映像の世界で旅をする1人と2匹
歩きながら、相変わらずの雑談を繰り広げていた。
ベル:そうそう。急なんだけど
私、このゲームのCMあんまり好きじゃないのよね。
「エスパードリーム2」CM(YouTube)
守:えぇぇ!?
『アラーム』さんが出落ち感漂うCMをぉぉ!?
というか僕らが出ていたゲームじゃない!?
衝撃カミングアウト過ぎるでしょ!!
な、何でぇ?
名前が『妖精』って種族名だから?
ベル:名前に関しては設定だから諦めているんだけど…
私が不満なのは私がアニメ部分で出ていてないじゃない。
ゲーム内の相談コマンドでは紹介されているけど…
アニメ部分でみんなして
『友達の友達の~』って何だか楽しそうなのに私だけ蚊帳の外って感じ。
何でみんなして私をスルーする訳?
守:そうだね。確かに『ベル』は友達ではないよね。
ベル:ハァ!?
それってあんまりじゃないの――!?
守:そりゃそうでしょ。だってさ…
他の人はどう思っているか知らないけれど
ボクにとっては『ベル』は友達以上の大切な存在だもの。
ベル:ぁ…。
き、急に真面目な顔して何言ってんのよぉ?
バカァ!////
守:バカって…酷いな~。も~。
ベル:それにしても出落ちの『アラーム』さんで思い出したんだけど
前に、『アラーム』さんに話しかけられていたけど何を言われていたの?(Page 21)
ギラ:(出落ち出落ちって…『アラーム』って爺さん可哀想だな…
まぁ…主人公の友達の友達の友達の友達って言われたら
そりゃもう他人だよな…)
守:ああ…それ…聞いちゃう?
ベル:気になるわね。その後の態度がちょっとよそよそしかったから…
守:言わないとダメ?
ベル:ダメね。
守:えっとね…
[回想]
アラーム:守君、ベルちゃんを泣かせるような真似をしたら
承知せんからな…
アラームさん、開眼。
守:承知しない!?
それは『アラーム』さんが決める事じゃないと思いますよ~。
アラーム:何の事を言っている?
守:え?だって、泣かせるような真似と言ったら
振るような事をしたらきっと泣くだろうなって…
アラーム:ほぅ…
私はそんなつもりで言ったのではないがな。
守:え?
私はいずれ訪れるであろうさよならに関して
『ベル』ちゃんを泣かせるような悲しい別れ方はするなよって意味で言ったんだぞ。
守:そ、そういう事でしたか…
ははは…勘違いしてました。確かにそうですね。
アラーム:しかし、私がそんな事を言い出すと思っていたって事は
君自身、その事について大いに気にしているからではないのかね?
だから勝手に勘違いをした。
守:うッ…
アラーム:しかし…『ベル』ちゃんがお前さんを好きでいずれ告白してくるとでも思っていたのかね?
守:い、いや…ボクはただ『アラーム』さんはそう思っているんじゃないかって…
アラーム:今更、何を聞き苦しい言い訳を言っとるのか。
私が『ベル』ちゃんの立場ならば君に恋心など抱かないよ。
守:そんな事、あなたが決める事ではないでしょう!
アラーム:勿論そうだ。
飽くまで私が『ベル』ちゃんの立場で言っているのだ。
私がベルちゃんなら人が告白して来るのを待っているような軟弱な男になどには惚れんと言っているのだ。
守:!!
アラーム:好意が冷めて、幻滅し、見放すだろうね。必ず…
守:で、でもそれは『アラーム』さんであった事で『ベル』とは無関係では?
アラーム:勿論。君の言うとおりだ。
『ベル』ちゃんの事は分からん。
お前さん達が良くやるやり取りも実に楽しそうに私には映っている。
守:でしょでしょ。
アラーム:だが、案外、あれもただの演技なのかもしれんしな。
守:そんな事が!?
