
ひっきーが恋をしているか、結婚しそうか、うまくいっていそうか、離婚しそうか、といったことは新曲をきけばすぐにわかる。ということは、宇多田ヒカルファンなら、誰もが感じていることなんじゃないだろうか? 違います? 私ははずれたことないっす。
自慢ってわけじゃなくて、たぶん、そういうもんだよ、と聞けばだれでも解読できると思う。だって、あれだけ通じてくるんだもん。
でもって、この段から言うと──余談ながら、作者の私生活から解題するという鑑賞法は、現在は主流とは言えないのだけれども、あえてこのセンで行ってみると──、Youtubeでの人気などを見ると、やはりひっきーが恋をしているときの歌のほうが、みんなは好きみたいだ。
私はどちらかというと、「戦いモード」の歌が好き。
Fight The Blues
http://www.youtube.com/watch?v=x5iZrdPt5LI
ひっきーデビュー10周年のこの曲が、20周年の時もまた歌われるとは限らないけれども、私生活がいかに反映されているか、といったようなことはぜんぶひっくるめてアウトプットの完成度を出すど根性のようなものを見せつけてくる、とんでもないアーティストなのだ、彼女は──ということをひしひしと感じるのであります。涼しい顔してヒット曲を書くような老獪じゃない。そのへんを聴く、というのはいかがだろうか。
それから「Addicted To You」に比べて、現在ではどうもえらく人気がないように見える「Wait & See ~リスク~」もファイティング・ソングで、私にはほとんどthe Beatlesの「Help」に聴こえてしかたがない。名曲かどうかという観点で、クラシックイタチの私に言えることはないのだけれども、たとえばthe Beatlesの「Help」として聴いてみる、というのもひとつの視点(ききどころ)かと。
なんだか妙に文学的でさえある、渋谷~青山を走りまくるプロモーション・クリップはこちら。
Wait & See ~リスク~ - 宇多田ヒカル HQ
http://www.youtube.com/watch?v=t8piCsF-2f4&feature=PlayList&p=92888A1B113ECE94&playnext=1&playnext_from=PL&index=15
Wait & See ライブバージョンもあります。
17. Wait and See ~Risuku~ (Utada United 2006)
http://www.youtube.com/watch?v=idvFUzEHg24&feature=related
「Wait & See」では、さびの転調後に、フォロワーへのメッセージ「キーが高すぎるなら、下げてもいいよ。」があるのも印象的だ。しかも、私にとってさらに印象的なのは、そのあとすぐに歌詞が「らららら~」になってしまうところ。この投げ出し方は尋常ではない、などとファンの私は、やっぱり感じ入ってしまうのであります。
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