RPG
「バースデイ」から開発
「ナムコ」から発売
1988年11月18日発売
あらすじとしては…
『シェルドラド』という世界に
背中に小さな貝をつけた「貝獣」という生き物が住んでいた。
その昔、悪の限りを尽くす暗黒大魔王を
不思議な4つの貝によって封じこめた平和の守り神。
それが『貝獣』なのである。
その戦いの時で使われた不思議な貝は
『火』『大気』『水』『大地』の4つあり
今でも『シェルドラド』に大切に祀られていたがただ一つ「火の貝」だけは
どこか遠くの世界に飛ばされてしまったのである。
そんな「シェルドラド」にはこんな言い伝えがあった。
そして、今、大魔王『ファットバジャー』が封印を打ち破り
千年の恨みを晴らさんと復讐を始めたのでした。
すぐに魔物は世にあふれ、世界は闇に覆われていった。
そんな中、シェルドラドでは選ばれし3人の貝獣の子供たちが
打倒『ファットバジャー』に向けて立ち上がったのだ。
しかし『ファットバジャー』の魔力によって
3人は散り散りに別の場所に飛ばされしまったのです。
時を同じくして『マイヨー』の城に1人の少年がやってきました。
特徴としては
・敵の表情変化
敵の多くは戦闘時に瀕死になると表情を変えて弱体化する。
・パスコマンド
フィールド上でAボタンを押すとその中に「パス」という項目がある。
コレを使うと今、操作しているキャラではなく
別の仲間に替わって操作する事出来るのだ。
(主人公→クピクピ→ポヨン→バブ→主人公→… の順番となる)
・地図
パスコマンド同様に「ちず」というコマンドがあり押すとA-1などと表示される。
これは同封されている地図と一致しており
同じく同封されているフィギュアを載せる事で
今どこにいるのか分かるという方式である。
↑貝獣物語の付録の地図。
これを見てゲームとリアルがリンクしていると夢膨らませた人も多いはず。
自分はゲームをせず地図上にフィギュアを乗せて眺めているだけで
「俺は『シェルドラド』を冒険しているんだ」
と胸をドキドキワクワクと高鳴らせていた。
「地図」を紹介したので付録の「フィギュア」と共にキャラを紹介しておく。
フィギュアは自分で色を塗りましょう。
(汚れているのは使い込んだ愛の結晶だ!
許してねん!一応、洗ったけど)
『火の貝』を持つ
『主人公』
スタート時に名前を決める事が出来る。
(デフォルト名は『リッキー』)
主な武器は『剣』
特技は『カンフー』。戦闘時のみ使用可能。
戦闘時最大VP1/8使用で通常攻撃より高いダメージが臨める。
(Lv1では未収得)
※このゲームは多くのRPGでライフを差す言葉を
「HP」(ヒットポイント)ではなく「VP」(バイタリーポイント)と称する。
「MP」は同じ。
『大気の貝』を持つ
『クピクピ』
回復呪文を覚えるので『僧侶』的扱い。最弱であるがカワイイ。
主な武器は『杖』
特技は『セーブ』。ウインドウを開ける状態ならどこでもセーブ可能
(Lv1から使用可能)
『水の貝』を持つ
『ポヨン』
劇中、食いしん坊とかボーッとしている扱いを受ける。
主な武器は『槍』
特技は『ランダムワープ』。フィールド時のみ使用可能
(町やダンジョンでは不可)。
使うとランダムでどこかの町にワープできる。
(Lv1では未収得)
『大地の貝』を持つ
『バブ』
一応『魔法使い』扱いだが他のRPGとは違い若干戦える。
剣を持っているが、最強武器は「鞭」
特技は『エスケープ』。戦闘時のみ使用可能。
VP使用で確実に逃走が成功する。
1人だと最大VPの1/8を消費。
パーティが2人以上だとVPが残り1になる。
(一定以上のVPが必要。Lv1では未収得)
上2つ、取説での絵(右は浮いているな…)
それともう1つ付録に「涙の密書」
↑
付録を持っている人はちゃんと台詞が出てから
「涙の密書」をあけるように!絶対だぞ!!
「涙の密書」には
『この封印された 涙の密書は、サザエの戦車の行きつく先の
隠れ島の老人に、会うまでは、決して中身をあばいてはならぬ・・・』(表)
『涙の密書とは 幾多の勇者たちが、数々の戦いによって
流した数多くの血によって、描き記された勇者の書である。』(裏)
と、書かれている。
それと他のRPGで見られない「悪魔の罠」という仕掛けがある。
一部の場所を通りかかると発生する。
将棋盤みたいな所にキャラが1人ずつ配置していて、1歩1歩動かす事が出来る。
敵も複数いて敵大将を倒したら突破出来るという物。
何の前触れもなく、床などの色違いなどもなく歩いていたら
突然、始まるので初見の人はかなり驚く(苦笑)
点数は60点
(※地図がある場合の点数、なければ45点)
良い点
・パスコマンド
・地図コマンド
・敵の表情変化
悪い点
・調整不足
・地図
・ラストダンジョンの仕様
※地図が良い点、悪い点に入っているのは間違いでなく後で述べる。
良い点の解説
・パスコマンド
操作できるキャラは4人。四角形の四隅に位置しているのでパスしながら
均等にレベルを上げてお互い近づき合って仲間にする訳だ。
勿論気に入った1人が他の仲間を集めに行くのも可
(レベルは低いけど愛で育てろ!)。
そこら辺はプレイヤーの好みに委ねられる。
離れ離れだった仲間が1つにパーティになるのはかなり嬉しい!
・地図
パスコマンドと同じくフィールド上でAボタンを押すと「ちず」という項目がある。
押してみると「A-1」と「B-10」と言った具合に表示される。
このゲームには地図と小さなフィギュアが同封されていて、
その地図がその記号に対応しているのだ。
まさに「シェルドラド」を冒険している気分にさせてくれる。
地図の上にフィギュアを置いて、今、ここなのだと思いながら近づけていき
仲間と出会った時の感動は一入だろう。
・敵のグラフィック変化
ファミコンではめずらしく、
敵にダメージを与えて瀕死にさせるとグラフィックが変化し弱体化する。
強そうな奴が弱った顔をしたり可愛く変化したりとそういった変化を見るのも面白い。
悪い点の解説
・調整不足
・地図
・素早さなし
・ラストダンジョンの仕様
・調整不足
ゲームの調整が悪い。
幾つかあるので紹介していく。
①「攻撃魔法」
このゲームの攻撃魔法は使用者の『力』に依存する。
魔法をメインに使う「クピクピ」や「バブ」は当然、『力」が低いため、
魔法を使っても力が強い「主人公」や「ポヨン」の通常攻撃に劣る体たらく。
弱い打撃を繰り出す為にMPまで使うのなら回復役に徹するのがベター
(回復の値は決まっている)
②「合体魔法」
現状のパーティで魔法によって使えるのである。その組み合わせは全員違う。
「主人公とクピクピ」「主人公とポヨン」「主人公とバブ」
「クピクピとポヨン」「クピクピとバブ」「ポヨンとバブ」
と言った風に2人状態で6種
「主人公とクピクピとポヨン」「主人公とクピクピとバブ」
「主人公とポヨンとバブ」「クピクピとポヨンとバブ」
の3人状態で4種
「主人公とクピクピとポヨンとバブ」
の4人状態で1種
計11種類。
数は多いがこの合体魔法、現状のパーティのみの合体魔法しか使えない。
つまり、1つしか使えないのだ。
一番時期が長い4人魔法しか使用できないに等しい。
2人のペアを作ってそれから4人に合流させるようなプレイをするのが合理的だから
3人魔法なんて使った事がない人も多いのではないだろうか?
そして、その4人魔法が使い勝手が最悪である。
名称は「レインボー」
如何にも『聖なる光』って感じで
モンスターに効きそうな気がする。
敵全員に効果があるが…
何といっても全員の全MP消費する魔法。
使えば全員MP『0』!!
これでは宿屋前使うぐらいのお試しでしかなく実用性は皆無である。
(但し1人ずつMPは20以上ぐらい必要…25だったかな?
1人でもそれ以下なら使用不可)
結局、合体魔法など使わないという始末である。
一応、同じターンであれば4人の1人1人が全員『レインボー』を使用する事も可能ではある。
(ゲーム内のMPがどのタイミングで判定されるかを利用したバグ技みたいなものである)
だが威力もせいぜい通常攻撃力の倍ぐらいであり消費と威力が全く釣り合っていない。
効果としては敵全員に有効であるものの
この『レインボー』もまた攻撃力に依存した威力だから有効打となりうるのは
『火の貝の勇者』とせいぜい『ポヨン』ぐらいまでであり
『クピクピ』『バブ』は気休め程度の威力しかない。
後、『レインボー』の酷さについてはまだ言いたい事がある。
これはネタバレ参照。
③「経験値」
経験値が人数に応じてわけられる。
つまり1人の時得られる経験値が「40」の時
2人だと「20」
4人だと「10」
と言うわけだ。
それで全体的に敵の経験値が低めに設定されていて
ドラクエの「メタル」系のような経験値を豊富に持つ敵もいないので
レベル上げはこの「貝獣物語」においてかなりネックとなる訳だ。
後半、4人でレベル1あげるのに1時間ぐらいかかったもんなぁ…
ラスト付近の敵の経験値はもう少しインフレさせてもよかったんじゃなかろうか?