アラーム:いや、ありうるだろう。
一応、お前さんは選ばれたエスパーなのだからバカな事を言っても
機嫌を取ってやる必要もあるだろう。
守:『ベル』に限ってそんな事!そんな事…
アラーム:これに関しては可能性を述べただけだよ。
当然、『ベル』ちゃんは君の事が好きで告白してくる可能性もありうる。可能性はな。
守:…
アラーム:そんな事を言う前にまずお前さんが
『ベル』ちゃんの事をどう思っているかが一番の問題だがな。
『ベル』ちゃんが今のお前さんの事をぞっこんというのも考えるもよし
私が言うようにご機嫌取りに終始して幻滅していると考えるもよし
守:…
アラーム:おっと、年寄りの老婆心もこの辺りにしておこう。
というよりもだ。
君達が本の世界を救わなければ話にならん。
すまん。先ほど私が言った事は全て忘れてくれ。
君はまず第一に指輪を取り戻し本の世界を救う。
これを最優先で行うんだ。分かったね。
それから『ベル』ちゃんの事だよ。
君自身が答えを出さんとね。
色々と大きな問題はあるがここが男としての踏ん張りどころだ!
頑張れよッ!
パァン!
『守』の背中を叩く『アラーム』
守:…
アラーム:返事は?聞こえているのだろう?
守:は、はい…
[回想終了]
守:という事があったんだよ。
ベル:へえ…そんな事がねぇ…
確かに守君ののご機嫌取りをしてたわね~。って今もしているけど~。
でも、私の事で真面目に悩んでてくれたんだ。ふふ。
守:そりゃ時にはボクだって時には真面目になりますよ~。
ベル:感心感心。
いつも冗談ばっかり言っているからまた下らない事を言うのかと思っていてたから
ちょっと驚いた。意外な一面、発見ね。
守:ええ~。
じゃ、もう真面目になるのやめた!
ベル:ダメダメ!
たまには真面目になりなさいよ。
守:じゃ、1年に1度くらいかな?
ベル:…。
割と真面目になりなさいよ。
守:半年に1度くらいだね。
ベル:それじゃ…
結構、言いなさいよ。
守:はいはい。結構、真面目になりますよ~。
フフフ~。
ベル:…
(何か主導権取られているみたいでムカツく…)
真面目って言うけど守君ってウソつきよねぇ~。
守:はぁ?
い、いつボクが嘘をついたって?
ベル:私に対して『会った時から好きだった』な~んて言っておきながら
可愛げがある子が好きって言っていて私を見て『可愛げがある子はいない』って言ったり…(Page 08)
星くんが好きな人はいるのかって聞いた時も『いない』って言ったりして~(Page 16 ~ Page 17)
凄い嘘つきよね。
守:ああ…そんな事言った気がする…
でも『ベル』よく覚えているね。
ベル:それだけ私が傷ついたからよ!
守:それで傷ついたのならゴメン。
でもボクは嘘をついたつもりはないよ。
ベル:はぁ?この期に及んで白を切るつもりなの?
守:だって、可愛げのげって『気』って事でしょ。
ベル:まぁそうなるわね。
守:『気』っていつでもある訳じゃないじゃない。
熱気や冷気と同じでさ。
熱い夏の日に外から空調が効いた部屋に入る時冷気を感じるもんだし
逆に、空調が効いた部屋から出るとき熱気を感じるでしょ?
ベル:まぁそうね。
守:だからあの時、ベルには可愛げが感じられなかった訳。
それどころか調子に乗っていたじゃない。私はカワイイとかって…
ベル:そうだったかしら?
守:自分の事は覚えてないんだね。
ベル:じゃ、じゃあ!星くんから好きな人がいるか聞かれて『いない』って言ったのは!?
守:だって、『ベル』は人間じゃないじゃなん。
ベル:は?
守:だから、『ベル』は妖精であって人間じゃなくて人外じゃん。
ベル:いや…そこはそれ含めて星くんは好きな人って聞いたんじゃないの?
星くん自身が人外だもの…
守:だったら好きな方がいるかって聞けばよかったんだよ。
もしくは、好きな妖精がいるかって聞いていたのなら
ボクは即答していたよ。
『いるよ』って
ベル:嘘よ~。そんなの~。
守:ええ~。
100%答えていたよ。
今すぐその子とチュッチュしたいってさ~。
ベル:な、な、何言ってんのよ。
バカァァァ!!////
守:あ、『ベル』
今、その照れている所、可愛げ来た!
