髭を剃るとT字カミソリに詰まる 「髭人ブログ」

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「超魔界村」 レビュー (スーパーファミコン)

2020-05-08 21:00:35 | SFCなどのレビュー
魔界村シリーズ
サイドビューアクション
開発も発売もカプコン
1991年10月4日発売


特徴

前作「大魔界村」で出来た武器の上投げ、下投げは廃止

二段ジャンプが可能となった。

鎧が段階によりパワーアップする。

「鋼」→「青銅」→「黄金」

その後で敵の弾を防ぐ「盾」もある。

鎧の特徴

鋼:特に特徴はない。
青銅:通常攻撃がパワーアップ
黄金:攻撃が青銅の状態で魔法が使用可能となる。

 武器紹介

 槍:初期装備、水平に飛ぶ。画面に2発まで発射可能。
  炎の槍:炎をまとった威力が上がった槍を投げられる。画面に1発のみ
  雷(サンダーの魔法):落雷を受け止めて発射。左右上方向に攻撃する。

 短剣:小さく攻撃力が低めだがスピードが速く画面に3発まで撃てる。
  光の短剣:短剣がレーザーのような形で放てる。速度と威力と敵を貫通する。
   一部の障害物や地形も通り抜ける。画面に3発まで放てる。
  火竜(ファイヤードラゴン)の魔法:炎の龍を放つ。
   正面に流れて後方に飛び、折り返して前に飛び、画面端を進む。

 ボウガン:斜め上に同時に威力が低いが2本の矢を放つ。画面に2発放てる(計4本の矢)
  追撃のボウガン:誘導性がある3発の矢を放つ。
   ただし1回しか放てず、全ての矢が消えないと次弾を撃てない。
  探索(シーク)の魔法:画面内の宝箱を出現させる。画面内の誘導ボウガンを消せる。
   無敵の時間は全魔法の中で最も長い。

 松明:放物線に松明を投げる。地面に着火すると火柱が少し続く。画面内に2発放てる。
    威力は高いが射程は短い。
  火柱の松明:さらに火柱が大きくなる。画面内に2つ放てる。
  盾(シールド)の魔法:3つの光球がアーサーの周りをまわる。
   光球に触れる事で敵にダメージを与えたり、一部の弾も防げる。

 鎌:横方向に放つ。しゃがんで放つと斜め下方向に飛ぶ。画面内に1発のみ
  真空の鎌:威力と貫通力が増加する。
  竜巻(トルネード)の魔法:2つの竜巻がアーサーの前後に現れ、上空に消えていく。

 斧:円を描きながら前方にとぶ。敵への貫通性能があるが画面内に1発のみ
  ただ、壁や上部の足場などで消失する。
  両断の斧:一度上昇してから前方に飛ぶ軌道だが画面内に1発しか打てない
  雷光(ライトニング)の魔法:放射線状に弾を放つ。

 クロスソード:L型という奇妙な軌道をとる。壁を貫通する。画面内に2発放てる。
  光輪のクロスソード:威力が上がり、敵を貫通する。
  大爆裂(ニュークリア)の魔法:アーサーの頭上で小規模爆発が起きるが威力は低い。

 プリンセスの腕輪(女神の腕輪):正面に飛ぶ。画面内に1発のみ
  射程が短いが近距離の方がより威力が高い。
  青銅、黄金の鎧の時に飛距離と攻撃力が上がる。
  黄金の鎧の時だと敵の弾を相殺できる。
  但し、魔法はない。

 盾系

 月の盾:黄金の鎧装備時に自動的に入手する。
  1発だけ敵の弾を防げる。魔法ゲージの溜め速度が少し上がる。

 太陽の盾:敵弾を3発防げる。魔法ゲージの溜め速度が最速となる。
  

 操作方法

 左右キー:移動
 上キー:梯子移動
 下キー:しゃがみ、梯子移動

 Yボタン:攻撃
 Bボタン:ジャンプ
  ジャンプは2段ジャンプが可能。


得点は60点


良い点
・ギミックの抱負さ

悪い点
・一部武器の性能
・消えない武器


良い点の解説
・ギミックの豊富さ

 各面に様々な仕掛けがあってプレイヤーを飽きさせない。
 その分、『アーサー』の屍の山を築く事になるのだが…(苦笑)