・地図
何故、良い点と悪い点に含まれるのか?それは簡単。
持っていればいいけど持って無いとツライからだ。
地図と人形が同封されていたが
現状、中古で入手するのはネットを使わなければ結構難しいだろう。
上記の評価60点は地図ありの場合である。
地図無しだと評価マイナスで得点は45~50点ぐらいだろうか?
・素早さ無し
素早さという概念がこのゲームにはない。
では、攻撃の順序はどうやって決めているのかというのはランダムである。
だから、レベル最強であったとしても、雑魚敵からの攻撃もありうるという訳だ。
攻撃の演出がやや長めなので複数いる敵からの攻撃はイラつく…
・ラストダンジョンの仕様
これはネタバレ欄に記述する。
今でも大好きな無印の「貝獣物語」
「貝獣物語」というタイトルが付くとおり、
主人公以外の3人の仲間は「貝獣」なのだが
二頭身のキャラで今で言う「ゆるキャラ」という感じ。
防御すると貝に閉じこもる所は可愛らしい
(デカイ貝をかぶっている「クピクピ」はともかく、
小さい背中に付けている「ポヨン」や「バブ」が
あのサイズに入っているかはツッコミはなしで)
そんな姿をイメージしていたら髭人は貝獣に心奪われていった…
後、音楽がなかなか良い。作曲は「安全地帯」のメンバーで
ベース担当の「六土 開正(ろくどはるよし)氏」。
まぁ、安全地帯はボーカルの「玉置 浩二」氏がメインと言わざるを得ないけど
やはり音楽に関わっているだけあって曲はいい。
以後のバースデイの作品「じゅうべえくえすと」「ドリームマスター」「大貝獣物語」も同氏
の作曲である。
「大貝獣物語」は曲に関してだけは良曲多し。
地図の使い方を少し触れておこう。
コマンドで選択すると座標が出る。
座標に対応した場所にフィギュアを動かすというわけだ。
ちなみに、↑が彼らのスタート地点。
「ポヨン」が左上(「バンデルベルデ」の城)「バブ」が右上(「レハレッタ」の城)
「クピクピ」が左下(「ローラン」の城)「主人公」が右下(「マイヨー」の城)
に位置する。
↑
レベル均等重視プレイすると大体この場所で2人ずつの2チームが完成する。
仲間に会うことが出来て「やっと会えた」と感動する場面。
勿論、このようなプレイに縛られる必要はない。
パスコマンドで平均的にキャラのレベル上げる必要などはないのだから
好きなキャラメインで使用して他の仲間を集めに行ってもいいのだ。
当然、そういうプレイをすると会った仲間は
レベル1だからレベル上げは必須となるのだが強いキャラが弱いキャラをかばったプレイというのもいいだろう。
そういった進行の自由度の高さもまたこの『貝獣物語』の魅力だ。
↑
中心のダンジョンに向けて4人が集う。
そうそう。このゲーム、『毒』を侮ってはいけない。
毒を受けるとまず敵への与ダメージが半減。
敵を倒してフィールド上に出ると1歩ごとに1ダメージを受ける。
序盤に受けると死が見える。
毒消しである『ポイズノン』を常備したい。
余談だがこのゲームの回復アイテム『カミダノミン』『ポイズノン』は
語呂の良さなどからしてもどうも印象深い(笑)
毒消し魔法も『ドクケーシー』というまんま過ぎて好き(笑)
PS)ガキの頃は上記の「涙の密書」を見て
「これを守らずに開けてしまったら呪われて死ぬ」
と割と本気に思っていた(笑)
何たって表紙がドクロだもんな。
昔は何ともピュアな心を持つ子供だったんだな~。
今は薄汚れているわ(笑)
PS2)ちなみにラスボス『ファットバジャー』の前で話しかけず
『テント』を使うなよ!絶対だぞ!!(笑)
さて、ここから先はネタバレを含む話。読みたくない人はスルー推奨
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ダンジョン内の『ナメクジの群れ』に対して真正面から戦ったな~。
ドラクエで例えるのなら逃げない『メタルスライム』って所だろうか?
異様に防御力が高く、攻撃してもダメージは『1』。魔法は効かない。
それでいてVPは何と『64』もある。
このゲームには会心の一撃がないので超長期戦は必至!!
ただ、敵の攻撃力も皆無に等しいので
Aボタンを叩いていれば進行するというのが救いか…
本来であれば『塩のツボ』というアイテムを使う事で簡単に撃退できる。
しかし、そうすると経験値やお金を入手する事は出来ない。
で、髭人はそのナメクジと戦い勝利した!!
かかった時間は約30分!!
「これだけ苦労したのだから
大量経験値とか大金とかレアなアイテムがゲットできるんだろ!」
と、胸を高鳴らせた。
が、経験値は『7』(4人だと小数点以下切り捨てで『1』)で
所持金は『31』パールである。
アイテムも何もない。
く、苦労が報われねぇ…(涙)
さて悪い点の
・ラストダンジョンの仕様
をここで明らかにしよう。
まず、一度入ったらもう地上に戻る事は出来ない。
仮に全滅しても再開はダンジョン内の「目覚めの部屋(復活の場所)」
詰む事はないがもう少し柔軟性は持たせてほしかった。
特にダンジョン内は敵1匹で出てくるのが大半であり
(2匹で出るのは『アパラパー』と『デスケンタウロス』ぐらい)かなり攻撃力が高めの敵が出てくる。
その割にその1~2匹の敵はフィールド上の最高レベルの敵と経験値の差は1匹につきせいぜい2倍ぐらいである。
一方、フィールド上で3匹出るところでの最高レベルの敵は攻撃力もダンジョン内に比べればかなり低めである。
つまり経験値はフィールド上で稼いだ方が効率がいいのである。
髭人が最もフィールド上で経験値を効率よく稼げる場所と思うのは『人魚のほこら』付近。
敵が程よく弱めで3匹出るという点だ。
但しその場所であったとしても4人のレベルを1つあげるのに後半は1時間以上かかる。
例:レベル10→レベル11までの必要経験値は「300」
レベル15→レベル16までの必要経験値は「1000」
レベル20→レベル21までの必要経験値は「2400」
髭人がいうフィールド上、効率がいい所での4人の場合での最大の取得経験値は
3匹の『ウオータドラゴン』「27」である。(1人だと『108』)
レベル20からレベル1つあげるのに88回戦闘をする事になる。
(当然、『ウオータドラゴン』3匹しか出ないなんてことはありえないから他モンスターだと経験値は若干減る)
仮に1回のエンカウントから戦闘勝利まで45秒として考えると3960秒、つまり66分かかる計算である。
1回の戦闘から次の戦闘まで1分ぐらいかかるんじゃないかって思えるけど…
まぁ…このゲームはクリアするのにレベル20までは必要ないけどね。
全員の魔法を全部覚えさせたいという物好きな方は頑張れ!!
ちなみに合体魔法以外は覚えない主人公以外のキャラクターの全魔法を習得するレベルは…
『ポヨン』はレベル19。(合計経験値「8900」)
『バブ』はレベル20。(合計経験値「10900」)
『クピクピ』はレベル23(合計経験値「19300」)
ネタバレ欄なので「涙の密書」内の物を公開しておきましょうか?
それは「ラストダンジョン」の地図である。
↑が『涙の密書』の中身の地図。
ダンジョンでまた全員が離れ離れになるのでこれを使って集まるというわけだ。
(ただ座標は表示されない。
ここまで地図を使って来た人には座標など不要と言えるが)
ラストダンジョンを、普通のRPGと同じようにプレイしていると
「おい。行ける所、全部行ったぞ!もしかして地上に何か必須アイテムがあったのか?
でももう地上に戻れねぇーーー!詰んだーーー!」
なんて思った人もいるかもしれないが、そうではない。
何と壁を調べる事で一部の場所が通路が出来るのである。
その行ける場所がラストダンジョン地図には載っている。
「ゲーム画面では壁に囲まれているが地図には壁が若干色違いだ。
もしかしてここ行けるのか?」
という発見が出来れば、他の壁を調べるという事も分かるだろう。
だが、全ての行ける通路が明らかになっているわけではないので
怪しい部屋の壁は全て1つ1つ調べるのを余儀なくされる。
その作業は非常に面倒。「涙の密書」がない人は本当に大変!
