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「炎の闘球児 ドッジ弾平」 レビュー (ファミコン)

2015-12-11 21:00:07 | ファミコンレビュー
カードバトルゲーム
サンソフトから発売
1992年3月28日発売

特徴
ファミコン版の「キャプテン翼」並のアニメーションをする。

このゲームの「ドッジボール」のルールは
1チーム内野4人、外野3人の計7人で行う。
内野にボールが当たると外野に移り、外野が1度、内野に入る。
その外野手がボールに当たると再度、外野に戻る事となる。
単純に、双方7人ずついて10分間(ゲーム内時間)で相手を0人にするか
時間が0になった時に相手より自チームの方が人数が多ければ勝ちである。

このゲームの「ドッジボール」は特殊なカードを用いてバトルを行う。
主に3種のカードを使う。

『攻撃カード』『パスカード』『ラインクロスカード』
(※必殺技カードは攻撃カードに含める)の3種

・『攻撃カード』
3列に1桁の数字が書かれている。
他サイトから色々情報を拾って来たものの正確な物は書かれてねぇなぁ…
取り敢えず
上段の数字が体の上部、中段の数字が体の中部、下段の数字が体の下部を示している模様。
「HIT」が狙う部位。(投げ方に違いは見られないが)

『攻撃カード』の中に炎のマークが描かれたものは
『必殺技カード』で技を持っているキャラだと必殺技を繰り出す。
技ポイントがある訳ではないので、
必殺技があるキャラはカードさえあれば何度でも繰り出せる。
必殺技がない奴は、ちょっと強力な攻撃。
防御の際に使うと、敵の必殺技をノーダメージでキャッチする事もある。

・『ラインクロスカード』
このカードを使うとボールを持っている側がどんなカードでも
ラインクロス(足がラインを越える)となりボールが逆サイドに移る。

・『パスカード』
このカードを使うと、味方にパスを出す事が出来る。
もし敵がパスカードを出したときはパスカットが出来る。
相手が『攻撃カード』を出したときは結構なダメージを受けるので注意が必要。

ゲームのルールとしては
お互いに7枚並べられ、それから3枚を選んで出す。

分かり易く流れを説明するとしよう。
まず、試合開始をしたら3枚を選べる。

最初の1枚目でボールの奪い合い
となり相手のカードに勝つと当然ボールをもらえる。

2枚目から攻防が始まる。
相手がキャッチしたら
3枚目でこちらが防御となる。


基本的な流れは

[ケース1]
こちらがボールありの場合

1枚目、こちら「攻」(相手「防」)

↓(こちらが投げて相手がキャッチ)

2枚目、相手「攻」(こちら「防」)

↓(相手が投げてこちらがキャッチ)

3枚目、こちら「攻」(相手「防」)

[ケース2]
ボールなしの場合
1枚目、相手「攻」(こちら「防」)

↓(相手が投げてこちらがキャッチ)

2枚目、こちら「攻」(相手「防」)

↓(こちらが投げて相手がキャッチ)

3枚目、相手「攻」(こちら「防」)


となる。
だが、出すカードによってその順序を崩す事が可能である。
例えばこんなケースが出来る。

[ケース3]
ボールの時
こちら1枚目「パス」(相手側パスカット以外何もなし)

↓(こちらが味方キャラにパスを回す)

2枚目、こちら「攻」(相手「守」)

↓(こちらが投げて相手がキャッチ)

3枚目、こちら「防」(相手「攻」)

[ケース4]
ボールなし時
1枚目「ラインクロス」(相手全カード無効)

↓(相手がラインクロスするので無条件でボールがこちらに移る)

2枚目「攻」(相手「守」)

↓(こちらが投げて相手がキャッチ)

3枚目「守」(相手「攻」)

上記の[ケース1][ケース2]のように

単純に「『攻』→『防』→『攻』」
または「『防』→『攻』→『防』」

の繰り返しではなく
[ケース3]や[ケース4]のように
攻防の順番を崩す事によって
相手に効果的にダメージを与える事が可能になる。
無論、相手も「ラインクロス」や「パス」は用いて来る。

