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「まじゃべんちゃー ~麻雀戦記~」 レビュー (ファミコン)

2014-10-03 21:00:30 | ファミコンレビュー
脱衣麻雀
徳間書店から発売
1990年10月19日発売

あらすじとしては…
どんな敵でも打ち破る屈強な「オニオガルド」という王国があったのだが
「まじゃおう」と呼ばれる魔王が麻雀を使い攻めて来ると
「オニオガルド」は麻雀に不慣れであったために敗北。
「まじゃおう」に国を分割させられることとなってしまった。
そこに麻雀が強い勇者が現れ「まじゃおう」を倒すために冒険する。



↑「まじゃおう」

wikiがねぇ…

点数は35点


ゲームの特徴として…
・レベルがあるが経験値がない。
このゲーム、レベルは存在するものの経験値がない。
ステージ毎に挙がるという仕様。
レベルが上がると点数が上がり、イカサマ(牌交換やタンヤオなどの積み込み)が可能になる。

・お金はあるが最初ではショップがなく中盤以降でアイテムなどが買える。

・ステージ中に体力(点数)回復がしない。
ステージ最初の城で全快にはしてくれるものの道中での回復はなく
麻雀をして如何に強い役を作って敵を倒してもこちらの体力(点数)は回復しないのである。
だから「リーチ」をかけると体力が減る。
序盤は体力が少ないのでリーチをかけずに役を作って勝つか
体力減らしても高い役をを狙うかがポイントとなる。



良い点
・脱衣麻雀

悪い点
・麻雀+アドベンチャーじゃない。
・ストーリーが薄い。
・国に人がいない。
・ステージが似た構成。
・敵キャラ使い回し
・中盤以降のバランス
・主人公、お前は何者だ?

良い点の解説
・脱衣麻雀
敵は大体、動物であるが、敗北させると脱ぐのである。
着ぐるみなのかどうかは知らないが中身はカワイイ女の子ばかりである。
但し任天堂の認可を受けているから乳首や局部などの描写は当然…、

「ない」
(これ重要!!超重要!!)


何分、いや何時間待とうが
コントローラでどんなコマンドを打ちこもうが
テレビ画面が揺らそうが
手を合わせて必死こいて祈ろうが
その手の描写はないのだッ!!

諦めろッッ!!

説明がくどいって?
重要な事だからね。
強く否定しとかんと…


悪い点の解説
・麻雀+アドベンチャーじゃない。
「麻雀」と「アドベンチャー」が組み合わさっているからこその「まじゃべんちゃー」であるはずなのに
アドベンチャー要素が皆無。謎解きなどなく、そもそも調べることが出来ない。
レベルがあって進めていくと武器屋があり、ゲームとしてはただ現れた敵を麻雀で脱がしていく。
どっちかってーとRPG。
だから、髭人にとってこのゲームは「まじゃべんちゃー」ではなく

「まじゃーるぴーじー」

って所だろうか?


・ストーリーが薄い
上記、RPGが強いと言ってもその肝心のストーリーがなぁ…
順々に国を行って鍵をとって門を開けてその先のボスを倒していくというだけで
ストーリーは皆無。

・国に人がいない。
いくつもの国(ステージ)に行けるがその国の住人などもいない。
せいぜい、「国の城主」「武器屋」「アイテムショップ」「門番」だけである。
しかも皆、ヒントや国での話以外は定型文しか話さない為、世界観をまるで感じさせない。
例えば

城主「ここは○○の国です。ゆっくり休んで行ってくださいね」

そればっかである。何故困っているのか、何が起きているのか教えてくれない。
本人の事など何も教えてくれないし、口調を変えるなどという工夫さえない。
しかも、上記4人も一枚絵で女の子で出て来るのだが、全ステージ共通である為
世界観の狭さを浮き彫りにしてしまっている。
一枚絵で容量を食うぐらいなら普通のRPGのように
キャラは小さなアイコン表示にしてくれたほうがまだ良かったのに…

・ステージが似た構成
ステージも数本の道があるだけで他にはいけず、

「Let’s雀!」と書かれた文字と中国人っぽい人の所に行くと
敵がいて麻雀が始まるというシンボルエンカウント方式。
飽きる。

それに、このゲーム。画面端まで森や湖などキッチリ配置していない。
見切れているだろうという判断なのか画面端手前までは森や池などは収まってしまっていて
画面端は砂地しかない。
物凄く世界観の狭さや製作側の都合を実感させられて感情移入できない。