マジでチュッチュしたい!
ベル:この変態――――!!
////
守:実は嬉しい癖に~。
ベル:う、嬉しくなんてないわよ。
ギラ:はぁ…
お前等よー。いつになったらそのケーキに羊羹と練乳ぶっこんだような
見ただけで甘すぎてドロッドロオエ~みたいな茶番終わるんだ?
ベル:傍からみるとそうかもしれないけど当事者同士だと結構楽しいわよ。
守:マジで?
ベル:コラ――――!!
アンタが楽しくないみたいに言ってどうすんのよ!
私、一人盛り上がっていてバカみたいじゃないのッ!
守:嘘だよ。嘘、嘘。
プリプリ怒っているトコも可愛げあっていいな~。
ベル:何言ってんの?私、今のは本当に怒ったのよ。冗談じゃなくて…
もう許さないから…
守:許してよ~。
ギラ:そのやりとりもいずれどっちか折れて
最終的に良い感じになるのが目に見えているからやめろ。
守&ベル:ええ~。
ギラ:お前ら、俺が力を取り戻したら真っ先に死んでもらうわ。
守:ベルが死ぬなんてボクは耐えられないよ!それならボクが死ぬよ。
ベル:ダメよ!ダメ!
記憶があるまま独りなんてとても私はいられない。だったら私一人で…
ギラ:またそ~いう展開に持っていこうとしやがって…
ベル:何、関係ない事言ってるの?
ギラ:は?
守:そうだよ。この流れが始まったらアレしかないじゃないかギラちゃん。
しょうがないからもう一度行くよ。。
ギラ:は?この流れ?
それはともかく、タラちゃんみたいな言い方やめろ。
守:さてと…
ベルが死ぬぐらいならボクが死ぬよ。
ベル:だから守君が死ぬぐらいなら私が~
ギラ:…。はぁ…
じゃぁ、俺が…
守&ベル:どーぞ。どーぞ。
ギラ:はえーよ!!
せめて台詞をちゃんと言わせろタコども!
ダチョウ倶楽部ネタもちゃんとさせんかい!
守:おお~。なかなか鋭い良いツッコミ出来るね。ギラちゃん。
ベル:はぁ…
私の後継者が現れたみたい。
やっと滅茶苦茶な事を言う守君に対して突っ込んでいた私の後継者が現れたわ。
ギラ:お前も相当苦労していたんだな。
ベル:分かる?言い出したらキリがないぐらいよ。
ギラ:だが、お前もそっち側に鞍替えしてんじゃねーか。
ベル:ふふふ~。そうかしら~?
ギラ:本当、この妖精、カワイイ顔してやる事が何気に酷いな。
そうだ。お前、今はコイツの事がいいんだろうけどこれから先、理想の女が現れたらどうすんの?
ベル:そうね。私もちょっと気になるわ。
守:理想の女が現れたら?
ええ?可愛くて妹気質で優しくて、頭が良くて、笑顔がステキで、
巨乳で、スタイルが良くて、
性格良くて料理、裁縫など家事全般が出来て、僕の事が大好きで
おっとりしているんだけど元気で…
ギラ:言いたい事取り敢えず並べているだけだろ。
ベル:…。
(イライラ…)
ギラ:お、良い傾向…
理想を並べるのはいいとして、そいつが出て次の町で現れたら?
守:本当に?
ちょっと考えさせて。
…。
……。
ふふ…。
……。
ふふふ…。やめろって…ふふふ…
ベル:やめてよ!ニヤニヤして気持ち悪い!!
守:ちょっと妄想するぐらいいいじゃないか~。
ベル:良くない!守君のニヤニヤ顔気持ち悪いの!
守:そうかもしれないけどさ…何でニヤニヤしていたのか気にならないの?
ベル:気になる訳ないでしょ!
そんな訳分からん女とイチャつくのとか…吐き気がするわ!
