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[エスドリ2日記]
奥に行くと黒マントがいた。
黒マント「ギーラめ。指輪の運び屋をさせるために蘇らせたとも知らずにくたばりおった…」
ベル:さっきの指輪奪ったあの人が『ギーラサウザン』だったんだ…
確かに、私の事を軽く知っていたっぽかったし
守:やられちゃったんだ…
黒マント:私の手にかかればギーラサウザンなど大した事などないわ!
ベル「あなたが『ドリームデストロイヤー(以後DD)』ね!」
DD「その通りだ!小僧よく見ておけ!
力を蓄えた指輪の恐ろしさをな。死ね――――!」
[エスドリ2日記]
守:良く見ておけって見せたいのかな?
マントの下を…
マントの下はふんどしかな?魔法陣グ○グルのギップ○みたいに
ベル:ええ~。ぎぷりゃとか言うの~?変よそれ~
守:いや、案外全裸だったり…
ベル:え~。ただの変態じゃないの。
DD:貴様ら許さ―――ん!!
しかし『ギーラ』の気分、分かるわ~…
[エスドリ2日記]
守:許さんとか言っている割に攻撃して来ない…
しかし、こちらの『黄金の銃』の攻撃もすり抜けてしまう。
ベル:でも本体に黄金の銃も効かないから『エスパービーム』よ!
守:エスパァァァァビィィィィム!!
ベル:何で『ゲッタービーム』っぽく言っているの?
守:神谷明さん風に言ってみたんだけどどう?
ベル:迫力がイマイチ。
守:で、ビームは指か股間から出る。
ベル:初期のスーパーロボット大戦のネタね。
DD:コイツらやる気あんの?
[エスドリ2日記]
1段階目は黒マント形態。
雑魚を引き連れゆっくり動いているだけで弾も撃って来ない。
『エスパービーム』を撃ってれば勝てる。弱い!
[エスドリ2日記]
守:変身しろDD。
ベル:守君、今の明らかに『ベジータ』が言いそうな台詞じゃない。
で、変身されて泣きを見るっていう…
守:心配するな。そこまで強くはならん…
ベル:はぁ…
それ、完全にフラグじゃないの~。
守:いや、だってさ。
『ギーラサウザン』でさえ1回変身したんだから
それより強い『ドリームデストロイヤー』ならそれ以上の変身する事は
余裕で想定できるでしょ。
ベル:それは…順当に考えればそうなるわよね。
守:きっとそれで変身したら
『変身するたびにはるかにパワーを増す…
その変身をあと2回もオレは残している…その意味が分かるな?』
とか世にも恐ろしい事を言い出すんだよね。
ベル:縁起でもない事言わないで!
そんな事なって御覧なさいよ。
守君、真の恐怖と決定的な挫折と恐ろしさと絶望で涙を流す事になるのよ!
DD:…
(この雰囲気じゃ1度しか変身できないとか言えないなぁ…)
[エスドリ2日記]
巨大化したDD
DD:ハハハハ!良い事を教えてやろう。この姿になると戦闘力が10倍になるのだ!
守:それ大猿の『ベジータ』じゃん。
ベル:それでも力が10倍よ!
どうするの?
守:尻尾はないしなぁ…パワーボールもない…どうすれば…
ベル:守君ここは…
DD:指輪を取り戻しさえすれば何とかなるとでも思っているのかぁ?
そんな事、既に御見通しだ!
ふざけたお前達はここで『ギーラサウザン』同様にここでくたばる事になるのだ!
[エスドリ2日記補足]
2段階目になると体の中央部が次々に倒したボスの姿に変わる。
その最後では稲妻や火柱を放ってきて攻撃力が非常に高い。
ただパターンが決まっていてそれさえ覚えれば回復なしで退ける事も十分に可能。
でも、この二人はどうなるんでしょ~ね。
[エスドリ2日記]
DDは多くの弾を打ち出し、稲妻を落とし、火柱を上げる。
薬などを買っていたがそれも底を尽きそうになるほどの猛攻。
守:つ、強すぎる…
ベル:だ、だから言ったじゃないの~…
守:いや、こんなに強いってのはさぁ…いくらなんでも反則だよ。
[エスドリ2日記]
DD:ハッハッハ!指輪の強さは絶大だ!まだまだ力が溢れるぞ!