ま、地図がある人もない人も今なら攻略サイトを頼るのが吉と言えるだろう。
そうそう。上記で言った『レインボー』の件。
まだ言い残した事はあって…
全員のMP全消費という究極魔法。
だから『レインボー』はラスボス戦の切り札に取っておこうと思うやん。
そうするとキャラ達は『ファットバジャー』を前にして
こういうやり取りをする事になるだろう…
クピクピ「勇者さん!合体魔法『レインボー』を使うクピ!」
ポヨン「この時まで温存していたからね」
バブ「シェルドラドの平和の為、みんなで力を結集しよう!」
勇者「そうだ!
クピクピ!ポヨン!バブ!
力を集めて今こそ!食らえ!大魔王ファットバジャー!必殺の!」
4人「レインボー!!」
ピッカァァァァァ!!
ファット・バジャー「うわぁぁぁぁぁぁ―――――!!
……。
な~~~~んちゃって!!
このわしには効かないのよね~ん」
4人「!?」
ファット・バジャー「よーし!レインボー使ってMP使い切ったな~。
お前等全員MP0!!
ここから大魔王様の反撃と行こうかぁ~~!」
4人「助けて――――!!」
まさかのノーダメージなのである。
もはやラスボスの「ファットバジャー」が
自分自身の為にわざとそんなゴミクズ合体魔法の情報を
流したんじゃないかって疑うほどである(笑)
実際、その「ファットバジャー」の台詞でこういうのだ。
折角だから会った時の言葉を漢字変換で送ろう。
ファットバジャー
「フフフ、小僧共。とうとう
ここまで来おったな。
火の貝を持つ〇〇よ!
お前を この世界に引き込んだ
のは、このワシじゃ!
わしが、この世界を 支配
するのに、ただ一つ邪魔なもの
それが お前達4人じゃ!
お前達さえいなければ、
この世は もう わしのもの!」
お前たちが、いくら力を
つけたとしても、力だけでは
わしは 倒せん!
なぜなら、わしはこの世界の
者達の 悪の心が生み出
した、悪の塊だからじゃ。
この世に、悪い奴らがいる
限り、わしのパワーは
無限じゃ!
本当に 平和を願う
愛の心が 一つにならねば
わしを倒す事など出来ぬ!
お前達では、到底無理
じゃな!ブッハハハハハハ!
小賢しい 小僧共、まと
めて あの世へ 送ってやろう。
いでよ。 ラストドラゴン」
ラストドラゴン戦があり…
倒すと
ファットバジャー
「よく、わしの可愛い子分
を・・・。今度は、わしが相手
じゃ!覚悟しろ!」
という形でラスボスである『ファットバジャー』戦となる。
愛の心を1つにするべく合体魔法使おうと思うやん?
「お前達では到底無理じゃな!」なんて言われたら使いたくなるやん?
ラスボスなんだからトドメの一撃だと思えるやん?
それが罠なんだよなぁ…
「悪魔の罠」というチェスみたいのをやらされるけど
こっちの方がよっぽど悪魔の罠である(笑)
きっと『ファットバジャー』も上記一言を言ってニヤニヤしていたんだろうな…
『ククク…
あいつら…レインボー使うぞ。
絶対使うぞ。
あれだけ印象付けたんだから使わない訳がない。
わしにノーダメージでMP0になった時のアイツらの顔、見ものだぞ…』
みたいな…
そう考えていたら何かすっげーむかつくけど(苦笑)
さて…
髭人はこの「貝獣物語」の世界観や貝獣キャラも好きだったのだ。
「大魔王ファットバジャー」が復活したというのに
町の人達はそれほど深刻さをうかがわせない。
魔物にやられて廃墟があったりするけどもさ…
「酒を渡しただけでいなくなっちゃうゴブリン」
「早口好きのばあさんに何度も話しかける事で早口を達成し早口メダルを入手」
「金のオノと銀のオノのパロディ」
「酒場でゲロリンチョと吐く老人」
「焼きたてのパンを持って来いというアサシン」
etc…
貝獣の容姿なんかも可愛らしくて子供の頃から大好きだった。
折角だから髭人が所持している「貝獣物語」のサントラ内に描かれた絵を載せてみよう。
見ているだけでテンションが上がる(笑)
『3貝獣』
可愛い!個人的には白目がないつぶらな瞳の無印貝獣のポヨンの方が好き。
『貝獣村の長老から話を聞く3貝獣』(※仙人ではない)
右上の影のある奴はなんだ?ただの木彫りの像かなんかか?
『3人の貝獣と火の貝の勇者との出会い』
やられているのは『ミリタ』。『ポヨン』がカメラ目線。
お前、勇者を見ろよ。
『プカシップ洋上の4人』
「バブ」お疲れ。他の奴ら、手伝ってやれよ。
『浮遊城発見』
そこでエスパーに会う。
『浮遊城のエスパー』
ゲームでのグラフィックは町の青年風だったけど
『人魚に求婚を迫るダゴン』
『貝獣仙人』
こいつから「涙の密書」をもらう。
こいつが「貝獣仙人」』とキチンと書かれている。
「大貝獣物語」では本作の『貝獣村の長老』が仙人の座を引き継いだのか…
製作側が忘れたってのが濃厚だが…(やる気あんのか?)
『ダンジョン前』
やる気の勇者、逃げ出そうとするポヨンを止めるバブにすでに戦意喪失のクピクピ
この出ている敵をスラスラと言える人は相当な貝獣ファン。皆さん言えますか?
左端から
平べったい角付き「カミーフラワー」
植物「ム・バ」
ウサギ「カンジキウサギ」
骨「ほねおとこ」
蛇「ガラガラ」
ガラガラの上の竜「ドラゴンスネーク」
ドラゴンスネーク上の鳥「ヒクイドリ」
岩男「ロックマン」
ロックマン上の火「メラメラ」
メットみたいなやつ「ミリタ」
ミリタの上の竜「ドラゴンスネーク」(2匹目?)
のっぺらぼう「ノッペラー」
カマ持っているやつ「サンドキラー」
勇者の剣で隠れている植物「フラワンダ」
てるてる坊主みたいなやつ「ズルズル」
足のあるおばけみたいなやつ「ナイトストーカー」
カタツムリ「ネオマイマイ」
ヒル「ヤマヒル」
ヤマヒルの後ろの蛇「ツインスネーク」
一つ目岩「ロックガンダー」
ロックガンダーの上のサンタ「ひょうきんサンタ」
ネズミ「ポイズンラット」
顔ばっかの奴「いばったカオ」
トカゲ「ドクトカゲ」
右端顔半分の奴「トーセンボー」
違っていたら教えてください。
これだけ雑魚敵が集っていたら
全員MPが0になるとしても
究極合体魔法「レインボー」を使う意味も出て来るんだけどなぁ~。
『VSこうらねずみ』
珍しくポヨンがダウン。(これは攻略本での挿絵)
『愛の剣』
ポヨン、またお前カメラ目線か…
『VSドラゴンキング』
背中の無骨なトゲトゲがドラゴンキングのどう猛さを表現している。
好きな絵
『ファットバジャー』
ドラゴンキングを倒した先に待つローブをかぶった奴。
『主人公達に勝機はあるのか?』
ってか、ポヨン、クピクピは後ろに隠れているばっかりじゃないか…
『本性を現すファットバジャー』
絶体絶命の4人。その時、愛の剣が輝いた…
『オーラの玉』
ファットバジャーは再び封印されたのだった。
『サヨナラ』
何で『バブ』は泣かないのだろうか?
『火の貝勇者』が
勇者「泣かないで君たち、またきっと会えるさ」
と言っていて
バブ「そうそう。また会えるんだから泣くことないのに」
と、言っているからなのかな?
などと思う『バブ』贔屓の私(笑)
さてここまでが…本作のレビュー。
ここからは髭人の「貝獣物語」のシリーズの思い出について語ってみようではないか?
