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「ゴーストバスターズ」 レビュー (ファミコン)

2016-06-03 21:00:09 | ファミコンレビュー
アクション&カーレース
同名映画のゲーム版
徳間書店から発売
1986年9月22日発売

特徴

「意味が分からん」

もはやこれが特徴とすら言えるゲームに昇華したのである!!

ゲームの目的としては
マップ中央の「ズール(ZUUL)」屋上にいる「ゴーザ」を倒す事。


あらすじ
映画版のあらすじを参照されてはどうか?
但し、このゲームではそのほとんどが活かされていない事をお伝えしておく。

点数は5点

良い点
・「ゴーストバスターズ」のゲーム

悪い点
・曲が同じ
・意味が解らない
・仕様が酷い
・エンディング

良い点
・「ゴーストバスターズ」のゲーム
これ以外に褒める所はない。
敢えて誉める所を探すのなら…
タイトル画面でこの作品のトレードマークであるゴーストの標識がデカデカとお目見えするという所だろうか?
後は、スタートボタンを押すと

「ゴーストバスターズ」(「わーい。かったー」って聞こえる人もいるらしい)

と、お世辞にも聞こえない合成音声が聞こえるって所か…

悪い点
・曲が同じ
「ゴーストバスターズ」のメインテーマ

ずっと流れ続ける。タイトルだろうがゲーム中だろうがエンディングだろうが!!
容量がないんだったら…
これだったらタイトルとエンディングだけに回して間は無音で良いじゃねぇか…
ステージ中も聴かされるからありがたみも何もあったもんじゃねーんだよ。

・意味が分からない。

まず、ゴーストバスターズ。車以外は手ぶらである。
ショップでゴースト退治の道具を購入する必要があるのだ。

「キャプチャービーム(orハイパービーム)」

ゲームの流れとしては
スタートボタンを押すとマップが表示される。
そこでゴーストが接近して来る。
ゴースト標識が何故かカーソルの役目であり
ゴースト標識を触れさせることでそこに出発するわけだ。

建物が点滅している。Aボタンを押すとそこに出発する事が出来る。

「入る」ではない!
「出発」だ!

まず選択するとどこへ行くにもカーチェイスが始まる!
それで、着いた所でやっと目的であるゴーストを捕まえろという事になるが
まず、最初では不可能である。
上記の通り手ぶらなのだから…
主人公達は素手で幽霊を捕まえる能力がないので
まず、ショップで幽霊関係のアイテムを買いそろえなければならないのである。



・仕様が酷い
いくつかのゲームがある本作であるが全部酷いので紹介していく。

①カーレース
 目的地に着く為の移動シーンである。
 操作は十字キーのみで行う。
 スピードアップは↑、スピードダウンは↓
 ガソリンがありスピード関係なく一定の速度で消費する。(どんな燃費やねん)
 ガソリンが尽きると乗っていた奴が下りて来て車を押してガソリンスタンドに入れる。(自動)
 下に「○○○m」と書いてあるので0mになるとそこにやっとカーソルで指定した目的地にやっと入る事が出来るのだ。
 ただし敵の車があってそれに触れると罰金となる。
 コースは直線のみでひたすら単調。
 『ゴーストバキューム』を買うと路上のゴーストを捕まえる事が出来て金になる。

②ゴースト捕まえ
 ついた所にゴーストがいるとゴーストを捕まえる事になるが
 上記の通り手ぶらでは当然戦えない。
 まずアイテムショップに行き、
 『キャッチャービーム(ハイパービーム)』と
 『キャプチャートラップ(orスーパートラップ)』
 を買わなければ意味がないので注意。

 それで到着してやっとゴーストを捕まえる事が出来るのだがアクションのステージはなく
 画面固定で上部にいるゴーストを捕まえるだけである。
 2人のバスターのビームを合わせると死ぬで注意。
 原作でもすべての生物が死ぬのだそうだ。
 (何でここだけ原作再現やねん)
 大したアクション性もないので面白くはない。

③ズール、ビル
 最もひどい所。
 十字キーを押す。

 「動かん!!」

 この部分、Aボタンを押す事で歩けるのだ。
 Aボタン押し続ければ進むというのではない。
 1回押すと1歩程度動く。だから何度も何度も押さなければならない。
 そして一歩一歩が遅い!連射機があるのが望ましいと言える。
 ゴーストが常に4つ出て来るがここで幽霊をを倒す事が出来ない。
 ここでは『ゴーストバキューム』があっても捕獲することは出来ない。
 だから避けるしかないのだがキャラはジャンプも出来ない。
 奥行きもないので避けるのも困難。
 階段にいてゴーストが階段の角度と同じように向かって来たら避ける術はない。
 部屋にいてゴーストが床に沿って向かって来たら避ける術はない。
 ドアがあって開ける事は出来るが中に入ってやり過ごす事も出来ない!
 一応、それを軽減するアイテムはある。