エスパーの小僧と妖精の小娘など、赤子の手をひねるようなものよ!
守:終わりかぁ…でも、不思議と辛くないな…
ベル:そうね。同じ気分。どうしてかしらね。
守:一緒…だからじゃない?
ベル:そうかもね…
[エスドリ2日記]
守:でも、出来るのならもうちょっと長くいたかったかな?
ベル:だったらもうちょっと頑張ってよ~。
守:それはゴメン。それは無理だな~。
ベル:最後ぐらい良い所見せてよ~。ふふ…
守:笑わないでよ。はは…
DD:この状況で笑うだと?
恐怖のあまりに二人して壊れたか?
諦めたら試合終了という言葉もあるというのに…
何と情けない奴らだ!
[エスドリ2日記]
DD:フン…もう終わりか…期待外れにもほどがある。
いや、それほどの力がこの指輪にはあるという事か…
ならばこれでトドメだ!仲良くあの世に送ってや…!?
DDに異変が起きた。
DD:な、何だと?指輪から力が抜けていくだと!?
体が縮小し再び黒マント姿になってしまった。
DDの異変の少し前…
STAGE 1
ウェンディ:姉さん、指の辺りが光っているわ。
リサ:急に何を言い出…本当ね。
指の辺りを良く見てみると中に別の世界がつながっているらしく
そこには傷ついた守とベルが見えた。
リサ:異空間とつながっているなんて『マン・イン・ザ・ミラー』的な…
鏡の中に世界があって…
ウェンディ:鏡に「中の世界」なんてありませんよ…
ファンタジーやメルヘンじゃあないんですから…
でも、どこかとつながっているみたいよ。
リサ:私が中に入るのを許可する―――!
ウェンディ:残念だけど入るの無理みたいね。姉さん…
STAGE 2
アラーム:指が光っていると思えば
これは…守君にベルちゃん。やられているのか?
これはどうやら強敵と戦っているようだな…
一体誰と戦っている?
私はここで傍観しているしかないのか?
声は届かんのか?
おーい!聞こえるか!二人とも!
STAGE 4
ネジくん:指が光っている?
これはボクのメタリックボディに光が反射しているから…
って訳じゃないな。
光の中を良く見たら守君がいる。
どうも苦しそう。誰かと戦っている?
STAGE 5
星くん:母上、お加減は?
王妃:心配いりません…ん?星くん、指が光っておりますよ。
星くん:え?そんな事は…本当だ!見て下さい!
中には守君が戦っているみたいですよ!
『ギーラサウザン』なのか?
この光からは敵が誰なのか分からないな…
リサ:誰かの声が聞こえる…
どなたかいますか!私はリサ!
ウェンディ:私には何も聞こえないけど…
アラーム:女の子の声がするな。私はアラームと言う!
ネジくん:ボクはネジくんだけど、皆さんも守君が見えているんですか?
星くん:はい!見えてます!見えてます!
守君と一緒にボクの世界で敵をやっつけて平和にしてくれたんです!
王妃:誰かと話せるのね…
リサ:どうやら、守君と一緒に指輪を取り戻した人達同士でつながっているみたいね。
だからウェンディには声が聞こえない…
ウェンディ:私は完全に蚊帳の外って事ね。私も少しは手伝ったんだけどなぁ…
アラーム:守君達がピンチのようだが君達何かしてあげられないかい?
ネジくん:光に触れてみましたけど中に入る事は出来ないようですが…
凄いドス黒い気持ちが伝わってきました。
守君の敵の心なんじゃないでしょうか?
星くん:母上。
ボク達の声は守君には伝わらず、光に触れると敵らしき者の気持ちがわかります。
王妃:という事は…状況を整理すれば…
集めたはずの全ての指輪が敵の手に渡ってしまって
パワーアップした敵の前に守君達は大苦戦…
きっと光からの映像は持った敵の指輪からの視点。
それが、指輪を巡って戦った人たちとを繋げているって所かしらね。
ズバリでしょ?
星くん:正解はかどうか分からないけどきっとそう思います。
リサ:けれど、それが分かったからって私たちは見ているだけでしてあげられる事は…
ウェンディ:姉さん、こういう困った時はジョースター卿が言っていたじゃない。
逆に考えんだって…そうすれば何かアイデアか何か…
リサ:ええ?逆に考えるって?見ているだけで良いって事?