悪い点の解説
・一部武器の性能

 『斧』と『クロスソード』はもはや縛りプレイのような性能である。
 『斧』は広い所だと問題ないが、狭い場所だと天井に斧が当たって
 それで消えるんだよな~
 『クロスソード』は

 「何なのその動き?」「何をどうやったらその軌道になるの?」

 と疑問にさえ抱くほどだ。
 『クロスソード』を主に使う人はこの「超魔界村」を極めた人なんだろうなぁ…


・消えない武器

 そんな使えない武器や今装備している武器のままにしたいという心境であったりするのに
 今、出た武器は時間で消えないのだ。
 多くのアクションゲームは出現してしばらくしたら点滅して消えるのに…
 狭い道で宝箱が出るこのゲーム、出現させて不可避な状況になる事もあるのだ。
 ほかにも
 使えない武器が出てスルーした直後、敵の突進でダメージを受けてノックバックで
 そのゴミ武器を取得してしまうケースもあり、その時のいらだちはすごい…
 


魔界というだけあって難易度的には魔界ですわ。
ほかの難易度が高いゲーム同様、敵の出現が多い場所が多いのもある。

このゲームに関しては
2段ジャンプが可能になったけど2段ジャンプ時点での方向転換は可能だけど
ジャンプ力の高さの調整やジャンプ途中の軌道修正は不可能である。
そのために、2段ジャンプの開始地点で調整をして小さな足場に飛び移らなければならない場面もあり
タイミングを図ることも大切である。

仕掛けも多くて何度も死んで慣れるしかない。
コンテニュー数は有限であるがステージにおいてあるアイテムのドル袋を集めることで
コンテニューが増えるのでよほど詰まって
ステージを全く進められないような状態にならなければコンテニューを使い切ることはないはず…
仮になくなっても裏技でステージセレクトがあるので何とか続けることは可能だけども…
コンテニュー使い切っちゃう技量でその先、地道に進めるの?って気はする…
コンテニュー使いきらなくても停滞しちゃうのだから…
なぁ…

個人的には
「魔界村」っていうより「地獄村」って感じだったわ。



裏技

・ステージセレクト&サウンドテスト
 オプション画面で
 カーソルを『EXIT』の場所に合わせて
 コントローラ2のLボタンとスタートボタンを押しながら
 コントローラ1のスタートボタンを押すと
 ステージセレクトとサウンドテストの画面に映る。

 

ここからがネタバレ






















このゲームでエンディングを見ようとすると
魔界村シリーズお馴染みの
1周目ラスボス手前のボスを倒したら強制的に戻され
2周目をこなさなければならない上に
ラスボス手前で指定された武器を持っていないとまた戻されるという仕様

本作の場合その武器が『プリンセスの腕輪』である。

正面しか飛ばず、射程が短め、そして単発。

ラスト面は足場や敵の配置が鬱陶しいのにボスまでに腕輪装備必須とか…
しんどい!!


ちなみに髭人は
難易度、ノーマルで2周目、ラスボス手前のボスに
腕輪装備でたどり着いたけど…
死んで心が折れたので今のところ、自力で最後までプレイして
エンディング見れてませーん。

自力クリアする日は来るんだろうか?
ステージセレクトの裏技があるったって
倒された2週目ラスボス手前まで即座に飛ぶことってできないんだろ?

ファミコン版の「魔界村」も2周目で心折れたし…
もうたくさんだわ。
2周目っていう言葉に震えがくるわ。


[2020年5月20日追記]

時間が取れたのでリベンジする事にしたぜ!
まず、ステージセレクトの裏技で
『ステージ6』復帰場所『B』を選択。
すると1周目の『アスタロト』戦から始まる。
武器は『槍』しかないが何とかなる。

『アスタロト』&『ネビロス』を倒すと

幻影の『プリンセス』が現れて「2周目やれや」というような発言をされて戻される。
(7面を選択すると直接ラスボス戦突入である)
2周目のステージ6面からやりたくても裏技で直接行くことはできないので
2周目ステージ1面からプレイは不可避である。

操作感覚を思い出すという意味でやるしかない。
1度はクリアしているので5面までは何とかなる。
それでも1時間半ぐらいかかったけど(苦笑)
そして本番の2周目6面。

1度ボスまで言っていると言え余裕綽々というわけにはいかない。
『ボウガン』装備で突き進む。
当然、『指輪』が必要なのはわかっている。
宝箱をすべて出現させて鎧を取得していくことで最後に『指輪』が出現する。
決められた場所ではない。