興味がない方や髭人の独断と偏見塗れで見苦しい文章を見たくない方は
ここでブラウザを閉じるのが無難だぜ。
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当時からこの「貝獣物語」が好きなので
後に「大貝獣物語」(1994年12月22日)が発売されるって
聞いたときは飛び上がるほどに喜んだものだ…
当時はゲームの紹介番組があって「大貝獣物語」が取り上げられたときは
ビデオに録画して何度も見直して期待に胸を躍らせていたっけな。
で「大貝獣物語」が発売して早速プレイ。
当時の純粋な貝獣好きの髭人ですら
「何でこんな展開するんだろ…」
と、思いつつもラストの展開にはジーンとくるものがあったせいかあまり気にしないようにしていた。
次に「大貝獣物語II」の発売を聞きシリーズが好きだからと情報を得つつテンションをめちゃくちゃあげて待っていた。
当時、親との話でSFC本体を隠されていたために「II」は発売日に買ったものの実際にプレイしたのは半年後ぐらいだった。
発売直後の熱が若干冷めていたために少々、冷静にゲーム自体を見る事が出来た結果
「大貝獣物語II」のグロやら救えないキャラなど多数出て来て
「何でこんな事になんねん…」
って悲しくなり、本作、貝獣ファンでありながら大貝獣アンチと化すような状態に陥ってしまいました…
まぁ、本作「貝獣物語」の攻略本に描かれていたモンスターの設定を知ったら
「あ…。
作り手はグロいのが好きなんだな…」
ってのは薄々と感じさせられたけどね。
どの辺りに感じたかっていうとモンスターの中には元人間がいくつか含まれた部分があるのだ。
その中からいくつか抜粋しよう。
「貝獣物語」攻略本に書かれていたこと。
『』が攻略本での記述。()内がモンスター名
『あまりにもイバりすぎていた奴がついに顔だけの悪魔となってしまった敵だ』
(いばったカオ)
『生前に蛇を殺した者が呪われたことで世に出て来たモンスター』
(へびおとこ)
『呪われたヨロイつけた勇者達が悪魔の化身と化してしまったモンスター』
(シルバーナイト)
『毒キノコ・マターグを食べてしまった人間はすべてマターグになってしまう』
(マターグ)
『狂い死にした科学者の脳が悪魔と化してしまったモンスター』
(レッドブレイン)
『おおとかげと人間の間に生まれた悲運のモンスター』
(デスリザード)
何故、貝獣というカワイイ容姿のキャラが出る世界観なのに重苦しい設定の敵などを作るのかなぁ…
これらのモンスターを倒しても救われたりしないからね
(『デスリザード』に関しては出生の問題だから救われるかいなかという以前の話)。
と、個人的には思うが髭人としては創作の自由は否定しない。
作り手が飽くまでも
「可愛い貝獣に反したグロ展開!
そんな誰の心に大きく深く印象を刻み付ける稀代のトラウマゲーを作る事!
それが我々貝獣スタッフの夢!悲願!大望!!」
というのならそれでも構わない。
(ほのぼの展開を所望する俺は涙し、絶望するしかないがな…)
その手の好きな非常に偏った人に向けた商品展開をしていけばいい。
勿論、そんなのが好きな人は少数派なのだから
どろっどろの沼の中で沈降し静かに…細々と…小規模に…やっていけば良かったはずだ。
とは言っても可愛らしい『貝獣』要素を蹴ってまで
グロ残酷を強調したゲームを作る価値はねぇと断言するけどね。
ちなみに
『トラウマゲームと言えば?』
なんて掲示板のスレッドで
今でさえ(2016年)「大貝獣物語」が挙がる事さえあるのだからな。
それが夢だったのならまさに悲願達成と言える。
だけど、製作側はそんな大貝獣シリーズを『一般受け』路線を狙っていたみたいだからな…
製作側が望んでいることと世間の認識が根本的にズレたゲームを作ればどうなるのか…
そんな事言わずとも誰でもわかるという物だろう…
個人的にはグロ部分を出す事は否定はせんが堪えてほしかったわ。
せめて貝獣とは別ゲーでその部分を存分に発揮してほしかった。
そんな感じで貝獣シリーズはゲームボーイで関連作を出し
カードゲームなんかも出しつつ、携帯のアプリとして「大貝獣物語moble」というのを最後に現在では停止してしまった。
少なくとも作り手が『貝獣』が大好きでそれを主としたゲームを作っていればな…
髭人としては作り手は一般路線を狙っていたという話だが
それほど貝獣の事が好きではなかったんじゃないかという疑念さえ持っている。
下記の記事は髭人がその疑惑について激長文で
熱く熱~~~く書き込まれております。
興味があってマジで暇人の方はどうぞ。
「貝獣物語」シリーズとは一体何だったのか? by 髭人
上記のサントラの絵のように絵本になりそうな楽し気でほんわかしている。
そして勇者と貝獣達とのお別れのように最後はちょっぴり寂しい。
そんな作品を続けていれば
今も『貝獣物語』は様々なゲームの機種の移り変わりという時代の荒波にもまれても
ファンに支えられ、まさに貝のように堅固なシリーズになっていたんじゃないかと
髭人は今でも思っているのだ。
上手くやれば「ポケットモンスター」や「妖怪ウォッチ」に比肩するような
世間で大流行するシリーズになっていたんじゃないかってね…
はぁ…
俺はよ。
『貝獣図鑑』なるものが出るような世界観の作品を心待ちにしていたんだよ。
貝獣図鑑を眺めて上記の絵みたいな貝獣島での貝獣達との生活を想像してニヤニヤしていたかったんだよ…
夢だわな…
うん。夢だわ…
上記のサントラ絵なんかは絵本としても出して良かったんじゃなかろうか?
幼い子供が寝付かない時に上記のサントラ絵を見せて
キャラクター毎に台詞を自分で考える訳だ。
「『主人公は言いました。大魔王ファットバジャー勝負だ!』と…」
「ファットバジャーは『お前達にはワシは倒せん。ブワッハッハ!』と笑います」
そんな感じでね。
最後は
「ファットバジャーはオーラの玉に封印されました。
シェルドラドは平和になったのです。
それで、役目を終えた火の貝の勇者は元の世界に帰らなければなりません。
『行かないで勇者さん』
貝獣達は涙を流して止めますが勇者は言います。
けど火の貝の勇者はこう言います。
『泣かないで。きっと必ず会えるさ…』
そう言うと火の貝の勇者は元の世界に戻っていったのでした。
貝獣達も貝獣島に帰ります。
火の貝の勇者が言ったようにまた会えるという事を信じて…
めでたし、めでたし」
良くないですか?
幼い子供の心にしみこんでいくステキな物語。
はぁ…(何度ため息吐くんだよ…)
もはやそんな夢というか妄想を語っていても仕方あるまい…
また昔を思い出したくなったら本作をプレイするとしよう。
それが一番だ。
地図にフィギュアを載せて右往左往。
シェルドラドの上を貝獣達と冒険している火の貝の勇者の気分になって…
貝獣達との出会い、そこから集まって…
シェルドラドの平和のために『ファットバジャー』退治に旅立つ…
町などで起こる事で『バブ』『クピクピ』『ポヨン』と時に笑ったり、時に泣いたり…
後はもうブログでは語らず髭人の脳内でやるとしましょうか?
さらば!
「貝獣物語」
2011-03-27 20:06:53(初回更新)
2012-05-09 18:37:53(2回目更新)
2015-02-18 06:32:43 (3回目更新)
2016-03-08 07:17:21 (4回目更新)
「バースデイ」から開発
「ナムコ」から発売
1988年11月18日発売
あらすじとしては…
『シェルドラド』という世界に
背中に小さな貝をつけた「貝獣」という生き物が住んでいた。
その昔、悪の限りを尽くす暗黒大魔王を
不思議な4つの貝によって封じこめた平和の守り神。
それが『貝獣』なのである。
その戦いの時で使われた不思議な貝は
『火』『大気』『水』『大地』の4つあり
今でも『シェルドラド』に大切に祀られていたがただ一つ「火の貝」だけは
どこか遠くの世界に飛ばされてしまったのである。
そんな「シェルドラド」にはこんな言い伝えがあった。
いつの日か、再び暗黒大魔王が蘇る時
天空の彼方から火の貝をまといし勇者が舞い降りる。
その時こそ『火』『大気』『水』『大地』の4つの貝を揃え
大魔王を封じ込めよ
天空の彼方から火の貝をまといし勇者が舞い降りる。
その時こそ『火』『大気』『水』『大地』の4つの貝を揃え
大魔王を封じ込めよ
そして、今、大魔王『ファットバジャー』が封印を打ち破り
千年の恨みを晴らさんと復讐を始めたのでした。
すぐに魔物は世にあふれ、世界は闇に覆われていった。
そんな中、シェルドラドでは選ばれし3人の貝獣の子供たちが
打倒『ファットバジャー』に向けて立ち上がったのだ。
しかし『ファットバジャー』の魔力によって
3人は散り散りに別の場所に飛ばされしまったのです。
時を同じくして『マイヨー』の城に1人の少年がやってきました。
特徴としては
・敵の表情変化
敵の多くは戦闘時に瀕死になると表情を変えて弱体化する。
・パスコマンド
フィールド上でAボタンを押すとその中に「パス」という項目がある。
コレを使うと今、操作しているキャラではなく
別の仲間に替わって操作する事出来るのだ。
(主人公→クピクピ→ポヨン→バブ→主人公→… の順番となる)
・地図
パスコマンド同様に「ちず」というコマンドがあり押すとA-1などと表示される。
これは同封されている地図と一致しており
同じく同封されているフィギュアを載せる事で
今どこにいるのか分かるという方式である。
↑貝獣物語の付録の地図。
これを見てゲームとリアルがリンクしていると夢膨らませた人も多いはず。
自分はゲームをせず地図上にフィギュアを乗せて眺めているだけで
「俺は『シェルドラド』を冒険しているんだ」
と胸をドキドキワクワクと高鳴らせていた。
「地図」を紹介したので付録の「フィギュア」と共にキャラを紹介しておく。
フィギュアは自分で色を塗りましょう。
(汚れているのは使い込んだ愛の結晶だ!