守:いや、僕が想像したのはね~。
ベル:言わなくていいって言っているでしょうが!!
吐き気がするって言っているのに!!
守:いい加減、人の話を聞く癖をつけてよ。
その理想の女の子とちょっと話し込んでいたら『ベル』があの手この手で
ボクを振り向かせようとしてそれがカワイイなってニヤニヤしていたんだけど…
そんなに気持ち悪いかな?
ベル:そ、それは…
き、気持ち悪いわよ。
私に嫉妬させようとして態とそんな変な女と仲良くするとか…
嫌い!
ギラ:じゃ、お前は理想の男が現れたら?
ベル:え?
私にとびっきり優しいイケメンが現れたら?
ギラ:おう。
ベル:それは即座に乗り換えるわよ。
守:ええ~!!
悩まず即答――――――!?
ベル:フフ~。
だから、守君は私の為に頑張って努力しなければならない訳よ。分かった?
守:決めた!
ベル:何をよ…
守:ベルなしでは生きられないぐらいダメ人間になってやる!
ベル:ちょっと勘弁してよ。
考えただけで眩暈がしてきたわ!
ギラ:そんな奴なら見捨てればいいじゃねーか。
ベル:そうね。確かに言えてるわ。
守:え?
ベル:でも、私は世話を焼くの好きだからね~。
ダメ男が好きって言うのかしらね。
自分でもバカな性分だと自覚するわ。
守:流石!ベル!女神さま!
ギラ:はぁ…
暫く俺は黙って虎視眈々と力を手に入れられる瞬間を狙うとしましょーか。
ベル:寂しがらないでよ~。
守:そうそう。いつでも輪に入って来てもいいんだよ。
ギラ:うるせ―――――――!!
バカ二人が!
死ぬまでやってろ!
守&ベル:ハハハハハ!!(フフフフフ!)
ギラ:はぁ…
ホントお前ら、いいコンビしてるよ…
そんな和気あいあいとした1人と2匹の冒険がこれからも続いていくのでしょう…
きっと…多分…
目次 (リスト)
歩きながら、相変わらずの雑談を繰り広げていた。
ベル:そうそう。急なんだけど
私、このゲームのCMあんまり好きじゃないのよね。
「エスパードリーム2」CM(YouTube)
守:えぇぇ!?
『アラーム』さんが出落ち感漂うCMをぉぉ!?
というか僕らが出ていたゲームじゃない!?
衝撃カミングアウト過ぎるでしょ!!
な、何でぇ?
名前が『妖精』って種族名だから?
ベル:名前に関しては設定だから諦めているんだけど…
私が不満なのは私がアニメ部分で出ていてないじゃない。
ゲーム内の相談コマンドでは紹介されているけど…
アニメ部分でみんなして
『友達の友達の~』って何だか楽しそうなのに私だけ蚊帳の外って感じ。
何でみんなして私をスルーする訳?
守:そうだね。確かに『ベル』は友達ではないよね。
ベル:ハァ!?
それってあんまりじゃないの――!?
守:そりゃそうでしょ。だってさ…
他の人はどう思っているか知らないけれど
ボクにとっては『ベル』は友達以上の大切な存在だもの。
ベル:ぁ…。
き、急に真面目な顔して何言ってんのよぉ?
バカァ!////
守:バカって…酷いな~。も~。
ベル:それにしても出落ちの『アラーム』さんで思い出したんだけど
前に、『アラーム』さんに話しかけられていたけど何を言われていたの?(Page 21)
ギラ:(出落ち出落ちって…『アラーム』って爺さん可哀想だな…
まぁ…主人公の友達の友達の友達の友達って言われたら
そりゃもう他人だよな…)
守:ああ…それ…聞いちゃう?
ベル:気になるわね。その後の態度がちょっとよそよそしかったから…
守:言わないとダメ?
ベル:ダメね。
守:えっとね…
[回想]
アラーム:守君、ベルちゃんを泣かせるような真似をしたら
承知せんからな…
アラームさん、開眼。
守:承知しない!?