そんな事でどうするのよ。
アラーム:逆に考える?あながち間違っているとは言い切れんぞ。
ネジくん:何をどうするっていうんです?
アラーム:光に触れると敵の心が分かるというのならば…
こちらの意志も相手に伝わるかもしれん。
ならば、みんなで一緒に祈れば
守君を応援もしくは敵を弱める事が可能かもしれん。
リサ:凄い機転!まさにジョジョみたい!
アラーム:逆に考えるという言葉を知ったからだよ。ありがとう。
リサ:私が言ったんじゃないんだけどね…
ネジくん:それじゃ早速やりましょう!
リサ:ウェンディいいですか?二人の為に出来る事…それは信じる事です。
詳しいことは 分かりません。
エスパーの守君と妖精ベルちゃんが本の世界の為に何かしようとしているのならその事を信じます。
守君とベルちゃんを信じるのよ。必ず平和になってそしてみんな一緒に会えるわ。
ウェンディ:姉さん…そんな時にでもジョジョネタを…流石!!
アラーム:そんな事でいいのか?守君…
そんな事で約束を守れるのか?君はそんな奴じゃないはずだ。
ネジくん:守君、ベルさん。
大事なものはきっともう手元にあるはず。
だからそれを守るために頑張って…
星くん:…
王妃:どうしたの?星くん、あなたは祈らないの?
星くん:そういう気持ちはあるんですが…
王妃:ベルちゃんに振られたからそれを根に持っているのね。
星くん:そんな訳じゃありません!
ただ、釈然としない部分があって…
王妃:それを含めて祈ってあげたらどう?
二人がやられてしまったら私たちの世界含めてきっとおしまいよ。
許してあげるなんて事はしなくていい。
私たちの為に…みんなの為に…世界の為に…
それぐらいでいいんじゃないかしらね?
星くん:母上…
そうですよね。頑張って下さい。二人とも…
王妃:そうそう…
星くんは強い子なのだから…
それでいいのよ。
[エスドリ2日記]
DD:く…
指輪を巡って戦った連中の意志が指輪からの力を妨げているという事か…
小癪な真似を…
だが問題はない、今だけだ。
指輪の連中の精神力もじきに尽きる。
奴らはフラフラ。
少し待てば指輪の力も戻る。
戻った時に完全なるトドメだ!!
後2~3分という所だろうか?
!!
そこへ突如DDにしがみつく影があった。
DD:な、何だ!?体が…
う、動かん!
???:フッフッフ…
[エスドリ2日記]
DD:ぬおっ!!貴様『ギーラサウザン』!?
貴様、私の手でくたばったはずでは?
ギーラ:さぁな…俺様はしぶてーんだ。
てめーの安い攻撃なんぞで死んでたまるかよ!
(あのガキがくれた薬草がこんな所で役に立つとはな…)
ギーラ:やれぇ!バカガキぃぃぃ!
[エスドリ2日記]
守:はぁ…はぁ…DDの動きが止まっている?今がチャンスだけど腕の震えが止まらない。狙いが定まらない…
ベル:じゃぁ、私も手を貸すわ。
黄金の銃に人間サイズになったベルが手を添える。
守:今まで隠れていたのに良い所だけ持っていくつもり?
ベル:情けない守君を助けてやろうと思ったのよ…
だが、銃の震えは止まっていなかった。
守:ベル~君も震えているじゃないか~。これじゃ意味ないじゃん。
ベル:う、うるさいわね!こんな凄い銃なんて触った事もなかったんだからちょっと緊張しているだけよ!
[エスドリ2日記]
DD:『ギーラサウザン』よ…
わ、私を放せばお前に世界の半分以上をやるぞ…
ギーラ:本当か?
DD:本当だ。そうすれば…
ギーラ:フッ…嫌だね…
俺様はてめーが大嫌いなんだ。その半分にてめーがいる世界なんざ耐えられねぇ…
DD:ぐぬぅ…
ギーラ:お前ら何してやがる!!早く撃たねぇーかッッ!
守:だけど、ギーラ!離れなきゃ!ギーラまで!