許してねん!一応、洗ったけど)
『火の貝』を持つ
『主人公』
スタート時に名前を決める事が出来る。
(デフォルト名は『リッキー』)
主な武器は『剣』
特技は『カンフー』。戦闘時のみ使用可能。
戦闘時最大VP1/8使用で通常攻撃より高いダメージが臨める。
(Lv1では未収得)
※このゲームは多くのRPGでライフを差す言葉を
「HP」(ヒットポイント)ではなく「VP」(バイタリーポイント)と称する。
「MP」は同じ。
『大気の貝』を持つ
『クピクピ』
回復呪文を覚えるので『僧侶』的扱い。最弱であるがカワイイ。
主な武器は『杖』
特技は『セーブ』。ウインドウを開ける状態ならどこでもセーブ可能
(Lv1から使用可能)
『水の貝』を持つ
『ポヨン』
劇中、食いしん坊とかボーッとしている扱いを受ける。
主な武器は『槍』
特技は『ランダムワープ』。フィールド時のみ使用可能
(町やダンジョンでは不可)。
使うとランダムでどこかの町にワープできる。
(Lv1では未収得)
『大地の貝』を持つ
『バブ』
一応『魔法使い』扱いだが他のRPGとは違い若干戦える。
剣を持っているが、最強武器は「鞭」
特技は『エスケープ』。戦闘時のみ使用可能。
VP使用で確実に逃走が成功する。
1人だと最大VPの1/8を消費。
パーティが2人以上だとVPが残り1になる。
(一定以上のVPが必要。Lv1では未収得)
上2つ、取説での絵(右は浮いているな…)
それともう1つ付録に「涙の密書」
↑
付録を持っている人はちゃんと台詞が出てから
「涙の密書」をあけるように!絶対だぞ!!
「涙の密書」には
『この封印された 涙の密書は、サザエの戦車の行きつく先の
隠れ島の老人に、会うまでは、決して中身をあばいてはならぬ・・・』(表)
『涙の密書とは 幾多の勇者たちが、数々の戦いによって
流した数多くの血によって、描き記された勇者の書である。』(裏)
と、書かれている。
それと他のRPGで見られない「悪魔の罠」という仕掛けがある。
一部の場所を通りかかると発生する。
将棋盤みたいな所にキャラが1人ずつ配置していて、1歩1歩動かす事が出来る。
敵も複数いて敵大将を倒したら突破出来るという物。
何の前触れもなく、床などの色違いなどもなく歩いていたら
突然、始まるので初見の人はかなり驚く(苦笑)
点数は60点
(※地図がある場合の点数、なければ45点)
良い点
・パスコマンド
・地図コマンド
・敵の表情変化
悪い点
・調整不足
・地図
・ラストダンジョンの仕様
※地図が良い点、悪い点に入っているのは間違いでなく後で述べる。
良い点の解説
・パスコマンド
操作できるキャラは4人。四角形の四隅に位置しているのでパスしながら
均等にレベルを上げてお互い近づき合って仲間にする訳だ。
勿論気に入った1人が他の仲間を集めに行くのも可
(レベルは低いけど愛で育てろ!)。
そこら辺はプレイヤーの好みに委ねられる。
離れ離れだった仲間が1つにパーティになるのはかなり嬉しい!
・地図
パスコマンドと同じくフィールド上でAボタンを押すと「ちず」という項目がある。
押してみると「A-1」と「B-10」と言った具合に表示される。
このゲームには地図と小さなフィギュアが同封されていて、
その地図がその記号に対応しているのだ。
まさに「シェルドラド」を冒険している気分にさせてくれる。
地図の上にフィギュアを置いて、今、ここなのだと思いながら近づけていき
仲間と出会った時の感動は一入だろう。
・敵のグラフィック変化
ファミコンではめずらしく、
敵にダメージを与えて瀕死にさせるとグラフィックが変化し弱体化する。
強そうな奴が弱った顔をしたり可愛く変化したりとそういった変化を見るのも面白い。
悪い点の解説
・調整不足
・地図
・素早さなし
・ラストダンジョンの仕様
・調整不足
ゲームの調整が悪い。
幾つかあるので紹介していく。
①「攻撃魔法」
このゲームの攻撃魔法は使用者の『力』に依存する。
魔法をメインに使う「クピクピ」や「バブ」は当然、『力」が低いため、
魔法を使っても力が強い「主人公」や「ポヨン」の通常攻撃に劣る体たらく。
弱い打撃を繰り出す為にMPまで使うのなら回復役に徹するのがベター
(回復の値は決まっている)
②「合体魔法」
現状のパーティで魔法によって使えるのである。その組み合わせは全員違う。
「主人公とクピクピ」「主人公とポヨン」「主人公とバブ」
「クピクピとポヨン」「クピクピとバブ」「ポヨンとバブ」
と言った風に2人状態で6種
「主人公とクピクピとポヨン」「主人公とクピクピとバブ」
「主人公とポヨンとバブ」「クピクピとポヨンとバブ」
の3人状態で4種
「主人公とクピクピとポヨンとバブ」
の4人状態で1種
計11種類。
数は多いがこの合体魔法、現状のパーティのみの合体魔法しか使えない。
つまり、1つしか使えないのだ。
一番時期が長い4人魔法しか使用できないに等しい。
2人のペアを作ってそれから4人に合流させるようなプレイをするのが合理的だから
3人魔法なんて使った事がない人も多いのではないだろうか?
そして、その4人魔法が使い勝手が最悪である。
名称は「レインボー」
如何にも『聖なる光』って感じで
モンスターに効きそうな気がする。
敵全員に効果があるが…
何といっても全員の全MP消費する魔法。
使えば全員MP『0』!!
これでは宿屋前使うぐらいのお試しでしかなく実用性は皆無である。
(但し1人ずつMPは20以上ぐらい必要…25だったかな?
1人でもそれ以下なら使用不可)
結局、合体魔法など使わないという始末である。
一応、同じターンであれば4人の1人1人が全員『レインボー』を使用する事も可能ではある。
(ゲーム内のMPがどのタイミングで判定されるかを利用したバグ技みたいなものである)
だが威力もせいぜい通常攻撃力の倍ぐらいであり消費と威力が全く釣り合っていない。
効果としては敵全員に有効であるものの
この『レインボー』もまた攻撃力に依存した威力だから有効打となりうるのは
『火の貝の勇者』とせいぜい『ポヨン』ぐらいまでであり
『クピクピ』『バブ』は気休め程度の威力しかない。
後、『レインボー』の酷さについてはまだ言いたい事がある。
これはネタバレ参照。
③「経験値」
経験値が人数に応じてわけられる。
つまり1人の時得られる経験値が「40」の時
2人だと「20」
4人だと「10」
と言うわけだ。
それで全体的に敵の経験値が低めに設定されていて
ドラクエの「メタル」系のような経験値を豊富に持つ敵もいないので
レベル上げはこの「貝獣物語」においてかなりネックとなる訳だ。
後半、4人でレベル1あげるのに1時間ぐらいかかったもんなぁ…
ラスト付近の敵の経験値はもう少しインフレさせてもよかったんじゃなかろうか?
・地図
何故、良い点と悪い点に含まれるのか?それは簡単。
持っていればいいけど持って無いとツライからだ。
地図と人形が同封されていたが
現状、中古で入手するのはネットを使わなければ結構難しいだろう。
上記の評価60点は地図ありの場合である。
地図無しだと評価マイナスで得点は45~50点ぐらいだろうか?
