(保護されていた塀が撤去され、再びポスターがあらわれました。剥離作業がはじまります。)
昨年、66年ぶりに元町高架下で発見された「朝鮮建国促進青年同盟兵庫県本部」のポスターが、保存のためはがされました。4月24日(2014年)のことです。このポスターの発見の経緯等については、飛田のむくげ通信261号(2013.11)をご覧ください。
http://ksyc.jp/mukuge/261/hida-motomati.pdf
その後、JRが神戸市立博物館に寄贈することになり、専門家の手により剥離作業が行われることになりました。当日、何人かがその作業に立ち会いました。今回はそのレポートです。
朝10時半現場に関係者(JR、神戸市、私たち)が集まりその作業を見守りました。丁寧が作業が行われ2時間ほどかけてその作業が無事終了しました。1か月ほどかけて、修復、表装作業が行われてから、JRから神戸市立博物館に寄贈されることになります。
博物館では、新しく収められた品物を1~2か月公開され、その後、倉庫に保管されることになります。倉庫保管となりますが、閲覧希望をだせばその後の閲覧が可能だとのことです。
青丘文庫研究会 http://ksyc.jp/sb/
などとしても、適当な時期に、このポスターをテーマにしたシンポジュウムを開催したいと考えています。
(まず、表面のよごれをとる作業です)
(筆をつかって丁寧によごれをとります)
(きれになりました。この画像がいちばんきれいな画像でしょう。いよいよはがします。)
(特別な薄いビニール?をその上に貼っていきます)
(慎重な作業です)
(何枚かはっていきます)
(・・・)
(貼り終わって、液体を吹き付けます)
(吸い取り紙?で水分と汚れをとります)
(だいぶきれいになりました?)
(いよいよポスターを紙にはりつけます)
(写真を撮りながら作業をすすめています)
(右端に板をあてて、いよいよ剥離作業です)
(ヘラ、ナイフなどで少しずつはがしていきます)
(みんな、見守っています。手前は金信さんです)
(神戸市の職員が、照明助手をしてくれています)
(ゆきつ、もどりつ、丁寧にはがします)
(だいぶ、はがれてきました)
(みている方も緊張します・・・)
(はがれ・・・・、)
(ました。)
(透明パネルの上におきます)
(おかれました。建青ポスターとあと2枚?のポスターもいっしょにはがしました。
のちの作業で他の2枚の?ポスターもみることができるようです。どんなポスターかな??)
(さらに水をふきかけて吸い取り紙?で何回か汚れと水分を拭き取ります)
(そしてきれいになりました)
(ポスターがはってあった壁です。きれにはがれました)
(丁寧に包装して、きょうの作業は終了です)
こういうものって、そのまま処分されてしまうのかと思ってましたが、ちゃんとこういう風に作業する人がいて保存することもあるんですね。貴重な話をありがとうございました。
http://ksyc.jp/mukuge/261/hida-motomati.pdf
http://ksyc.jp/mukuge/267/hida-nisimura.pdf
ポスターの歴史的背景は、埋もれた歴史のようでなかなか興味深い内容でした。保存できたのはやはり間一髪というか、紙一重だったんですね。発見してすぐさま、保存に移せる方々の行動力もすごいなと思いました。
改めて見ても、1947年にタイムワープする入口というか、過去への鏡のようでインパクトがあります。単なる壁の汚れとして処分されてたかも知れないと思うと、何かこのポスターに力があって、人々に残させたのかも知れないなんて、ふと思ったりしました。