 『サウンドジェネレーター』:ゴーストがゆっくりになる。
 『ゴーストフード』:ゴーストが設置した御飯付近に寄って来る。
 『アンチゴーストスーツ』:ゴーストに触れて良い回数が増える。

 『ゴーストフード』は回数制3回設置可能。スタートボタンで設置だ!(斬新だな…)
 敵がやって来るが敵の配置を考えないと
 寄って来るゴーストに触れてダメージを受ける。
 上記の通り、避ける奥行きもないからだ!!
 例えるのなら「スーパーマリオブラザーズ」でジャンプできないマリオ。
 前からゆっくり歩いて来る『クリボー』。
 どうやって避けろってんだよッッ!!
 しかも3人で行動しているが全員に当たり判定がある。
 体力は全員共通である。
 部屋の平坦な所でゴーストが平行移動して来たら連続ダメージは必至である。
 バカか!このゲーム!!

④ラストバトル
 最もこのゲームでマシなところ
 良くはない。あくまでマシである。
 中央の全裸で仁王立ちの敵に攻撃を当てていれば倒せる。
 しかし、下端に行くとスクロールしてしまってマシュマロマンが上がって来る。
 上に上がってこられるとゲームオーバー
 ビルギリッギリの所で攻撃する事で下に下ろすことが出来る。
 ただ下にスクロールするとラスボスに与えたダメージが全回復しているので注意。

  
・エンディング
 ネタバレに記述しよう。



「ゴーストバスターズ」って本来4人のはずなのに出てくるのって何で最大3人なんだよ…
1人は「GBHQ」でお留守番か?
だったらビル登る所はあたり判定で邪魔だから1人以外は留守番してろ。
「ズール」ビルと言ってきたが、「ズール」とはラスボスの番犬の片方である。(もう片方が可哀想)

しかし…手ぶらでゴースト退治ってどういう事なん?
ショップ「WORKSS」でゴーストグッズが普通に売られているけどそんなにゴースト退治が一般的な世界観なの?
お前らよ~。
幽霊退治の専門家だろうが自作しろよな。

しかし「ズール」ビル登り。
敵を倒せないって何なんだよ。どこが「バスターズ」やねん!

buster:破壊する者
busters:破壊する者達

全然バスターしてないじゃねぇか。
むしろ

「ゴーストキーパーズ」

の方が適切じゃね?

しかもA連打で鬱陶しい…
ボタン連打で上に行くっていうと、
昔、ゲームセンターにあった「山登りゲーム」という
ボタンを押すと1歩前進して山頂に行くメダルゲームを思い出した。
途中で橋が落ちたり、岩が落ちてきたり、雷が落ちてきたりと…
それらを回避して山頂を目指し、山頂に着くと景品ゲット。

このゲームの場合、山頂までが全部で23階層あるがな。
髭人が1階層上がるのにAボタン何回押すか数えたら
約70回だった。

23階ってことで1500回以上も押す事になるぜ!!

聞いただけでウンザリするだろ…



当時の「ファミコン通信」で

「もはやゲームになっていない」

とまで言われたものだそうだ。



このゲーム攻略法を教えておこう。

連射機や上手く行けば5分程度でクリア可能である。
攻略の方法…

まず、ショップに行く。アイテムはその場で売ることが出来る。
そこで下ボタンを押しまくって「ゴーストアラーム」を買う。

「買値は2000ドル」「売値は3000ドル」である。

別に誤字ではない。
買ったその場で売れば1000ドル儲けなのだ。
で、どういう処理を行っているのかよくわからないがAボタンとBボタンを同時押ししていると
売り買いを繰り返しているようで1000ドル増え続ける。

「ハイパービーム」「サウンドジェネレーター」「ゴーストフード」「アンチゴーストスーツ」

ぐらいを買って所持金を100000ドル増やすと


「ズールにぃきなさぃ」

と、画面下部にスクロールして文字が表示される(このゲームに命令されるとか腹立つわ~)
最初の内は条件を満たしてないのでお金溜めをする必要があるのだ。
本来は地道にゴースト退治をしていくという過程を経なければならない。
そこでズールに行くとビル登りが開始される訳だ。
1500回Aボタンを押す羽目になるビル登りがな…

ドアを開けると
「ゴースト」が出て1度気絶する事もあるが~
「ドゥルルル~ン♪」言って回復している模様。

(というか、このゲーム。
 体力ゲージが表示されないので今、死にかけなのか当たっても大丈夫なのか全くわからん…)

しかしその23階に上がると屋上に上がる階段まで自動ダッシュしやがる…
ものすごいスピードでな…
端から本気出せよ!タコォォォォォ!!

