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「おそ松くん ~バック・トゥ・ザ・ミーの出っ歯の巻~」 レビュー (ファミコン)

2015-11-20 21:00:12 | ファミコンレビュー
発売当時放送していた「おそ松くん」のゲーム版
コマンド選択式アドベンチャーゲーム
開発はトーセ
発売はバンダイ
1989年12月8日発売
(「おそ松くん(第2作)」の放送時期は1988年2月13日~1989年12月30日)

あらすじ

「イヤミ」が持っていた掛け軸を見てみると
イヤミ家は代々、出っ歯しか生まれないはずなのに掛け軸のご先祖は
出っ歯ではなく入れ歯をしている。
その掛け軸の絵を見る限りかなりの値打ちもののよう。
おそ松はその掛け軸を奪い取った。
一方その頃、デカパン研究所で「デカパン」と助手の「チビ太」の手によりタイムマシンが完成した。
「おそ松」はそのタイムマシンにより江戸時代に向かったのだった。

特徴
「現代」「江戸時代」「原始時代」の3つの時代を行き来してストーリーを進める。
江戸時代や原始時代には各キャラのご先祖がいてストーリーに関わる。

体力ゲージがあり、イベントやマップ上でダメージを受ける事がある。
尽きれば当然ゲームオーバー。

一方でお金があり、アイテム購入時に使い、後はホテルで休み体力回復にも使用する。

ゲームはアイコンとして出て
虫眼鏡(調べるコマンド)以外に選択肢はなく項目が複数となる事はない。


点数は60点

良い点
・グラフィックの良さ


悪い点
・パスワードの仕様


良い点の解説
・グラフィックの良さ
表情豊かでアニメっぽく仕上がっている。


悪い点の解説
・理不尽ゲームオーバー
・パスワードの仕様

・理不尽ゲームオーバー
ミニゲーム的な所でゲームオーバーになると最初からなんだよなぁ…

・パスワードの仕様
パスワードの不満がいくつかあるので…

 ①平仮名+片仮名混ぜ
 ②パスワードを取るとゲーム続行不可
 ③ゲームオーバー時はタイトル画面(パスワード入力)

 ①平仮名+片仮名混ぜ
 あ行~ら行(や行なし)+ア行~ナ行の計65字
 写メで撮り、口で復唱しながら入力していたが数回間違えた。
 これがリアルタイムであれば
 当時は口で復唱しながら書き写していた時、更に間違い易かった事が伺える。
 濁点、半濁点の方がまだマシだったんじゃないかな?
 もしくは英語…何か事情でもあったのだろうかなぁ…

 ②パスワードを取るとゲーム続行不可
 ホテルで「泊まらない」「泊まる」「ずっと泊まる」の3種がある。
 「ずっと泊まる」にするとパスワードが取れるのだが、
 それを選ぶとタイトル画面直行。
 入力の手間を考えるとパスワードを取ろうという気が失せる。

 ③ゲームオーバー時はタイトル画面(パスワード入力)
 体力が0になったりイベントなどでタイトル画面に戻されるのである。
 結構、理不尽にゲームオーバーになる事があるのでこの仕様はなかなかキツイ…




このゲーム、ミニゲームとして神経衰弱がある。
100円で出来て、当たっても

「続ける」or「やめる」

と、「やめる」を選ぶと当たったものはゲットできるが
「続ける」選び、外れると全てを没収される。

全てを当てると全商品もらえる上に10000円もらえる。結構大きい。



それにしても「おそ松」の初期の口調はなかなか厳しい。

「イヤミの先祖から(入れ歯を)ぶんどってやる」
「バーカ 入れ歯は俺の物だい!」

なかなかのクズっぽい発言。
劇中はどうだったのか…俺はあんま知らないんだけどね…
まぁ、他の兄弟を出し抜いて自分だけ儲けようとしているんだから正しいと言えば正しい。

そうそう。2015年10月から放送された「おそ松さん」というアニメ。
女性に人気との事。
「攻め」とか「受け」というジャンルに関心があるやや偏った女性が大半になるのだろう。

六つ子それぞれに個性を持たせてそれぞれにファンがいるようだ。
公式HPのキャラ紹介から…

「おそ松」…長男、小6ぐらいのメンタルのバカ。
「カラ松」…次男、クールでカッコつけ屋。
「チョロ松」…三男、常識人でツッコミ役が多い。
「一松」…四男、マイペースな皮肉屋で毒づく事あり、猫が友達。
「十四松」…五男、異常に明るく、異常にバカ。
「ドド松」…六男、甘え上手で世渡り上手。


だが、このゲームに関しては「おそ松」以外の兄弟は全員名有りのモブという扱いであるので
「おそ松くん」原作関連に興味を抱いて本ゲームをプレイして

「どー言う事なの!?私の推しの○○松がてんで喋らないじゃないの!!」

なんて事にならぬようにご注意。

「私の好きな○○松がキェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!!」

ぐらいの気持ちがあれば大丈夫だが…(ハードル高すぎ)


PS)このゲーム、OLが出てくるのだが結構ツンデレ的(笑)
骨董品屋について「ガラクタを集めている」とか「何でも買い取ってくれる」とか…
普通のOLが骨董品屋なんか興味を抱かないだろう…なのにこの発言。
口は悪いけど好きすぎるんじゃないだろうか?