それは『アラーム』さんが決める事じゃないと思いますよ~。
アラーム:何の事を言っている?
守:え?だって、泣かせるような真似と言ったら
振るような事をしたらきっと泣くだろうなって…
アラーム:ほぅ…
私はそんなつもりで言ったのではないがな。
守:え?
私はいずれ訪れるであろうさよならに関して
『ベル』ちゃんを泣かせるような悲しい別れ方はするなよって意味で言ったんだぞ。
守:そ、そういう事でしたか…
ははは…勘違いしてました。確かにそうですね。
アラーム:しかし、私がそんな事を言い出すと思っていたって事は
君自身、その事について大いに気にしているからではないのかね?
だから勝手に勘違いをした。
守:うッ…
アラーム:しかし…『ベル』ちゃんがお前さんを好きでいずれ告白してくるとでも思っていたのかね?
守:い、いや…ボクはただ『アラーム』さんはそう思っているんじゃないかって…
アラーム:今更、何を聞き苦しい言い訳を言っとるのか。
私が『ベル』ちゃんの立場ならば君に恋心など抱かないよ。
守:そんな事、あなたが決める事ではないでしょう!
アラーム:勿論そうだ。
飽くまで私が『ベル』ちゃんの立場で言っているのだ。
私がベルちゃんなら人が告白して来るのを待っているような軟弱な男になどには惚れんと言っているのだ。
守:!!
アラーム:好意が冷めて、幻滅し、見放すだろうね。必ず…
守:で、でもそれは『アラーム』さんであった事で『ベル』とは無関係では?
アラーム:勿論。君の言うとおりだ。
『ベル』ちゃんの事は分からん。
お前さん達が良くやるやり取りも実に楽しそうに私には映っている。
守:でしょでしょ。
アラーム:だが、案外、あれもただの演技なのかもしれんしな。
守:そんな事が!?
アラーム:いや、ありうるだろう。
一応、お前さんは選ばれたエスパーなのだからバカな事を言っても
機嫌を取ってやる必要もあるだろう。
守:『ベル』に限ってそんな事!そんな事…
アラーム:これに関しては可能性を述べただけだよ。
当然、『ベル』ちゃんは君の事が好きで告白してくる可能性もありうる。可能性はな。
守:…
アラーム:そんな事を言う前にまずお前さんが
『ベル』ちゃんの事をどう思っているかが一番の問題だがな。
『ベル』ちゃんが今のお前さんの事をぞっこんというのも考えるもよし
私が言うようにご機嫌取りに終始して幻滅していると考えるもよし
守:…
アラーム:おっと、年寄りの老婆心もこの辺りにしておこう。
というよりもだ。
君達が本の世界を救わなければ話にならん。
すまん。先ほど私が言った事は全て忘れてくれ。
君はまず第一に指輪を取り戻し本の世界を救う。
これを最優先で行うんだ。分かったね。
それから『ベル』ちゃんの事だよ。
君自身が答えを出さんとね。
色々と大きな問題はあるがここが男としての踏ん張りどころだ!
頑張れよッ!
パァン!
『守』の背中を叩く『アラーム』
守:…
アラーム:返事は?聞こえているのだろう?
守:は、はい…
[回想終了]
守:という事があったんだよ。
ベル:へえ…そんな事がねぇ…
確かに守君ののご機嫌取りをしてたわね~。って今もしているけど~。
でも、私の事で真面目に悩んでてくれたんだ。ふふ。
守:そりゃ時にはボクだって時には真面目になりますよ~。
ベル:感心感心。
いつも冗談ばっかり言っているからまた下らない事を言うのかと思っていてたから
ちょっと驚いた。意外な一面、発見ね。
守:ええ~。
じゃ、もう真面目になるのやめた!
ベル:ダメダメ!
たまには真面目になりなさいよ。
守:じゃ、1年に1度くらいかな?
ベル:…。
割と真面目になりなさいよ。
守:半年に1度くらいだね。
ベル:それじゃ…
結構、言いなさいよ。
守:はいはい。結構、真面目になりますよ~。
フフフ~。
ベル:…
(何か主導権取られているみたいでムカツく…)
真面目って言うけど守君ってウソつきよねぇ~。
守:はぁ?
