ケロミン大人気。いよいよ700番台越えとか。＠自由演奏会inTMF2009

「買ってみてね、やっぱり買ってよかったなって思いますよ」
そう言うケロミンの里親氏、持ち楽器はオーボエ。しかもなんとまだ里親になって２日目で初舞台という、ケロミンくんなのであった。



ケロミンは舌下にシリアル番号が打ってあるというのは知っていたのだが、このケロミンは６００番台。その方が言うには７００番台を見たことがあるという。プロトタイプから綿々と打ってきたというこのシリアル、なんと累計７００匹！？というのはすごい。





ケロミンの里親氏の周りには、休み時間、自由演奏会の（もっと立派な楽器を握っている）みなさんがたくさん集まってきてかわいい！と記念写真などを撮っている。

演奏してみたが、スピーカーが露出しているわりには、やはりテルミンminiと比べるとずいぶん音がくぐもった感じがする。音がやらわかい。端子もついているので、なんとでもなるし、自分で音域を１オクターブにするのか、２オクターブにするのか、全開から閉口までの段階も調節可能。（ただテルミン的には、そういうところでなんでもできるようにしてしまうというのはちょっと納得いかなかったりする。）



演奏感は、やっぱりセサミストリートな気分になった。楽器フェアのようなところで演奏するのと、こういうふつうの音場で演奏するのとは、だいぶ印象が違う。やっぱり音色が問題かな。音色もいろいろアサインできる、と言われてしまうと、こういう音、ああいう音とワガママが言いたくなってしまうものだ。テルミンminiなんて、なんたって出る音しか出ないのである。

で確かに（というか思惑通りというか）、この楽器の目玉は、かえるだ。みんなかえるがかわいい、と言っているだけで、演奏したい！と言っているわけではない。しかし本当にかえるへの愛情は行き届いている。ケロミンは「新生児サイズ」なのだが、操作のためのレファレンスカードがなんと「新生児タグ」でできている。長い脚の膝のところには十字に縫い取りがある。脚のつきかたの角度、お腹のぷっくりした感じ、それとおしりのちょっとおくればせなところ、どれひとつとってもかえる好きにはどーんとアピールするんではないでしょうか。で、別にかえるが好きでなくても、そういう「生き物っぽい」ところに、人間はやはり古い皮質でもって反応してしまうのでありましょう。

だからこれ、芸としては、新生児みたいに扱うのがいいかもしれない。脚とかだらんとさせずに猫を抱くように持って、赤ちゃんのようにあやしながら……つまり腹話術的にというか、来年早々にブームが来そうな「分身」的に操ると、おもしろいかも。。。