PS2)ある時期に江戸時代の洞窟を調べると3択クイズが出るが、これは当時のキャンペーンで、正解をハガキに書いて
説明書に付いている応募券を貼りバンダイに送ると、先着100名におそ松くんのコミックス1巻~30巻がプレゼントされたとの事…
30巻も出ていたんだ…

PS3)バンダイのキャラゲーアドベンチャーっていうと「美味しんぼ ~究極のメニュー三本勝負~」を思い出すなぁ…

PS4)うちのブログ「受け 小説」で検索して来られる方いるみたいだから…
 今回のレビューで軽く触れたけど来る人いるかなぁ?

ここからがネタバレ





















このゲームの大まかな攻略としては
最初のうちに金銭面で不安があるので居間の食器棚を探すと1万円がある。
これを元手にゲーム屋の神経衰弱で常時3万円以上あると安泰。
この神経衰弱は「スーパーマリオブラザーズ3」と同じように傾向があるので
それを紙に書いてパターンを探ればさほど苦労もせずにお金を貯められる。

道端に20円落ちていて画面外にいくとすぐに復活する。
が、そんなんコツコツ貯めているのはアホの極みである。

神経衰弱で稼ぎダメージ食らったら即ホテルで回復って感じでいいんじゃなかろうか?



さて…ゲームのエンディングとしては

幾つかのバッドエンドの中で

「おそ松」が時間に介入し、時空に歪みが生じた結果、
イヤミが六つ子になるエンディングは激しく気持ち悪い。

「何コレ!キモッ!」

トラウマと言われかねないほどである。

しかし、ベストエンディングええなぁ…
原始時代と江戸時代にいるトト子ちゃんの先祖を助けた結果、結ばれるってさ~。
事の発端は入れ歯奪って大儲けだったってのに…

何かその後、六つ子が生まれたらしいんだけど…
今いる六つ子にみんな六つ子が生まれて全部で三十六つ子になるという大カオスになるとの事
まぁ…ギャグだから何でもありだよね。
エンディングなんだから勝手に投げておいて後は放置でいいのだからね。



ラスト付近、「ジカンキング」という奴が時を介入した「おそ松」を懲らしめようとするのだが…
(アドベンチャーで時の介入をしたためにか…あのトラウマを思い出すな)
原始時代の肉屋のイヤミが何故かそいつの弱点を知っている。

イヤーミ「ジカンキングの弱点は頭、長年の経験で分かるざんす。
   ミーの代わりにジカンキングをやっつけるざんす。ミーの商売あがったりざんす」

お前の長年の経験って何やねん…

まぁ…倒された「ニャロメザウルス」を即座に白骨化させられるほどの実力の持ち主…
ただの肉屋ではねぇよな。このゲーム最大の謎の人物だわ。


そうそう。
一部アドベンチャーでは自画自賛するのがあるよね。

ラスト付近
江戸時代、長屋のおばちゃんの置き手紙でこんなのがある。

置き手紙「ファミコンおそ松くんよろしくね」
おそ松「ふーん。なるほど?!」



おそ松「みんな!おそ松くん買って良かったって思ってるだろー?」
プレイヤー「イエーイ!決まっているじゃん!そうでおます。そうだばってん」


ふ~ん…

おそ松「みんな!おそ松くん買って良かったってそう思っておるだろー?」
髭人「イエーイ!決まっているじゃん!そうでおます。そうだばってん。レビューのネタとして1週分使えたんだから!」

で、満足ですか?製作者の皆さん。

にしてもこのお話での結論として
おそ松くんは一儲けしたかったのならわざわざイヤミの入れ歯を
タイムスリップして取りに行こうだなんて面倒な事などせずに
神経衰弱があるゲーム屋に入り浸っていれば楽々な生活が出来ていたのではなかろうか?
ゲーム屋さん、即座に閉店に追い込まれるな(苦笑)


PS)しかし髭人にも光り輝く髭の先祖がいればなぁ…
 あ、2015年現在の私、髭を生やしておりませんけどね。(誰も興味ねーよ)




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