[エスドリ2日記]
ギーラ:放したコイツをお前らは捉えられるのか?銃を支えているだけでやっとのお前らが!
守:それは…
ギーラ:あ?俺の事を気にしてんのか?バカが!何、勘違いしているんだ!
俺様はお前らが好きじゃねぇ!俺様はな。戦闘中でもところ構わずイチャつくお前等は嫌いなんだよ!
[エスドリ2日記]
ギーラ:死んでほしいとさえ思っている。
だが、俺様がこうしてコイツを止めているのは俺様を利用したコイツが大嫌いだからだ!
この野郎に今すぐ死んでほしいと思っているからだ!
もう俺様の体力ももたねぇ…どうすんだ!俺様とお前らでここで心中か?
それで…いいのかぁッ?
あの世でどっちが悪いって永遠に痴話げんかやっているのも見ものだがな!
[エスドリ2日記]
守:一番重要なのは…
もう分かっている…
だから…ありがとう。『ギーラ…』
そして…ごめんよ。『ギーラサウザン』
…。
ベル:守君…
守は黄金の銃のトリガーを引いた。
弾が迫る。
DD:うお!?
ギーラ:どうだい?『ドリームデストロイヤー』さんよ…
お前さんのドリームがデストロイされる気分は?
DD:こ、こんなはずでは…
く、くそぉ―――――――――――――――――――――――――――ッ!!
迫る弾よりも後方の守達二人を見るギーラ
ギーラ:(フ…なんて顔してやがる。
二人して間抜け面しているな…
敵である俺の為に泣きそうな顔をしやがって…
お笑いだぜ…
死ぬまで二人でバカやってるんだな…)
撃たれたDDは引き裂かれ、光はギーラをも呑み込もうとしていた…
[エスドリ2日記]
DDが消えた所に5つの指輪があった。
ベル:ギーラサウザン。最後であなたを見直したわ。
あなたのおかげでついに…「ついにやったわ!ソーラーリングと4つのリングを取り戻したのよ!!」
守:うん。帰ろう…ベル…
指輪を取り戻し、すべてを終えた二人は図書館に戻っていった。
NEXT >>>>>>>> Page 24 「1人のエスパーにさよならと心からのありがとうを…」の巻:ENDING
目次 (リスト)
[エスドリ2日記]
奥に行くと黒マントがいた。
黒マント「ギーラめ。指輪の運び屋をさせるために蘇らせたとも知らずにくたばりおった…」
ベル:さっきの指輪奪ったあの人が『ギーラサウザン』だったんだ…
確かに、私の事を軽く知っていたっぽかったし
守:やられちゃったんだ…
黒マント:私の手にかかればギーラサウザンなど大した事などないわ!
ベル「あなたが『ドリームデストロイヤー(以後DD)』ね!」
DD「その通りだ!小僧よく見ておけ!
力を蓄えた指輪の恐ろしさをな。死ね――――!」
[エスドリ2日記]
守:良く見ておけって見せたいのかな?
マントの下を…
マントの下はふんどしかな?魔法陣グ○グルのギップ○みたいに
ベル:ええ~。ぎぷりゃとか言うの~?変よそれ~
守:いや、案外全裸だったり…
ベル:え~。ただの変態じゃないの。
DD:貴様ら許さ―――ん!!
しかし『ギーラ』の気分、分かるわ~…
[エスドリ2日記]
守:許さんとか言っている割に攻撃して来ない…
しかし、こちらの『黄金の銃』の攻撃もすり抜けてしまう。
ベル:でも本体に黄金の銃も効かないから『エスパービーム』よ!
守:エスパァァァァビィィィィム!!
ベル:何で『ゲッタービーム』っぽく言っているの?
守:神谷明さん風に言ってみたんだけどどう?
ベル:迫力がイマイチ。
守:で、ビームは指か股間から出る。
ベル:初期のスーパーロボット大戦のネタね。
DD:コイツらやる気あんの?
[エスドリ2日記]
1段階目は黒マント形態。
雑魚を引き連れゆっくり動いているだけで弾も撃って来ない。
『エスパービーム』を撃ってれば勝てる。弱い!