ゴースト地帯で何度となくやられたりして何とかたどり着いた『アスタロト』
指輪は近いところからの攻撃だと威力が増すって話だったけど
それほど威力は増してないのかそれとも敵自身がタフなのか…
やられまくるわ。
って、一番の理由は俺が下手だからというのはわかってはいる。

長時間の連続プレイは集中力を乱すので
一旦、休憩をはさんでプレイしたら何とか勝てたよ。
2周目ステージ6に着いてから3~4時間ぐらいかかったか…

それで、ラスボス
『サマエル』とのバトルだが…
更に苛烈なものかと思って震えあがっていたがただの癒しだったわ(笑)






各面の思い出

ステージ1:平地エリア
 棺から出ている『ゾンビ』だけど棺は無敵なのがウゼェ…
 その後の津波エリア。あれ、初見で躱せた人、いるんだろか…

ステージ2:幽霊船エリア
 当たり判定がない状態で現れ
 少しすると当たり判定ができる。
 こいつに再び苦しめられるときが来ようとは…

 幽霊船エリアを終えると小舟エリア
 激しく上下する海面を行く。

ステージ3:溶岩エリア
 溶岩が降ってくるところはいいが
 小さな足場がせり出して来て飛び移るところは非常に難しい。
 2段ジャンプでの調整をしなければならない。
 ジャンプ中の軌道修正ができないので
 足場を飛び越えてしまったり、逆に足らずに足場手前に落ちてしまったり
 きつかったわ。
 溶岩エリアの最後には『レッドアリーマーエース』が待ち構える。
 こいつを越えねば中間地点を越えたことにならん。

 溶岩エリアを越えると塔エリア
 円柱状の塔の外部足場をらせん状に登っていくという形。
 ここは大したことはない。

 
ステージ4:内臓エリア
 設置された乗り物に乗ると画面が90度回転する。
 早めに乗らないと足場がとげになってやられるだけになる。

 内臓エリア後半、動く足場に乗るけども画面が
 振り子みたいに動いてなかなか気持ち悪い。

 3首竜:炎をはいてくるが冷静に対処すればよし

ステージ5:吹雪エリア

 雪が降っているが
 これといって足場が滑るわけではないのでこれといって
 特別難しいところはない。

 雪崩エリア
 梯子で待機だ!

 氷の巨人:下半身を失って浮いて襲ってくる。

ステージ6:城内エリア前半

 『レッドアリーマーエース』が序盤から2匹も出てくるのはしんどいね。
 1度やられると鎧が弱いから溜め撃ちできないし

 アスタロト:炎を腹の顔を吐いて口からはレーザー。
  また出るのでパターン覚えるのが重要


ステージ7:城内ステージ後半

 どこもしんどい。
 まず梯子を上るが鳥頭がいる中で
 ちっこい空を飛んでいる奴がうざい。
 コイツでノックバックして最初の宝箱をとるケース多発。ウゼェ!

 鳥頭地帯を越えると『レッドアリーマーエース』
 『ボウガン』以外だと倒すのが難しい。

 『レッドアリーマーエース』を倒すと
 鳥頭両端にあるところがあってそこを越えると
 マジキツイ。『ゴースト』&『ミミック』地帯。
 『ミミック』は宝箱所帯だと当たり判定なし
 顔から幽霊みたいのを出したときにのみ当たり判定ある。
 早く出てこいや。ゴースト来るだろうが!
 うっわ!そこに出てくんなや!ゴースト!
 丸裸。
 この時点で指輪以外の武器だと詰みである。

 そこを何とか超えての『アスタロト』&『ネビウス』戦。
 ここはどうしても『指輪』装備で勝たないと再び幻影にやられて戻される。

 それで指輪装備でやられると指輪装備のままだから道中がキツイ…
 『レッドアリーマー』に思うように当てられん。
 それで被ダメージ、ノックバックで違う武器の宝箱をとってしまうと詰みである。
 死亡してやり直すしかない。
 武器が変わってしまったら『ボウガン』探しから頑張るしかない。
 ほかの使えない武器でも頑張れば『指輪』まで手に入れられるが
 壁にくっついた鳥頭を倒すのに時間がかかるし
 それで頑張っても大抵『レッドアリーマー』でやられる。
 とっとと死んで『ボウガン』が出るまで仕切りなおすのが得策である。

 『ネビウス』が異様にタフやねん!
 3列ビームはしゃがめば躱せるが…
 炎は範囲が長い!