ちなみに自チームがボールを持っているのに「ラインクロスカード」を使ってしまうと
自分達がラインクロスを行ってしまい相手側にボールが移ってしまうので注意
内野同士のパス回しでも「ラインクロス」するという事になる。
(どんだけ迂闊なんだよ…)

条件が良くわからないが例えば1枚目のこちらの攻撃が相手にすり抜けてしまい
2枚目も攻撃なんて事も起こる。
本来であれば嬉しい事態であるが、
2枚目の事を想定していた場合だとこちらの戦術がずれてしまう厄介な出来事でもある。

え?説明が分かりにくいって!
髭人の文章力ではこれが限界だ!
ググって動画と見比べながら確認してくれッッ!!


あらすじとしては…
「玉川小学校」の「一撃 弾平」は闘球部に所属していた。
(「闘球」は本来ラグビーを差し、ドッジボールは「避球」だそうだ)
ライバルである「二階堂大河」がいる「聖アローズ学園」のチーム
が謎のチームによって敗北したと聞き
「弾平」はそのチームを探し出そうとするのであった。


点数は65点

良い点
・熱い試合
・オールスターチーム

悪い点
・成長要素なし
・対戦モード

良い点の解説
・熱い試合

 「キャプテン翼」ばりにキャラが動き
 キャッチしたりボールを投げたり必殺技を撃ったり
 非常に熱く、グラフィックの質もファミコンにしては高い!

・オールスターチーム
 敵の強敵チームのリーダーはこちらのチームに加入してくれる。
 原作が好きだった人には敵が味方になり
 まさにオールスターチームとなって嬉しいと言えるだろう。
 ただ、弱キャラが好きな人には辛い仕様が…
 (後述する悪い点に記述)
 しかし、一応チームは「玉川」なのにな…
 最終的に「弾平」以外が別の所属なのにいいのかねぇ…
 (弾平は交代不可)


悪い点の解説
・成長要素なし

 このゲーム、成長要素は皆無である。
 その為、ラストでは主人公「弾平」ですら第一線とは言えなくなる程だ。

 「弱くてもオレ、○○が好きだから使うぜ!」

 って事が出来ない。カードバトルなのでプレイヤーが腕でカバーする事が出来ないもんな。
 もはや玉川メンバーはベンチを温めているだけの存在でしかない。
 その割に、デフォルトのメンバー配置が
 玉川の連中なので一々切り替えるのが面倒くさい。
 戦力外なんだから大人しく観戦するか応援してろ。


・対戦モード

 対戦モードというのがあるが任意でチームを選べるCOM戦でしかなく
 対人での対戦は不可能。
 まぁ、普通にやったらカードが後攻の奴が先功のカード丸分かりだからだろうけど
 コントローラ操作で出したカードわからなくするぐらいのことは
 できると思うんだけどなぁ…


成長要素がないのが残念だねぇ…
「もりさきくん ふっとばされた」で有名の「キャプテン翼II」では
愛だけで「森崎」を強化して最前線で戦わせる事も可能
(相当苦労するだろうが)
でも、このゲームはパスワードが4文字なので非常に覚えやすい。
キャラを成長させるってなるとデータ量が増えるから
必然的にパスワードも長くなってしまうんだよなぁ…
そこら辺は好みの問題か…
何にせよ。

このゲームではキャラ愛は無意味!!
才能こそが最優先!!


同じ成長しないドッジボールゲームなら「熱血高校ドッジボール部」があるが
そっちはプレイヤーがテクニックでカバーして
最弱メンバーでもクリアする事も可能だが
カードの数値が勝負を決めるこのゲームでは無理なのだ。
もし、最弱キャラの女の子「みさと」を入れていたのなら
一球目が必殺技で即退場なんて事が余裕でありうる。
と言うか、COMの思考で現状で内野にいるもっとも弱い奴から
狙うってパターンみたいだしな。
「みさと」を入れたら格好の獲物だわな。
ここは実力主義で男女平等である。