・素早さ無し
素早さという概念がこのゲームにはない。
では、攻撃の順序はどうやって決めているのかというのはランダムである。
だから、レベル最強であったとしても、雑魚敵からの攻撃もありうるという訳だ。
攻撃の演出がやや長めなので複数いる敵からの攻撃はイラつく…
・ラストダンジョンの仕様
これはネタバレ欄に記述する。
今でも大好きな無印の「貝獣物語」
「貝獣物語」というタイトルが付くとおり、
主人公以外の3人の仲間は「貝獣」なのだが
二頭身のキャラで今で言う「ゆるキャラ」という感じ。
防御すると貝に閉じこもる所は可愛らしい
(デカイ貝をかぶっている「クピクピ」はともかく、
小さい背中に付けている「ポヨン」や「バブ」が
あのサイズに入っているかはツッコミはなしで)
そんな姿をイメージしていたら髭人は貝獣に心奪われていった…
後、音楽がなかなか良い。作曲は「安全地帯」のメンバーで
ベース担当の「六土 開正(ろくどはるよし)氏」。
まぁ、安全地帯はボーカルの「玉置 浩二」氏がメインと言わざるを得ないけど
やはり音楽に関わっているだけあって曲はいい。
以後のバースデイの作品「じゅうべえくえすと」「ドリームマスター」「大貝獣物語」も同氏
の作曲である。
「大貝獣物語」は曲に関してだけは良曲多し。
地図の使い方を少し触れておこう。
コマンドで選択すると座標が出る。
座標に対応した場所にフィギュアを動かすというわけだ。
ちなみに、↑が彼らのスタート地点。
「ポヨン」が左上(「バンデルベルデ」の城)「バブ」が右上(「レハレッタ」の城)
「クピクピ」が左下(「ローラン」の城)「主人公」が右下(「マイヨー」の城)
に位置する。
↑
レベル均等重視プレイすると大体この場所で2人ずつの2チームが完成する。
仲間に会うことが出来て「やっと会えた」と感動する場面。
勿論、このようなプレイに縛られる必要はない。
パスコマンドで平均的にキャラのレベル上げる必要などはないのだから
好きなキャラメインで使用して他の仲間を集めに行ってもいいのだ。
当然、そういうプレイをすると会った仲間は
レベル1だからレベル上げは必須となるのだが強いキャラが弱いキャラをかばったプレイというのもいいだろう。
そういった進行の自由度の高さもまたこの『貝獣物語』の魅力だ。
↑
中心のダンジョンに向けて4人が集う。
そうそう。このゲーム、『毒』を侮ってはいけない。
毒を受けるとまず敵への与ダメージが半減。
敵を倒してフィールド上に出ると1歩ごとに1ダメージを受ける。
序盤に受けると死が見える。
毒消しである『ポイズノン』を常備したい。
余談だがこのゲームの回復アイテム『カミダノミン』『ポイズノン』は
語呂の良さなどからしてもどうも印象深い(笑)
毒消し魔法も『ドクケーシー』というまんま過ぎて好き(笑)
PS)ガキの頃は上記の「涙の密書」を見て
「これを守らずに開けてしまったら呪われて死ぬ」
と割と本気に思っていた(笑)
何たって表紙がドクロだもんな。
昔は何ともピュアな心を持つ子供だったんだな~。
今は薄汚れているわ(笑)
PS2)ちなみにラスボス『ファットバジャー』の前で話しかけず
『テント』を使うなよ!絶対だぞ!!(笑)
さて、ここから先はネタバレを含む話。読みたくない人はスルー推奨
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ダンジョン内の『ナメクジの群れ』に対して真正面から戦ったな~。
ドラクエで例えるのなら逃げない『メタルスライム』って所だろうか?
異様に防御力が高く、攻撃してもダメージは『1』。魔法は効かない。
それでいてVPは何と『64』もある。
このゲームには会心の一撃がないので超長期戦は必至!!
ただ、敵の攻撃力も皆無に等しいので
Aボタンを叩いていれば進行するというのが救いか…
本来であれば『塩のツボ』というアイテムを使う事で簡単に撃退できる。
しかし、そうすると経験値やお金を入手する事は出来ない。
で、髭人はそのナメクジと戦い勝利した!!
かかった時間は約30分!!
「これだけ苦労したのだから
大量経験値とか大金とかレアなアイテムがゲットできるんだろ!」
と、胸を高鳴らせた。
が、経験値は『7』(4人だと小数点以下切り捨てで『1』)で
所持金は『31』パールである。
アイテムも何もない。
く、苦労が報われねぇ…(涙)
さて悪い点の
・ラストダンジョンの仕様
をここで明らかにしよう。
まず、一度入ったらもう地上に戻る事は出来ない。
仮に全滅しても再開はダンジョン内の「目覚めの部屋(復活の場所)」
詰む事はないがもう少し柔軟性は持たせてほしかった。
特にダンジョン内は敵1匹で出てくるのが大半であり
(2匹で出るのは『アパラパー』と『デスケンタウロス』ぐらい)かなり攻撃力が高めの敵が出てくる。
その割にその1~2匹の敵はフィールド上の最高レベルの敵と経験値の差は1匹につきせいぜい2倍ぐらいである。
一方、フィールド上で3匹出るところでの最高レベルの敵は攻撃力もダンジョン内に比べればかなり低めである。
つまり経験値はフィールド上で稼いだ方が効率がいいのである。
髭人が最もフィールド上で経験値を効率よく稼げる場所と思うのは『人魚のほこら』付近。
敵が程よく弱めで3匹出るという点だ。
但しその場所であったとしても4人のレベルを1つあげるのに後半は1時間以上かかる。
例:レベル10→レベル11までの必要経験値は「300」
レベル15→レベル16までの必要経験値は「1000」
レベル20→レベル21までの必要経験値は「2400」
髭人がいうフィールド上、効率がいい所での4人の場合での最大の取得経験値は
3匹の『ウオータドラゴン』「27」である。(1人だと『108』)
レベル20からレベル1つあげるのに88回戦闘をする事になる。
(当然、『ウオータドラゴン』3匹しか出ないなんてことはありえないから他モンスターだと経験値は若干減る)
仮に1回のエンカウントから戦闘勝利まで45秒として考えると3960秒、つまり66分かかる計算である。
1回の戦闘から次の戦闘まで1分ぐらいかかるんじゃないかって思えるけど…
まぁ…このゲームはクリアするのにレベル20までは必要ないけどね。
全員の魔法を全部覚えさせたいという物好きな方は頑張れ!!
ちなみに合体魔法以外は覚えない主人公以外のキャラクターの全魔法を習得するレベルは…
『ポヨン』はレベル19。(合計経験値「8900」)
『バブ』はレベル20。(合計経験値「10900」)
『クピクピ』はレベル23(合計経験値「19300」)
ネタバレ欄なので「涙の密書」内の物を公開しておきましょうか?
それは「ラストダンジョン」の地図である。
↑が『涙の密書』の中身の地図。
ダンジョンでまた全員が離れ離れになるのでこれを使って集まるというわけだ。
(ただ座標は表示されない。
ここまで地図を使って来た人には座標など不要と言えるが)
ラストダンジョンを、普通のRPGと同じようにプレイしていると
「おい。行ける所、全部行ったぞ!もしかして地上に何か必須アイテムがあったのか?
でももう地上に戻れねぇーーー!詰んだーーー!」
なんて思った人もいるかもしれないが、そうではない。
何と壁を調べる事で一部の場所が通路が出来るのである。
その行ける場所がラストダンジョン地図には載っている。
「ゲーム画面では壁に囲まれているが地図には壁が若干色違いだ。
もしかしてここ行けるのか?」
という発見が出来れば、他の壁を調べるという事も分かるだろう。
だが、全ての行ける通路が明らかになっているわけではないので
怪しい部屋の壁は全て1つ1つ調べるのを余儀なくされる。
その作業は非常に面倒。「涙の密書」がない人は本当に大変!
ま、地図がある人もない人も今なら攻略サイトを頼るのが吉と言えるだろう。
そうそう。上記で言った『レインボー』の件。
まだ言い残した事はあって…
全員のMP全消費という究極魔法。
だから『レインボー』はラスボス戦の切り札に取っておこうと思うやん。
そうするとキャラ達は『ファットバジャー』を前にして
こういうやり取りをする事になるだろう…
クピクピ「勇者さん!合体魔法『レインボー』を使うクピ!」
ポヨン「この時まで温存していたからね」
バブ「シェルドラドの平和の為、みんなで力を結集しよう!」
勇者「そうだ!
クピクピ!ポヨン!バブ!
力を集めて今こそ!食らえ!大魔王ファットバジャー!必殺の!」
4人「レインボー!!」
ピッカァァァァァ!!
ファット・バジャー「うわぁぁぁぁぁぁ―――――!!
……。
な~~~~んちゃって!!
このわしには効かないのよね~ん」
4人「!?」
ファット・バジャー「よーし!レインボー使ってMP使い切ったな~。
お前等全員MP0!!
ここから大魔王様の反撃と行こうかぁ~~!」
4人「助けて――――!!」
まさかのノーダメージなのである。
もはやラスボスの「ファットバジャー」が
自分自身の為にわざとそんなゴミクズ合体魔法の情報を
流したんじゃないかって疑うほどである(笑)
実際、その「ファットバジャー」の台詞でこういうのだ。
折角だから会った時の言葉を漢字変換で送ろう。
ファットバジャー
「フフフ、小僧共。とうとう
ここまで来おったな。
火の貝を持つ〇〇よ!
