ゆうさんの自転車/オカリナ・ブログ

飛田雄一の個人的なブログ、オカリナ、登山、自転車のことなどを書こうかな・・・

佐藤真由美『跳べ! 世界へ~エアラインから国連、国際NGOへ』、おすすめです

2013-09-17 18:00:24 | Weblog

(佐藤真由美『跳べ! 世界へ~エアラインから国連、国際NGOへ』解放出版社
 ISBN:978-4-7592-6337-4 本体価格:1,500円+税
 判型:四六 Cコード:C0095)

ゆうさんの友人の友人の本だ。すごい本だ。絶対おすすめだ。
佐藤さんの経歴が、変わっているというか、このような人は世界にひとりだと思う。

版元ドットコムのホームページによると、以下のとおり。
http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-7592-6337-4.html

<著者プロフィール>
佐藤 真由美(サトウ マユミ)
1968年旧東ドイツ・東ベルリン生まれ。
72年、文化大革命さなかの中国に渡り、14歳で日本(青森県)に帰国。
東北大学医学部中退後、アメリカに留学。
オハイオ州立大学、カリフォルニア州立大学、工学および心理学修士課程修了後、
アメリカン航空、英国ヴァージン・アトランティック航空、フィジーのエア・パシフィック航空に勤務。
その傍ら、東欧、インド、カンボジア、ラオス各国で、人身売買の被害少女らのカウンセリングなど国際NGO活動に従事。
2009年、国連職員として、アフガニスタン、ベトナムで活動。日本帰国後、国際機関太平洋諸島センターに勤務。
現在、フリーで会議通訳および、べトナム、バングラディシュ、南太平洋と日本をつなぐ交換留学生支援活動を行なう。
3・11東日本大震災以降は、日本赤十字社や国際NGOのボランティアスタッフとして、被災者のカウンセリングを続けている。

国連職員として赴任したアフガニスタンでは、車が襲撃され、同僚は死亡、彼女は紙一重のところで生還している。飛行機クルーとして働いていたとき、日本人乗客の盗撮行為に毅然とした態度で立ち向かい、そのボス(組長)があやまった「事件」も紹介されている(彼女は剣道七段)。また彼女の紹介する映画「秘密と嘘」など、絶対みたい映画だ。

同ドットコムの紹介、目次は以下のとおりだ。

<紹介>
幼い頃に飛行機で隣り合った少女の一言
「国から逃げるのよ。そうしないと生きていけない、
そういう人もいるの」
心に刻まれたこの言葉がきっかけで、国境を超え、
いのちを運ぶ航空輸送のプロに。
アメリカン航空、ヴァージンアトランティック航空等で勤務。
そして、国連スタッフとして
戦時下のアフガニスタンで小学校建設に携わる。
アメリカ、ドイツ、メキシコ人等のスタッフとともに、
まさに多国籍・多文化の現場で働き続けた日々。
世界各国で活躍してきた著者が語る
リアルな国際社会での働き方

<目次>
第1章 東ドイツで生まれた日本人
第2章 英語が話せない留学生
第3章 アメリカの航空業界で働く
第4章 移民社会 英国で働く
第5章 ダーバン国際会議を通じて考えたこと
第6章 東欧から売られた少女―国連ボランティア活動
第7章 アフガニスタン 国連UNDP
第8章 希望の南太平洋
おわりに 国連・国際NGOで働きたいあなたへ

第一章の「東ドイツで生まれた日本人」には、祖母のことが記録されている。女性の軍医として中国に行く。日本兵の蛮行も見続けたという。そして「祖母自身も、日本兵に襲われた。『相手の目に注射針を刺して難を逃れたこともあったね』などど、ふとした言葉を、私にもらうこともある」(11頁)とのことだ。

その祖母は、東ドイツから、1972年、4歳だった著者をつれて北京大学医学部の教師になった。「どんなに償っても、一生かけても償いきれないことを中国の人々にしてしまったのだけれども、せめて、医療でその一部でも償わせてもらえたらねぇ」と、話していたという。(14頁)

国連職員になる希望のない人にも・・・、ぜひ、読んでいただきたい一冊だ。


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