[エスドリ2日記]
守:変身しろDD。
ベル:守君、今の明らかに『ベジータ』が言いそうな台詞じゃない。
で、変身されて泣きを見るっていう…
守:心配するな。そこまで強くはならん…
ベル:はぁ…
それ、完全にフラグじゃないの~。
守:いや、だってさ。
『ギーラサウザン』でさえ1回変身したんだから
それより強い『ドリームデストロイヤー』ならそれ以上の変身する事は
余裕で想定できるでしょ。
ベル:それは…順当に考えればそうなるわよね。
守:きっとそれで変身したら
『変身するたびにはるかにパワーを増す…
その変身をあと2回もオレは残している…その意味が分かるな?』
とか世にも恐ろしい事を言い出すんだよね。
ベル:縁起でもない事言わないで!
そんな事なって御覧なさいよ。
守君、真の恐怖と決定的な挫折と恐ろしさと絶望で涙を流す事になるのよ!
DD:…
(この雰囲気じゃ1度しか変身できないとか言えないなぁ…)
[エスドリ2日記]
巨大化したDD
DD:ハハハハ!良い事を教えてやろう。この姿になると戦闘力が10倍になるのだ!
守:それ大猿の『ベジータ』じゃん。
ベル:それでも力が10倍よ!
どうするの?
守:尻尾はないしなぁ…パワーボールもない…どうすれば…
ベル:守君ここは…
DD:指輪を取り戻しさえすれば何とかなるとでも思っているのかぁ?
そんな事、既に御見通しだ!
ふざけたお前達はここで『ギーラサウザン』同様にここでくたばる事になるのだ!
[エスドリ2日記補足]
2段階目になると体の中央部が次々に倒したボスの姿に変わる。
その最後では稲妻や火柱を放ってきて攻撃力が非常に高い。
ただパターンが決まっていてそれさえ覚えれば回復なしで退ける事も十分に可能。
でも、この二人はどうなるんでしょ~ね。
[エスドリ2日記]
DDは多くの弾を打ち出し、稲妻を落とし、火柱を上げる。
薬などを買っていたがそれも底を尽きそうになるほどの猛攻。
守:つ、強すぎる…
ベル:だ、だから言ったじゃないの~…
守:いや、こんなに強いってのはさぁ…いくらなんでも反則だよ。
[エスドリ2日記]
DD:ハッハッハ!指輪の強さは絶大だ!まだまだ力が溢れるぞ!
エスパーの小僧と妖精の小娘など、赤子の手をひねるようなものよ!
守:終わりかぁ…でも、不思議と辛くないな…
ベル:そうね。同じ気分。どうしてかしらね。
守:一緒…だからじゃない?
ベル:そうかもね…
[エスドリ2日記]
守:でも、出来るのならもうちょっと長くいたかったかな?
ベル:だったらもうちょっと頑張ってよ~。
守:それはゴメン。それは無理だな~。
ベル:最後ぐらい良い所見せてよ~。ふふ…
守:笑わないでよ。はは…
DD:この状況で笑うだと?
恐怖のあまりに二人して壊れたか?
諦めたら試合終了という言葉もあるというのに…
何と情けない奴らだ!
[エスドリ2日記]
DD:フン…もう終わりか…期待外れにもほどがある。
いや、それほどの力がこの指輪にはあるという事か…
ならばこれでトドメだ!仲良くあの世に送ってや…!?
DDに異変が起きた。
DD:な、何だと?指輪から力が抜けていくだと!?
体が縮小し再び黒マント姿になってしまった。
DDの異変の少し前…
STAGE 1
ウェンディ:姉さん、指の辺りが光っているわ。
リサ:急に何を言い出…本当ね。
指の辺りを良く見てみると中に別の世界がつながっているらしく
そこには傷ついた守とベルが見えた。
リサ:異空間とつながっているなんて『マン・イン・ザ・ミラー』的な…
鏡の中に世界があって…
ウェンディ:鏡に「中の世界」なんてありませんよ…
ファンタジーやメルヘンじゃあないんですから…
でも、どこかとつながっているみたいよ。
リサ:私が中に入るのを許可する―――!
ウェンディ:残念だけど入るの無理みたいね。姉さん…
STAGE 2
アラーム:指が光っていると思えば
これは…守君にベルちゃん。やられているのか?
これはどうやら強敵と戦っているようだな…
一体誰と戦っている?
私はここで傍観しているしかないのか?
声は届かんのか?