お前を この世界に引き込んだ
のは、このワシじゃ!
わしが、この世界を 支配
するのに、ただ一つ邪魔なもの
それが お前達4人じゃ!
お前達さえいなければ、
この世は もう わしのもの!」
お前たちが、いくら力を
つけたとしても、力だけでは
わしは 倒せん!
なぜなら、わしはこの世界の
者達の 悪の心が生み出
した、悪の塊だからじゃ。
この世に、悪い奴らがいる
限り、わしのパワーは
無限じゃ!
本当に 平和を願う
愛の心が 一つにならねば
わしを倒す事など出来ぬ!
お前達では、到底無理
じゃな!ブッハハハハハハ!
小賢しい 小僧共、まと
めて あの世へ 送ってやろう。
いでよ。 ラストドラゴン」
ラストドラゴン戦があり…
倒すと
ファットバジャー
「よく、わしの可愛い子分
を・・・。今度は、わしが相手
じゃ!覚悟しろ!」
という形でラスボスである『ファットバジャー』戦となる。
愛の心を1つにするべく合体魔法使おうと思うやん?
「お前達では到底無理じゃな!」なんて言われたら使いたくなるやん?
ラスボスなんだからトドメの一撃だと思えるやん?
それが罠なんだよなぁ…
「悪魔の罠」というチェスみたいのをやらされるけど
こっちの方がよっぽど悪魔の罠である(笑)
きっと『ファットバジャー』も上記一言を言ってニヤニヤしていたんだろうな…
『ククク…
あいつら…レインボー使うぞ。
絶対使うぞ。
あれだけ印象付けたんだから使わない訳がない。
わしにノーダメージでMP0になった時のアイツらの顔、見ものだぞ…』
みたいな…
そう考えていたら何かすっげーむかつくけど(苦笑)
さて…
髭人はこの「貝獣物語」の世界観や貝獣キャラも好きだったのだ。
「大魔王ファットバジャー」が復活したというのに
町の人達はそれほど深刻さをうかがわせない。
魔物にやられて廃墟があったりするけどもさ…
「酒を渡しただけでいなくなっちゃうゴブリン」
「早口好きのばあさんに何度も話しかける事で早口を達成し早口メダルを入手」
「金のオノと銀のオノのパロディ」
「酒場でゲロリンチョと吐く老人」
「焼きたてのパンを持って来いというアサシン」
etc…
貝獣の容姿なんかも可愛らしくて子供の頃から大好きだった。
折角だから髭人が所持している「貝獣物語」のサントラ内に描かれた絵を載せてみよう。
見ているだけでテンションが上がる(笑)
『3貝獣』
可愛い!個人的には白目がないつぶらな瞳の無印貝獣のポヨンの方が好き。
『貝獣村の長老から話を聞く3貝獣』(※仙人ではない)
右上の影のある奴はなんだ?ただの木彫りの像かなんかか?
『3人の貝獣と火の貝の勇者との出会い』
やられているのは『ミリタ』。『ポヨン』がカメラ目線。
お前、勇者を見ろよ。
『プカシップ洋上の4人』
「バブ」お疲れ。他の奴ら、手伝ってやれよ。
『浮遊城発見』
そこでエスパーに会う。
『浮遊城のエスパー』
ゲームでのグラフィックは町の青年風だったけど
『人魚に求婚を迫るダゴン』
『貝獣仙人』
こいつから「涙の密書」をもらう。
こいつが「貝獣仙人」』とキチンと書かれている。
「大貝獣物語」では本作の『貝獣村の長老』が仙人の座を引き継いだのか…
製作側が忘れたってのが濃厚だが…(やる気あんのか?)
『ダンジョン前』
やる気の勇者、逃げ出そうとするポヨンを止めるバブにすでに戦意喪失のクピクピ
この出ている敵をスラスラと言える人は相当な貝獣ファン。皆さん言えますか?
左端から
平べったい角付き「カミーフラワー」
植物「ム・バ」
ウサギ「カンジキウサギ」
骨「ほねおとこ」
蛇「ガラガラ」
ガラガラの上の竜「ドラゴンスネーク」
ドラゴンスネーク上の鳥「ヒクイドリ」
岩男「ロックマン」
ロックマン上の火「メラメラ」
メットみたいなやつ「ミリタ」
ミリタの上の竜「ドラゴンスネーク」(2匹目?)
のっぺらぼう「ノッペラー」
カマ持っているやつ「サンドキラー」
勇者の剣で隠れている植物「フラワンダ」
てるてる坊主みたいなやつ「ズルズル」
足のあるおばけみたいなやつ「ナイトストーカー」
カタツムリ「ネオマイマイ」
ヒル「ヤマヒル」
ヤマヒルの後ろの蛇「ツインスネーク」
一つ目岩「ロックガンダー」
ロックガンダーの上のサンタ「ひょうきんサンタ」
ネズミ「ポイズンラット」
顔ばっかの奴「いばったカオ」
トカゲ「ドクトカゲ」
右端顔半分の奴「トーセンボー」
違っていたら教えてください。
これだけ雑魚敵が集っていたら
全員MPが0になるとしても
究極合体魔法「レインボー」を使う意味も出て来るんだけどなぁ~。
『VSこうらねずみ』
珍しくポヨンがダウン。(これは攻略本での挿絵)
『愛の剣』
ポヨン、またお前カメラ目線か…
『VSドラゴンキング』
背中の無骨なトゲトゲがドラゴンキングのどう猛さを表現している。
好きな絵
『ファットバジャー』
ドラゴンキングを倒した先に待つローブをかぶった奴。
『主人公達に勝機はあるのか?』
ってか、ポヨン、クピクピは後ろに隠れているばっかりじゃないか…
『本性を現すファットバジャー』
絶体絶命の4人。その時、愛の剣が輝いた…
『オーラの玉』
ファットバジャーは再び封印されたのだった。
『サヨナラ』
何で『バブ』は泣かないのだろうか?
『火の貝勇者』が
勇者「泣かないで君たち、またきっと会えるさ」
と言っていて
バブ「そうそう。また会えるんだから泣くことないのに」
と、言っているからなのかな?
などと思う『バブ』贔屓の私(笑)
さてここまでが…本作のレビュー。
ここからは髭人の「貝獣物語」のシリーズの思い出について語ってみようではないか?
興味がない方や髭人の独断と偏見塗れで見苦しい文章を見たくない方は
ここでブラウザを閉じるのが無難だぜ。
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当時からこの「貝獣物語」が好きなので
後に「大貝獣物語」(1994年12月22日)が発売されるって
聞いたときは飛び上がるほどに喜んだものだ…
当時はゲームの紹介番組があって「大貝獣物語」が取り上げられたときは
ビデオに録画して何度も見直して期待に胸を躍らせていたっけな。
で「大貝獣物語」が発売して早速プレイ。
当時の純粋な貝獣好きの髭人ですら
「何でこんな展開するんだろ…」
と、思いつつもラストの展開にはジーンとくるものがあったせいかあまり気にしないようにしていた。
次に「大貝獣物語II」の発売を聞きシリーズが好きだからと情報を得つつテンションをめちゃくちゃあげて待っていた。
当時、親との話でSFC本体を隠されていたために「II」は発売日に買ったものの実際にプレイしたのは半年後ぐらいだった。
発売直後の熱が若干冷めていたために少々、冷静にゲーム自体を見る事が出来た結果
「大貝獣物語II」のグロやら救えないキャラなど多数出て来て
「何でこんな事になんねん…」
って悲しくなり、本作、貝獣ファンでありながら大貝獣アンチと化すような状態に陥ってしまいました…
まぁ、本作「貝獣物語」の攻略本に描かれていたモンスターの設定を知ったら
「あ…。
作り手はグロいのが好きなんだな…」
ってのは薄々と感じさせられたけどね。
どの辺りに感じたかっていうとモンスターの中には元人間がいくつか含まれた部分があるのだ。
その中からいくつか抜粋しよう。
「貝獣物語」攻略本に書かれていたこと。
『』が攻略本での記述。()内がモンスター名
『あまりにもイバりすぎていた奴がついに顔だけの悪魔となってしまった敵だ』
(いばったカオ)
『生前に蛇を殺した者が呪われたことで世に出て来たモンスター』
(へびおとこ)
『呪われたヨロイつけた勇者達が悪魔の化身と化してしまったモンスター』
(シルバーナイト)
『毒キノコ・マターグを食べてしまった人間はすべてマターグになってしまう』
(マターグ)
『狂い死にした科学者の脳が悪魔と化してしまったモンスター』
(レッドブレイン)
『おおとかげと人間の間に生まれた悲運のモンスター』
(デスリザード)
何故、貝獣というカワイイ容姿のキャラが出る世界観なのに重苦しい設定の敵などを作るのかなぁ…
これらのモンスターを倒しても救われたりしないからね
(『デスリザード』に関しては出生の問題だから救われるかいなかという以前の話)。
と、個人的には思うが髭人としては創作の自由は否定しない。
作り手が飽くまでも
「可愛い貝獣に反したグロ展開!