い、いつボクが嘘をついたって?
ベル:私に対して『会った時から好きだった』な~んて言っておきながら
可愛げがある子が好きって言っていて私を見て『可愛げがある子はいない』って言ったり…(Page 08)
星くんが好きな人はいるのかって聞いた時も『いない』って言ったりして~(Page 16 ~ Page 17)
凄い嘘つきよね。
守:ああ…そんな事言った気がする…
でも『ベル』よく覚えているね。
ベル:それだけ私が傷ついたからよ!
守:それで傷ついたのならゴメン。
でもボクは嘘をついたつもりはないよ。
ベル:はぁ?この期に及んで白を切るつもりなの?
守:だって、可愛げのげって『気』って事でしょ。
ベル:まぁそうなるわね。
守:『気』っていつでもある訳じゃないじゃない。
熱気や冷気と同じでさ。
熱い夏の日に外から空調が効いた部屋に入る時冷気を感じるもんだし
逆に、空調が効いた部屋から出るとき熱気を感じるでしょ?
ベル:まぁそうね。
守:だからあの時、ベルには可愛げが感じられなかった訳。
それどころか調子に乗っていたじゃない。私はカワイイとかって…
ベル:そうだったかしら?
守:自分の事は覚えてないんだね。
ベル:じゃ、じゃあ!星くんから好きな人がいるか聞かれて『いない』って言ったのは!?
守:だって、『ベル』は人間じゃないじゃなん。
ベル:は?
守:だから、『ベル』は妖精であって人間じゃなくて人外じゃん。
ベル:いや…そこはそれ含めて星くんは好きな人って聞いたんじゃないの?
星くん自身が人外だもの…
守:だったら好きな方がいるかって聞けばよかったんだよ。
もしくは、好きな妖精がいるかって聞いていたのなら
ボクは即答していたよ。
『いるよ』って
ベル:嘘よ~。そんなの~。
守:ええ~。
100%答えていたよ。
今すぐその子とチュッチュしたいってさ~。
ベル:な、な、何言ってんのよ。
バカァァァ!!////
守:あ、『ベル』
今、その照れている所、可愛げ来た!
マジでチュッチュしたい!
ベル:この変態――――!!
////
守:実は嬉しい癖に~。
ベル:う、嬉しくなんてないわよ。
ギラ:はぁ…
お前等よー。いつになったらそのケーキに羊羹と練乳ぶっこんだような
見ただけで甘すぎてドロッドロオエ~みたいな茶番終わるんだ?
ベル:傍からみるとそうかもしれないけど当事者同士だと結構楽しいわよ。
守:マジで?
ベル:コラ――――!!
アンタが楽しくないみたいに言ってどうすんのよ!
私、一人盛り上がっていてバカみたいじゃないのッ!
守:嘘だよ。嘘、嘘。
プリプリ怒っているトコも可愛げあっていいな~。
ベル:何言ってんの?私、今のは本当に怒ったのよ。冗談じゃなくて…
もう許さないから…
守:許してよ~。
ギラ:そのやりとりもいずれどっちか折れて
最終的に良い感じになるのが目に見えているからやめろ。
守&ベル:ええ~。
ギラ:お前ら、俺が力を取り戻したら真っ先に死んでもらうわ。
守:ベルが死ぬなんてボクは耐えられないよ!それならボクが死ぬよ。
ベル:ダメよ!ダメ!
記憶があるまま独りなんてとても私はいられない。だったら私一人で…
ギラ:またそ~いう展開に持っていこうとしやがって…
ベル:何、関係ない事言ってるの?
ギラ:は?
守:そうだよ。この流れが始まったらアレしかないじゃないかギラちゃん。
しょうがないからもう一度行くよ。。
ギラ:は?この流れ?
それはともかく、タラちゃんみたいな言い方やめろ。
守:さてと…
ベルが死ぬぐらいならボクが死ぬよ。
ベル:だから守君が死ぬぐらいなら私が~
ギラ:…。はぁ…
じゃぁ、俺が…
守&ベル:どーぞ。どーぞ。
ギラ:はえーよ!!