おーい!聞こえるか!二人とも!
STAGE 4
ネジくん:指が光っている?
これはボクのメタリックボディに光が反射しているから…
って訳じゃないな。
光の中を良く見たら守君がいる。
どうも苦しそう。誰かと戦っている?
STAGE 5
星くん:母上、お加減は?
王妃:心配いりません…ん?星くん、指が光っておりますよ。
星くん:え?そんな事は…本当だ!見て下さい!
中には守君が戦っているみたいですよ!
『ギーラサウザン』なのか?
この光からは敵が誰なのか分からないな…
リサ:誰かの声が聞こえる…
どなたかいますか!私はリサ!
ウェンディ:私には何も聞こえないけど…
アラーム:女の子の声がするな。私はアラームと言う!
ネジくん:ボクはネジくんだけど、皆さんも守君が見えているんですか?
星くん:はい!見えてます!見えてます!
守君と一緒にボクの世界で敵をやっつけて平和にしてくれたんです!
王妃:誰かと話せるのね…
リサ:どうやら、守君と一緒に指輪を取り戻した人達同士でつながっているみたいね。
だからウェンディには声が聞こえない…
ウェンディ:私は完全に蚊帳の外って事ね。私も少しは手伝ったんだけどなぁ…
アラーム:守君達がピンチのようだが君達何かしてあげられないかい?
ネジくん:光に触れてみましたけど中に入る事は出来ないようですが…
凄いドス黒い気持ちが伝わってきました。
守君の敵の心なんじゃないでしょうか?
星くん:母上。
ボク達の声は守君には伝わらず、光に触れると敵らしき者の気持ちがわかります。
王妃:という事は…状況を整理すれば…
集めたはずの全ての指輪が敵の手に渡ってしまって
パワーアップした敵の前に守君達は大苦戦…
きっと光からの映像は持った敵の指輪からの視点。
それが、指輪を巡って戦った人たちとを繋げているって所かしらね。
ズバリでしょ?
星くん:正解はかどうか分からないけどきっとそう思います。
リサ:けれど、それが分かったからって私たちは見ているだけでしてあげられる事は…
ウェンディ:姉さん、こういう困った時はジョースター卿が言っていたじゃない。
逆に考えんだって…そうすれば何かアイデアか何か…
リサ:ええ?逆に考えるって?見ているだけで良いって事?
そんな事でどうするのよ。
アラーム:逆に考える?あながち間違っているとは言い切れんぞ。
ネジくん:何をどうするっていうんです?
アラーム:光に触れると敵の心が分かるというのならば…
こちらの意志も相手に伝わるかもしれん。
ならば、みんなで一緒に祈れば
守君を応援もしくは敵を弱める事が可能かもしれん。
リサ:凄い機転!まさにジョジョみたい!
アラーム:逆に考えるという言葉を知ったからだよ。ありがとう。
リサ:私が言ったんじゃないんだけどね…
ネジくん:それじゃ早速やりましょう!
リサ:ウェンディいいですか?二人の為に出来る事…それは信じる事です。
詳しいことは 分かりません。
エスパーの守君と妖精ベルちゃんが本の世界の為に何かしようとしているのならその事を信じます。
守君とベルちゃんを信じるのよ。必ず平和になってそしてみんな一緒に会えるわ。
ウェンディ:姉さん…そんな時にでもジョジョネタを…流石!!
アラーム:そんな事でいいのか?守君…
そんな事で約束を守れるのか?君はそんな奴じゃないはずだ。
ネジくん:守君、ベルさん。
大事なものはきっともう手元にあるはず。
だからそれを守るために頑張って…
星くん:…
王妃:どうしたの?星くん、あなたは祈らないの?
星くん:そういう気持ちはあるんですが…
王妃:ベルちゃんに振られたからそれを根に持っているのね。
星くん:そんな訳じゃありません!
ただ、釈然としない部分があって…
王妃:それを含めて祈ってあげたらどう?
二人がやられてしまったら私たちの世界含めてきっとおしまいよ。
許してあげるなんて事はしなくていい。
私たちの為に…みんなの為に…世界の為に…
それぐらいでいいんじゃないかしらね?
