この巻では、人物中心に歴史順に記述されてきた形をちょっと休憩して、
ローマの代表的なインフラについて描かれています。
ローマノインフラといえば、街道と水道ですが、それだけではなくて
教育や医療のあり方についても触れています。
街道には、宿や休憩所などが整備され、町には水道で綺麗な水が常に供給されて、ローマ国内にいる人に提供されている。
それら街道や水道は常にメンテナンスされ問題なく使うように整備され続けている。
カエサルによって、医師や教師はそれを業にするだけでローマの市民権を与えられ税面での優遇を受けることとなり、その分適切な価格でサービスを提供するように求められている。
この二分野は公のものではなく私の分野で自由競争がなされていた。
この次巻以降次第にローマが衰えていく時代になりますが、
それまでのローマは現代につぐくらい快適な環境のだったかのかもしれません。
巻末には、ローマ帝国内の数々の遺跡が写真付きで紹介されています。
この本を読んでいると、いつかローマに遺跡を見に行ってみたいと思えます。