せめて台詞をちゃんと言わせろタコども!
ダチョウ倶楽部ネタもちゃんとさせんかい!
守:おお~。なかなか鋭い良いツッコミ出来るね。ギラちゃん。
ベル:はぁ…
私の後継者が現れたみたい。
やっと滅茶苦茶な事を言う守君に対して突っ込んでいた私の後継者が現れたわ。
ギラ:お前も相当苦労していたんだな。
ベル:分かる?言い出したらキリがないぐらいよ。
ギラ:だが、お前もそっち側に鞍替えしてんじゃねーか。
ベル:ふふふ~。そうかしら~?
ギラ:本当、この妖精、カワイイ顔してやる事が何気に酷いな。
そうだ。お前、今はコイツの事がいいんだろうけどこれから先、理想の女が現れたらどうすんの?
ベル:そうね。私もちょっと気になるわ。
守:理想の女が現れたら?
ええ?可愛くて妹気質で優しくて、頭が良くて、笑顔がステキで、
巨乳で、スタイルが良くて、
性格良くて料理、裁縫など家事全般が出来て、僕の事が大好きで
おっとりしているんだけど元気で…
ギラ:言いたい事取り敢えず並べているだけだろ。
ベル:…。
(イライラ…)
ギラ:お、良い傾向…
理想を並べるのはいいとして、そいつが出て次の町で現れたら?
守:本当に?
ちょっと考えさせて。
…。
……。
ふふ…。
……。
ふふふ…。やめろって…ふふふ…
ベル:やめてよ!ニヤニヤして気持ち悪い!!
守:ちょっと妄想するぐらいいいじゃないか~。
ベル:良くない!守君のニヤニヤ顔気持ち悪いの!
守:そうかもしれないけどさ…何でニヤニヤしていたのか気にならないの?
ベル:気になる訳ないでしょ!
そんな訳分からん女とイチャつくのとか…吐き気がするわ!
守:いや、僕が想像したのはね~。
ベル:言わなくていいって言っているでしょうが!!
吐き気がするって言っているのに!!
守:いい加減、人の話を聞く癖をつけてよ。
その理想の女の子とちょっと話し込んでいたら『ベル』があの手この手で
ボクを振り向かせようとしてそれがカワイイなってニヤニヤしていたんだけど…
そんなに気持ち悪いかな?
ベル:そ、それは…
き、気持ち悪いわよ。
私に嫉妬させようとして態とそんな変な女と仲良くするとか…
嫌い!
ギラ:じゃ、お前は理想の男が現れたら?
ベル:え?
私にとびっきり優しいイケメンが現れたら?
ギラ:おう。
ベル:それは即座に乗り換えるわよ。
守:ええ~!!
悩まず即答――――――!?
ベル:フフ~。
だから、守君は私の為に頑張って努力しなければならない訳よ。分かった?
守:決めた!
ベル:何をよ…
守:ベルなしでは生きられないぐらいダメ人間になってやる!
ベル:ちょっと勘弁してよ。
考えただけで眩暈がしてきたわ!
ギラ:そんな奴なら見捨てればいいじゃねーか。
ベル:そうね。確かに言えてるわ。
守:え?
ベル:でも、私は世話を焼くの好きだからね~。
ダメ男が好きって言うのかしらね。
自分でもバカな性分だと自覚するわ。
守:流石!ベル!女神さま!
ギラ:はぁ…
暫く俺は黙って虎視眈々と力を手に入れられる瞬間を狙うとしましょーか。
ベル:寂しがらないでよ~。
守:そうそう。いつでも輪に入って来てもいいんだよ。
ギラ:うるせ―――――――!!
バカ二人が!
死ぬまでやってろ!
守&ベル:ハハハハハ!!(フフフフフ!)
ギラ:はぁ…
ホントお前ら、いいコンビしてるよ…
そんな和気あいあいとした1人と2匹の冒険がこれからも続いていくのでしょう…
きっと…多分…
目次 (リスト)
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