星くん:母上…
そうですよね。頑張って下さい。二人とも…
王妃:そうそう…
星くんは強い子なのだから…
それでいいのよ。
[エスドリ2日記]
DD:く…
指輪を巡って戦った連中の意志が指輪からの力を妨げているという事か…
小癪な真似を…
だが問題はない、今だけだ。
指輪の連中の精神力もじきに尽きる。
奴らはフラフラ。
少し待てば指輪の力も戻る。
戻った時に完全なるトドメだ!!
後2~3分という所だろうか?
!!
そこへ突如DDにしがみつく影があった。
DD:な、何だ!?体が…
う、動かん!
???:フッフッフ…
[エスドリ2日記]
DD:ぬおっ!!貴様『ギーラサウザン』!?
貴様、私の手でくたばったはずでは?
ギーラ:さぁな…俺様はしぶてーんだ。
てめーの安い攻撃なんぞで死んでたまるかよ!
(あのガキがくれた薬草がこんな所で役に立つとはな…)
ギーラ:やれぇ!バカガキぃぃぃ!
[エスドリ2日記]
守:はぁ…はぁ…DDの動きが止まっている?今がチャンスだけど腕の震えが止まらない。狙いが定まらない…
ベル:じゃぁ、私も手を貸すわ。
黄金の銃に人間サイズになったベルが手を添える。
守:今まで隠れていたのに良い所だけ持っていくつもり?
ベル:情けない守君を助けてやろうと思ったのよ…
だが、銃の震えは止まっていなかった。
守:ベル~君も震えているじゃないか~。これじゃ意味ないじゃん。
ベル:う、うるさいわね!こんな凄い銃なんて触った事もなかったんだからちょっと緊張しているだけよ!
[エスドリ2日記]
DD:『ギーラサウザン』よ…
わ、私を放せばお前に世界の半分以上をやるぞ…
ギーラ:本当か?
DD:本当だ。そうすれば…
ギーラ:フッ…嫌だね…
俺様はてめーが大嫌いなんだ。その半分にてめーがいる世界なんざ耐えられねぇ…
DD:ぐぬぅ…
ギーラ:お前ら何してやがる!!早く撃たねぇーかッッ!
守:だけど、ギーラ!離れなきゃ!ギーラまで!
[エスドリ2日記]
ギーラ:放したコイツをお前らは捉えられるのか?銃を支えているだけでやっとのお前らが!
守:それは…
ギーラ:あ?俺の事を気にしてんのか?バカが!何、勘違いしているんだ!
俺様はお前らが好きじゃねぇ!俺様はな。戦闘中でもところ構わずイチャつくお前等は嫌いなんだよ!
[エスドリ2日記]
ギーラ:死んでほしいとさえ思っている。
だが、俺様がこうしてコイツを止めているのは俺様を利用したコイツが大嫌いだからだ!
この野郎に今すぐ死んでほしいと思っているからだ!
もう俺様の体力ももたねぇ…どうすんだ!俺様とお前らでここで心中か?
それで…いいのかぁッ?
あの世でどっちが悪いって永遠に痴話げんかやっているのも見ものだがな!
[エスドリ2日記]
守:一番重要なのは…
もう分かっている…
だから…ありがとう。『ギーラ…』
そして…ごめんよ。『ギーラサウザン』
…。
ベル:守君…
守は黄金の銃のトリガーを引いた。
弾が迫る。
DD:うお!?
ギーラ:どうだい?『ドリームデストロイヤー』さんよ…
お前さんのドリームがデストロイされる気分は?
DD:こ、こんなはずでは…
く、くそぉ―――――――――――――――――――――――――――ッ!!
迫る弾よりも後方の守達二人を見るギーラ
ギーラ:(フ…なんて顔してやがる。
二人して間抜け面しているな…
敵である俺の為に泣きそうな顔をしやがって…
お笑いだぜ…
死ぬまで二人でバカやってるんだな…)
撃たれたDDは引き裂かれ、光はギーラをも呑み込もうとしていた…
[エスドリ2日記]
DDが消えた所に5つの指輪があった。
ベル:ギーラサウザン。最後であなたを見直したわ。
あなたのおかげでついに…「ついにやったわ!ソーラーリングと4つのリングを取り戻したのよ!!」
守:うん。帰ろう…ベル…
指輪を取り戻し、すべてを終えた二人は図書館に戻っていった。
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