ビルを登り切るとボスとのバトル。
下を押すとスクロールしてしまってラスボスの体力が戻ってしまうので注意!
ここでも体力ゲージが表示されんからどれぐらい当たっても大丈夫なのか分からん…
(取り敢えず連続ダメージを受けなければ死ななかった印象)

PS)2016年8月19日に
 翌日に劇場公開される新作の「ゴーストバスターズ」の映画の為に
 日本テレビ系列で過去の「ゴーストバスターズ」がやっていたので試しに見てみた。

このゲームと違い過ぎて唖然としたわ。
車はあれどカーチェイスなんてしなかったし、
「ゴーザ」の復活阻止の為に、ビルの屋上に向かう者の電気が止まっているためエレベータなしで上る事になるが
階段を上っている描写はなかったぞ。(上り切った後でヘロヘロになっていたが)
対ゴーザは4人いたのに何故ゲームでは二人?

せいぜい、ビームを撃って敵を捕獲するって所だけは合っていたぞ。
ただ、上記の「ゴーストアラーム」の売買を繰り返すと敵の捕獲ゲームをプレイする事はないのだが…
一体何だったんこのゲーム?


そして、ラスボスを倒すと晴れてエンディングだ。
そのエンディングとは…



ここからがネタバレ






























りり











「何だ。今のは?可哀想に…髭人。遂に頭がイカれたか?」

と、思われた方もいるかもしれませんが私は異常です。
もとい…正常です。(今の所は…)

悪い点の解説
「エンディング」

何にせよ。今の二文字がこのゲームのエンディングです。
倒した後に上記「りり」が流れて来て終わるのです。
これは「ファミマガ」のプレゼント用キーワードだったという噂もあるが
現時点では不明である。
仮にそうであったとしても「りり」って何やねん…



ちなみにアメリカでも発売されていて
「りり」は出ず、ちゃんと表示されるのだとか…


CONGLATURATION !!!
       
YOU HAVE COMPLETED
 A GREAT GAME.
      
AND PROOVED THE JUSTICE
 OF OUR CULTURE.

NOW GO AND REST OUR
  HEROES!



誤字やらミスが酷いらしい。
だが、髭人は英語に詳しくなく
このスタッフと同レベルなので拾って来た解説文を入れていくよ。


訳例:おぬてと!!!素晴らしいゲームをクリアしましたね。
  そして、我々の文化の正義を証明してくれました。我等のヒーローを休ませろ!


CONGLATURATION !!!
(スペルの「R」と「L」が逆。最後の「S」もない)
       
YOU HAVE COMPLETED
 A GREAT GAME. (どこが素晴らしいゲームだよ…)
      
AND PROOVED THE JUSTICE 
(ピリオドで切った後に「AND」を追加するのはおかしい。PROOVED」は「O」が1つ多いよ)
 OF OUR CULTURE.

NOW GO AND REST OUR
(「REST」の後にコンマを入れるのが良いらしい)
  HEROES!

「AVGN」というレトロクソゲーを主に取り上げている番組を日本語訳した動画があるから探してみてねん。


そしてこの後にスタッフロールが入ることになる。
良くわからんミドルネームを入れている。
例えば「田中髭人」とするのなら

「HIGEJIN IKEMEN TANAKA」

と言った具合だ。(ミドルネームが間違いだと!?ほっとけ!!)

このゲームを解析した方は(物好きすぎだろ)

「ゲーム内で参照するアドレスを間違えた説」
「正しくやるとスタッフロールが表示されるので自分がこのゲームに携わった事を隠蔽したかった説」

を唱えている。

ゴーストバスターズ 「りり検証」

上記、ニコニコ動画で確認してみてねん。

何にせよ。製作者の方
このしょーもないブログをご覧でしたら「りり」とは何なのか教えて下さい。

さてこのゲームの後にHAL研究所から「ゴーストバスターズ」のゲームが出ている。
その名も「NEW ゴーストバスターズ2」というのが本作を出した「徳間書店」ではなく
「HAL研究所」から発売されている。良作だそうだ…
HAL研か…

「りり」→「ろろ」

になったって事か…
(ネタがマイナーやな)

最近、流行りの「妖怪○ォッチ」的に言えば

バスターし損ねたゴーストが悪さをした結果
こんな出来になってしまったって所かね?





そんな訳で今回のレビュー、終わりり
(…。しょーもなッ!!)





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