 苦しみぬいたよ…


8面:ラスボス『サマエル』戦のみ

 巨大な敵である。
 2段ジャンプしても頭部の高さに達しない。
 当たり判定はその頭部のみ。
 敵の攻撃は頭部からレーザーを全方位に順番に放つ。
 足元にいれば躱すのが容易。

 巨大なくせに足元などに攻撃判定はないので歩き回って大丈夫である。
 (『アーサー』なんぞ踏めばいいのに…)
 腹部の顔は実は味方のようで足場を吐いてくる。
 高速に動くがレーザーを撃った後に乗れば怖くはない。
 たまに足場吐いた直後にレーザーを放つがその時の足場には乗ってはいけない。

 遅く吐いた足場に乗っかって頭部近くまでジャンプして攻撃すれば何も怖くない。 
 頭部にも攻撃判定はないのだから。


エンディング

『プリンセス』を救い出し、頬にキスを受ける。
(『黄金の鎧』だと兜を取らない)

ゲーム登場キャラの紹介がある。

『プリンセス』の本名は『プリンプリン』であり

『B88 W58 H90』

なぜか彼女だけスリーサイズが表記されている。
(って、化け物やパン一ナイトのスリーサイズなど知りたくもないが…
 しかし、スタイルええな。プリンセス。←その感想はいらん)

→『ラスボス』→『レッドアリーマーエース』→『プリンセス』→『アーサー』

と、紹介が終えてから(ラスボスの後に『レッドアリーマー』とはな…)
どこで手に入れたのかわからない馬にまたがり城に向かう
『アーサー』と『プリンセス』とともにスタッフロールとなる。(その時はなぜか『鉄の鎧』)

『アーサー』に抱き着く『プリンセス』の1枚絵と

「The End・・?」

と、不穏な文字で締めくくられる。
後に出た「極魔界村」に続くってだろうけど
発売当時は考えられてなかっただろうねぇ…

ああ~…しんどかった。
では、締めとして1周目終えた時の
『アーサー』にプレイヤーの気持ちを代弁してもらおうか…
1周目『ネビロス』倒しての『プリンセス』の幻影登場。
『プリンセス』の言葉は漢字変換で抜き出そう…


プリンセス「アーサー・・・私を
 助けに来てくれたのですね。
 でも 今のあなたにはこの
 先にいる魔帝サマエルを
 倒すことは不可能です。
 サマエルは 凍り付いた
 心を持つ魔物・・・
 倒すには 女神の
 腕輪が 必要です。

 その腕輪は 私がいつも
 愛用しているもの・・
 そのために いつも魔物達に
 狙われているのです。
 さらわれてくる 途中に
 腕は 隠してきました。

 もう一度 魔界に
 帰り 腕輪を
 探してくるのです。
 
 あなたが 無事に助けに
 来てくるのを 待っています・・・
 アーサー・・・」


プリンセスの言葉を聞いた『アーサー』は首をかしげる。

アーサー「話はわかりましたが
 姫様、魔帝サマエルを倒すのに女神の腕輪が必要なら
 あなたが倒せばいいんじゃないですか?」

プリンセス「私には無理です」

アーサー「魔物達に狙われるものってわかっていらっしゃるんでしょ?
 だったらご自分で何とかするべきでしょう。
 姫様自ら使いこなせず、私にしか扱えないというのなら
 初めから女神の腕輪を私に手渡しておけばよろしかったのではないですか?」

プリンセス「それは…まぁ…すみません。
 思いつかなかったものですから…」

アーサー「それに無事に助けに来るのを待ってるって何です?
 無事なわけないでしょう。
 ここに来るまでどれだけ私が骨になったか分かっての発言でしょう?」

プリンセス「それは…まぁ…頑張って欲しいなって思って…
 すみません…」

アーサー「あ~あ…
 姫がこれじゃ~この国のお先は真っ暗だわな~」

ブツブツと文句を言いながら城から歩いていく『アーサー』

プリンセス「はぁ…」

『アーサー』に文句を言われる囚われの身のプリンセス。
大きくため息を吐いた。

サマエル「虚空に向かって謝っていたけど…悪い夢でも見たのかねぇ~…」

『プリンセス』を見て
しみじみと同情してやる『サマエル』なのでした。
我ながらなんやねんこのオチは!
髭人もパンツ一丁から白骨化したほうがいいのかもしれません…




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