春の遠足2

小学校へ入って二回目の春の遠足は、朝から見事に晴れていた。朝はお弁当にてんてこ舞いで、水筒にお茶を入れて、ビニールシートを渡して、それでやっと出発するのだけれど、「ただいま」と帰ってくると、ヒビキは昨年もおみやげを持ってきてくれたのである。

今年のおみやげは、遠足で拾ってきた木と、帰り道にある近所の公園で拾ってきたタケノコの皮。



「本当はとっちゃいけないんだよね」
確かに公園では「たけのこを取らないでください」と、この季節になるとわざわざ区の人が看板を立てに来るのである。
「とっちゃいけないのはたけのこだよ。落ちてるたけのこの皮を拾っても大丈夫でしょう、きっと」

それとお花のおみやげ。