そんな誰の心に大きく深く印象を刻み付ける稀代のトラウマゲーを作る事!
それが我々貝獣スタッフの夢!悲願!大望!!」
というのならそれでも構わない。
(ほのぼの展開を所望する俺は涙し、絶望するしかないがな…)
その手の好きな非常に偏った人に向けた商品展開をしていけばいい。
勿論、そんなのが好きな人は少数派なのだから
どろっどろの沼の中で沈降し静かに…細々と…小規模に…やっていけば良かったはずだ。
とは言っても可愛らしい『貝獣』要素を蹴ってまで
グロ残酷を強調したゲームを作る価値はねぇと断言するけどね。
ちなみに
『トラウマゲームと言えば?』
なんて掲示板のスレッドで
今でさえ(2016年)「大貝獣物語」が挙がる事さえあるのだからな。
それが夢だったのならまさに悲願達成と言える。
だけど、製作側はそんな大貝獣シリーズを『一般受け』路線を狙っていたみたいだからな…
製作側が望んでいることと世間の認識が根本的にズレたゲームを作ればどうなるのか…
そんな事言わずとも誰でもわかるという物だろう…
個人的にはグロ部分を出す事は否定はせんが堪えてほしかったわ。
せめて貝獣とは別ゲーでその部分を存分に発揮してほしかった。
そんな感じで貝獣シリーズはゲームボーイで関連作を出し
カードゲームなんかも出しつつ、携帯のアプリとして「大貝獣物語moble」というのを最後に現在では停止してしまった。
少なくとも作り手が『貝獣』が大好きでそれを主としたゲームを作っていればな…
髭人としては作り手は一般路線を狙っていたという話だが
それほど貝獣の事が好きではなかったんじゃないかという疑念さえ持っている。
下記の記事は髭人がその疑惑について激長文で
熱く熱~~~く書き込まれております。
興味があってマジで暇人の方はどうぞ。
「貝獣物語」シリーズとは一体何だったのか? by 髭人
上記のサントラの絵のように絵本になりそうな楽し気でほんわかしている。
そして勇者と貝獣達とのお別れのように最後はちょっぴり寂しい。
そんな作品を続けていれば
今も『貝獣物語』は様々なゲームの機種の移り変わりという時代の荒波にもまれても
ファンに支えられ、まさに貝のように堅固なシリーズになっていたんじゃないかと
髭人は今でも思っているのだ。
上手くやれば「ポケットモンスター」や「妖怪ウォッチ」に比肩するような
世間で大流行するシリーズになっていたんじゃないかってね…
はぁ…
俺はよ。
『貝獣図鑑』なるものが出るような世界観の作品を心待ちにしていたんだよ。
貝獣図鑑を眺めて上記の絵みたいな貝獣島での貝獣達との生活を想像してニヤニヤしていたかったんだよ…
夢だわな…
うん。夢だわ…
上記のサントラ絵なんかは絵本としても出して良かったんじゃなかろうか?
幼い子供が寝付かない時に上記のサントラ絵を見せて
キャラクター毎に台詞を自分で考える訳だ。
「『主人公は言いました。大魔王ファットバジャー勝負だ!』と…」
「ファットバジャーは『お前達にはワシは倒せん。ブワッハッハ!』と笑います」
そんな感じでね。
最後は
「ファットバジャーはオーラの玉に封印されました。
シェルドラドは平和になったのです。
それで、役目を終えた火の貝の勇者は元の世界に帰らなければなりません。
『行かないで勇者さん』
貝獣達は涙を流して止めますが勇者は言います。
けど火の貝の勇者はこう言います。
『泣かないで。きっと必ず会えるさ…』
そう言うと火の貝の勇者は元の世界に戻っていったのでした。
貝獣達も貝獣島に帰ります。
火の貝の勇者が言ったようにまた会えるという事を信じて…
めでたし、めでたし」
良くないですか?
幼い子供の心にしみこんでいくステキな物語。
はぁ…(何度ため息吐くんだよ…)
もはやそんな夢というか妄想を語っていても仕方あるまい…
また昔を思い出したくなったら本作をプレイするとしよう。
それが一番だ。
地図にフィギュアを載せて右往左往。
シェルドラドの上を貝獣達と冒険している火の貝の勇者の気分になって…
貝獣達との出会い、そこから集まって…
シェルドラドの平和のために『ファットバジャー』退治に旅立つ…
町などで起こる事で『バブ』『クピクピ』『ポヨン』と時に笑ったり、時に泣いたり…
後はもうブログでは語らず髭人の脳内でやるとしましょうか?
さらば!
「貝獣物語」
2011-03-27 20:06:53(初回更新)
2012-05-09 18:37:53(2回目更新)
2015-02-18 06:32:43 (3回目更新)
2016-03-08 07:17:21 (4回目更新)
ところで地図の保存状態が良好だなw
俺なら確実に破けていた。
ガキの頃、好きなゲームであったが故にぞんざいに扱わなかった。それで別の箱の中に大切にしまっておいて出したのは数年ぶりだろう。
後、シールが入っていた。
流石にどこかに貼ってしまって完全な状態ではない。(カセットの「貝獣物語」と書かれた部分の下の1人と3匹はシールである)
貼らずにちゃんと持っとけや俺!
初回プレイ時はカセットが中古であったから地図がなく利用しなかったのだ。
この地図はそれ以後に欲しくなって地図入りを購入した訳だ。
どんだけ好きなんだろうな。俺
しかし、フィギュア入りってのもいいよな。うんうん。
コメントさんきゅーです。
おお…同志よ!!
本当、貝獣達…いいですよね~。
このゲームに救われたレベル、大好きなゲームです。
そういえば細かいのところだが
バブのエスケープは、HP使用で逃げるが確実に成功する。1人だと最大VPの1/8。
で、2人の場合は1/4、3人の場合は1/2、4人揃う場合はVP1になる....そんな感じの気がする。
コメントさんきゅーです。
このゲームに救われたと!?
素晴らしい!
私も昔、夢を膨らませまくりましたよ!
貝獣達には―――!!
バブのエスケープ使用は
2人以上だと残りVPは1です。
最近プレイして試しましたので間違いありません。
『貝獣物語』とは不思議な出会い方をしたので個人的に印象深いです。
不思議と言っても、
中古屋で箱入りの『じゅうべえくえすと』を買って
うちに帰って箱を開けてみたら、
『じゅうべえくえすと』のカセットだけでなく
『貝獣物語』のカセットも入っていたというだけなんですが。
「すっげー得した!」って嬉しかったです。
全滅するとリセットする癖のせいでクリアできてませんが……
『じゅうべえくえすと』も同じなんですが、
リセットボタンを押すとセーブデータが消えてしまうんですよね。
*閑話休題*
『貝獣物語』は、据え置き機で
テレビ画面分割で4人まで同時プレイ可能という形で
リメイクしたらいいのにってよく妄想します。
コメントさんきゅーです。
リセットでデータが消える?
そんな事はないですよ。
多分、『ひとり企画』殿のソフトが
データ保存が脆弱なのかもしれません。
(だから売られた可能性…)
据え置き機で4人分割同時プレイ。
ボンバーマンでも人集めるのが辛い所ですからネットを利用しない環境では少々厳しいのではないでしょうか?
何にせよリメイクはしてほしい所ですけども。
大貝獣物語は未購入です…
販売メーカーが違うし、ポヨンも違うし名前だけ似せた別物と判断して購入見送りました。
後日…中古販売されている2を見て『続編が作られたということはそう悪くはないのかな?』と思ったものの、結局買わずじまいでした。
GBの方も『ポヨンが別物』だから買いませんでした。ポヨンの容姿変更はマイナスでしかなかったと思います…
(少なくとも私は購買意欲を削がれましたし…それでもナムコだったら買っていた可能性はあるけど)
ナムコの『貝獣物語』
ハドソンの『大貝獣物語』
GBでも別タイトル
…となると、それぞれのメーカーから販売する形を取らないといけないのかな…とか考えてしまったり…
…で、コナミ(ハドソンを吸収)が大貝獣物語をリメイクすると思うか考えると…………ですし、続編を他社で販売することにした会社の作品をナムコがリメイクするかと言われると……(大貝獣物語でしたいこと(グロ)を受け入れられなかったのでナムコの方から拒否した可能性もありますけど)
貝獣物語…涙の密書の壁に気づいた時の嬉しさというか…あの感覚は他のTVゲームでは味わえない特別なものでしたよね