・敵キャラ使い回し
ステージはそれなりに多いものの、敵キャラは使い回しばかりである。
色違いですらない。中ボスすら使いまわしているのだからキツイ。
可愛いけども…


・中盤以降のバランス
中盤ぐらいから振込技を使うともはやカオス。
「字一色」「大三元」「国士無双」などの役満が簡単に振り込まれる。
かつて有名だったアーケードの脱衣麻雀「スーパーリアル麻雀」であった
「天和」なども余裕で双方で起こりうる。
もはや「天和」と「地和」の殴り合いと言った所か…

・主人公、お前は何者だ?
これは下部ネタバレにて…


ストーリーはあらすじとエンディングだけで中身は空っぽ、人もおらずエリアの違いも背景ぐらいという
世界観の狭さを「これでもか!」ってぐらい教えてくれる。
というかまともに人がいないので

「本当に負け知らずの強国なのか?」

と、思わざるを得ない。(殺されたとかで登場しないだけ?)
後は、繰り返し麻雀をやっていくだけという作業感が尋常ではない。
当時の容量の少なさとの戦いってのをプレイヤーにビシバシ伝えてくる…

それでいて敵の数は多めで救済措置は乏しいという仕様。厳しい…
ハッキリ言って、オープニングだけ見て、
後は誰かの最終面パスワードをネットかどっかで拾ってきてもOKである。
クリアしたステージの行き来は可能なので

「ふ~ん。他にこんなステージがあるのか…」

という認識で問題ない。
別に中身にこのゲームのストーリーの伏線などないのだから…

まぁ、このゲームの肝はやっぱり脱衣麻雀。
女の子が脱ぐのを見て愛でるという所がポイントって奴だろう。
それ以外をこのゲームに求めてはいけない。
ただ、髭人としてはその絵もイマイチといわざるを得ない。
脱いでいても「恥じらい」が見えず、そそられないんだよね。
ただ服を脱いでるだけって感じ。ちょっと頬を赤く染めるぐらいで偉い違いが出てくるのに…
製作者は分かってない。まぁ、これは好みだと思うけどね。


しかし、着ぐるみ女の子が脱ぐって
展開はアーケードで出た「麻雀クエスト」に酷似している。
髭人自身

「このゲームは『まじゃべんちゃー』ではなく『まじゃーるぴーじー』」

って命名しているもんな(笑)
どっちが先なのかしらんけど

アドベンチャーもRPG要素も芳しくないので
脱ぐ女の子がメインというだけの麻雀でしかない。



ここからがネタバレ






















ラスボスの「まじゃおう」戦(パッケージでは女子であるが遭遇時は白いキツネ(九尾)である)
積み込み不可のガチ戦にしたのは評価する。(但し「牌交換」は可能)
それまでの戦いは積み込みしまくりの「天和」ばっかで方を付ける運ゲーだったけど
最後の最後だけキチンと麻雀が出来るもんな(「まじゃおう」は若干強い気がするけど…)

さて最後に
悪い点の「主人公、お前は何者だ?」について

エンディング
「まじゃおう」を倒すと主人公が急に

主人公「俺と組まないか?」

などと「まじゃおう」を誘う。
いや、剣を突き出しているので脅すと言ったほうがいいだろう。
主人公もまた侵略することが好きな性格らしいのだ。
そんな感じで「まじゃおう」と
の新たな侵略が始まるという締め方でこの「まじゃべんちゃー」は終了する。

それは良いとして、急にそこで主人公の顔が出てくるんだよね。
ステージ上ではブリキ人形みたいな風貌をしているのにエンディングには普通の男の容姿をしている。
何故に?
取説にでもその理由は書かれているのだろうか?
まぁ、パッケージに後ろ姿だけは描いてあるけども…



ただまぁ…
ラストの女の子だけあって「まじゃおう」が他よりも断然カワイイ。

女子キャラしか見所がないもんだから…
ハッキリ言って画像検索したり、脱いだ女の子を集めた動画を見れば事足りるのかなぁ?
(それを言っちゃ~おしまいよ)





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