで練っていたと伝えられいます。 
ここでは、不動明王を祀ります。
ブレた写真で恐縮ですが岩屋の奥にお不動様がいらっしゃいました。

岩壁の割れ目から清水が滴り落ちていました。
気になったのが水平に伸びる直線状の線刻です。人工的に彫られているように思えて興味深いです。
大日堂跡

烏帽子岩
弓張岩
同行したメンバーは突端まで行ってますが自分は、ヘタレで先まで行けませんでした。

弓張岩からの眺望 
更に奥へと分け入ります。
切通しになっています。
円仁とその弟子一行がここで修験を行っていたと伝えられる場所です。
大きな一枚岩の壁岩です。

毘沙門天岩
五輪塔窟
ここでも不思議な水平の直線が見られました。
やはりどう見ても不自然です。何かの意図があって線刻されているのではないでしょうか?
右側の四角い人工物はなんでしょう?五輪塔?もしくは灯篭の一部でしょうか?
風化して地層がハッキリとわかります。
とても興味深い場所です。
地学的には、貝化石や生痕化石を含む砂岩「本郷層」なんだそうです。
太平洋側から直線距離で50㌔ 日本海側では80㌔ これほど離れている山中のこの場所で、海洋生物の化石がみつかったことはまさに脅威と言えるでしょう。
阿弥陀屋敷(本院)があった当時の石垣跡
本坊があったあたり
線路わきに見られた巨石
牛頭天王祠
訪れた山中を振り返ると突き出た岩盤がやはり不思議な光景です。
山寺を訪れたなら是非こちらにも足を延ばされたら如何でしょうか。
人も殆どおらず、異世界へタイムトリップした気分に浸れる不思議な場所です。お勧めです。
(撮影:2006-8)
お断り:2006年当時の情報となります。当時とは異なる事が想定されますので訪れる際には、事前に調べて頂き記事は参考程度とお考え下さい。
【マップ】
 


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