実際の小学校のドッジボールなら女の子を即退場させるなんて事をしたら
ブーイングは半端ではないだろうが(笑)
特に女の子の顔面当てようものなら…
(まぁ、顔面当たりはセーフ扱いだが…)

小学校のドッジボールか…
大体、いくつかのタイプに分けられるんだよな。

「ボールを取っていくタイプ」
「飛び跳ねたりしゃがんだり訳分からん動きをして避けまくるタイプ」
「オロオロしてやられるタイプ」

髭人は「避けタイプ」だった。
「ボール取りタイプ」は真っ向勝負って感じでしっかり取ると女子からの声援が多かった。
俺は「避けタイプ」で基本的に奇妙な動きをして
避けまくるんだけどたま~に取って歓声が上がる。

「お!」
「髭人、たまにはやるじゃん」

って声が多かったな…

男のみにッッ!!

……
 ……

おっと、話が大分逸れた。

このゲームはストーリーモードのCOM戦は
敵がなんとなくこちらのカードに合わせてやっているんじゃないかって
疑惑を持ってしまいがちだが
対人戦も可能であるから
所持カードだけ見せて、何を出したかは目をつぶらせて見えないようにすると
なかなか良い駆け引きがあるバトルを楽しめるかもしれない。
(髭人は未プレイだぞ!!さびし―――!!)


そうそう。このゲームの簡単な攻略法を言っておこう。
ボールを取ったらこちらの攻撃力の高いキャラにパスし、
それから相手チームの弱い奴を狙い、確実に倒していく。
すると強いヤツが残るけども時間切れで人数で勝つという方法。
このゲームは残ったチームの総合力で勝敗を決する訳ではないからな。
飽くまで「人数」である(重要ッ!!)

普通なら強い奴を先に片付けて、
それから弱い奴を順に倒していくという方法を取りたくなるものだが

このゲームは投げられた奴がダメージを受けて、
生き残った場合、その投げられた奴が投げ返すという方式。
だから強いヤツから片付けていく戦法を取ると
一撃で倒しきれないとその強いヤツからの反撃に遭う事になる。
それでこちらの弱いヤツが狙われ、倒される可能性が高くて危険を伴う。

一方、弱い奴から狙っていけば仮に倒しきれないにしても反撃も弱い。
弱い反撃からパスカードがあれば強い味方に回してその弱いヤツをひたすら狙い続ける。
このゲーム、制限時間があるので強いヤツを倒しきれないにしても
コート内生存人数で勝つ事も可能である。
相手の強い奴にいかにしてボールを持たせないか!
それを重視して戦う。


ひたすら弱いヤツ狙い!!


戦法としては正しいが実際に小学校でやったら

「弱いヤツばっか狙って卑怯だぞ!」
「強い奴を狙えよ!このヘタレ!!」
「そんなので勝って嬉しいのか!」

と言われかねない非難轟々の展開である(苦笑)
だが、そう言われたらこう返してやればいいのだ。


「勝てばよかろうなのだァァァァッ!! 」


残念ながらそれがこのゲームの簡単かつ有効な戦法である。

それにしても、このゲームの「ラインクロスカード」

攻撃側の「ラインクロスカード」はただの自滅である。
実は素人なのと違うか?

防御側の「ラインクロスカード」の使用は敵の行動を待ってからとなる。
つまり…

「行くぜ!○○ショット!」

なんてカッコ良くカットインが入るが後に「ラインクロス」になるというマヌケぷり…
お前らやっぱり素人なのと違うか?

ってか、登場人物みんな小学生なんだよな?
どう見ても高校生ぐらいのが混じっているが…
過酷な練習によって老けたのだろう…可哀想に…




最後に…
パスワード入力画面、何で弾平のかーちゃん。

 「何で裸エプロンなん?(上半身のみ)」

と初見時に思ったら原作的にはプールでインストラクターをやっていたらしいから
あの格好はどうやら水着であるようだ。(髭人は原作漫画、アニメ共に見てない)

しかし、パスワード画面だけでの出演とは…
作り手の意地というかコダワリを大いに感じました。



ネタバレはなし





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